多彩な食材をかけ合わせるだけで、なにげないパンがとびきりおいしく映える存在に。センスあふれるレシピを料理家の内田さんに聞きました! 朝ごはんを幸せにするビジュアルトーストをぜひ♡
映え&おいしい!ビジュアルトーストレシピ
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ハーブチーズとレモンオイル
1 レモンオイルを作る。無農薬のレモンの皮(1/2個分)の黄色い部分をせん切りにし、 オリーブオイル(大さじ4)に1時間以上つけておく。
2 ボウルにクリームチーズ(大さじ2)、カッテージチーズ(大さじ2)、無糖ヨーグル ト(大さじ2)、オリーブオイル(大さじ1)、にんにく(1/2かけ)、レモン汁(小さじ1)、塩・こしょう(各適量)を入れ、よく混ぜる。粗めにみじん切りしたハーブ(今回はイタリアンパセリ、ディル、タイム計15g)を加えてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
3 食パン(1枚)をトーストし、粗熱が取れたら2を塗り、1のオイルを適量かける。
〈POINT〉オリーブオイルにレモン皮を浸すだけで自家製レモンオイルに! ハーブは単品でもいいけれど、ブレンドすると味も香りも奥行きが出る。
サワーハニークリームと果実
1 ボウルにサワークリーム(30g)を入れてなめらかになるまで混ぜ、生クリーム(100mℓ) を少しずつ加えてよく混ぜる。はちみつ(小さじ1)を加え、八分立てまで泡立てる。
2 食パン(1枚)に、1のクリームをのせ、季節の果物(今回はプルーン、マスカット、ブルーベリー各適量)をたっぷりのせる。
〈POINT〉サワークリームを加えることで、ほどよい酸味がプラスされて味わいにニュアンスが出ます。果物は季節のもの、バナナ単品など何だってOK。
緑のガーデントースト
1 食パン(1枚)をトーストする。温かいうちにディジョンタイプのマスタード(小さ
じ1)と無塩バター(小さじ1)を片面に塗る。その上にハム(1枚)、スライスチーズ (1枚)をのせる。
2 ベビーリーフなど好みの葉野菜(ひとつかみ)とハーブ(今回はイタリアンパセリと ディル各適量)を水をはったボウルに放ち、パリッとさせる。水けをきったらオリー ブオイル(大さじ1)をまわしかけ、ワインビネガー(大さじ1/2)、塩・こしょう(各適 量)を加え、さっとあえて1の上にこんもりと盛る。
〈POINT〉葉野菜にはハーブを加えて清涼感をプラス。ふわふわ感を楽しみたいのでしっかり水きりし、ハムとチーズの上にこんもり盛るのがポイント。
赤いマリネサラダ
1 ミディトマト(3個)はへたを取って一口大の乱切り、ラディッシュ(5個)は薄切りにする。ボウルにトマト、ラディッシュ、ラズベリー(5個)を入れ、オリーブオイル(大さじ1)をまわしかける。赤ワインビネガー(小さじ2)と酸味のあるジャム(今回はプラム小さじ1)を混ぜたもの、塩・こしょう(各適量)を加え、ざっくり混ぜる。
2 食パン(1枚)をトーストし、パンが温かいうちに生ハム(1枚)をのせ、1をたっぷりのせる。
〈POINT〉トマトとラズベリーとラディッシュ。意外かもしれないけれど食材の色を統一すると驚くほど味の相性もよく、見た目も素敵な仕上がりに。
きのこソテー、甘栗と生ハム
1 きのこ(今回はマッシュルームと平茸計100g)は、一口大に切る。
2 フライパンににんにく(1/2かけ)とオリーブオイル(大さじ2)を入れて中火にかけ、にんにくの香りが出てきたら、1と市販の甘栗(6粒)、フレッシュなタイム(2枝)を加え炒める。きのこ類がしんなりしたら、バルサミコ酢(大さじ1)、塩・こしょう(各適量)を加え、さらに炒める。
3 カンパーニュ(半月状1枚)に2のきのことちぎった生ハム(1枚)をのせる。
〈POINT〉栗を使ったフランスではおなじみのレシピで、朝食はもちろんブランチにも◎。今回は蒸した栗の代わりに市販の甘栗を使用しました。
モッツァレラチーズとナッツオイル
1 黄色いミニトマト(5個)とオリーブオイル(大さじ1)を小鍋に入れ、ふたをして中火にかける。トマトの皮がはじけたら火から下ろす。
2 ローストアーモンド(10g)とローストピスタチオ(10g)、イタリアンパセリ(4枝)は粗みじん切りにする。フライパンにオリーブオイル(大さじ2)とにんにく(1/2かけ)を入れ、中火にかける。にんにくの香りが出てきたら、ナッツを加え、さっと炒めイタリアンパセリ、塩・こしょう(各少々)を加え、火から下ろす。
3 カンパーニュ(半月状1枚)をトーストし、一口大にちぎったモッツァレラチーズ(100g) と1をのせる。チーズに塩・こしょう(各適量)をし、2 のオイルをたっぷりかける。
〈POINT〉ジューシーなトマト、カリッとしたナッツなど、食感のコントラストが楽しいレシピ。自家製のナッツオイルはアツアツをかけるのがコツ。
白豆バターと干し果実
1 市販の煮白花豆(50g)と無塩バター(50g)をフードプロセッサーでなめらかになるまで攪拌する(フードプロセッサーがなければ、豆をボウルに入れてフォークなどでつぶし、やわらかくしておいたバターを加え、よく混ぜる)。
2 横半分に切ったヴィエノワパン(1/2本)に1を塗り、ドライフルーツ(今回はレーズン、カランツ、あんず各適量)をのせる。
〈POINT〉バターにつぶした市販の煮豆を混ぜるだけ。本格的なミルククリーム風なのに、口当たりも甘さもやさしく軽やか。デザート感覚でめしあがれ。
チーズエッグとくるみ
1 ボウルに卵(2個)を割り入れ、牛乳(大さじ1)、塩・こしょう(各少々)を加え、さっと混ぜる。一口大にちぎった白カビチーズ(30g)を加え混ぜる。
2 フライパンを中火で温め、オリーブオイル(大さじ2)を入れる。油が熱くなったら1を一気に流し入れ、端が浮き上がったら、フォークなどでかるく混ぜる。
3 トーストしたチャバタ(1/2個)に2のスクランブルエッグをのせ、手で割ったローストくるみ(4粒)とフレッシュなディルの葉(2枝)をのせる。
〈POINT〉定番のスクランブルエッグも白カビのチーズやハーブやディルを混ぜるだけで新鮮さが生まれ、ごちそうに。チーズはとろっとさせるのがコツ。
撮影/江原隆司 スタイリスト/中里真理子 調理/内田真美 取材・原文/広沢幸乃 ※BAILA2018年10月号掲載