いつだってそば(冷蔵庫)にいてくれる卵。ワンパターンにならないためには、スパイスやテクニックも必要なんです! 料理界最高峰と噂の、卵ラバーでテクニシャンのツレヅレハナコさんに、ごはんとうどんに合う卵レシピを教えてもらいました。
教えてくれるのは
ツレヅレハナコさん
強靭な胃袋を持つ女性編集者。お酒やお酒に合う料理への執着もさることながら、卵料理にも並々ならぬ愛を注ぐ。インスタグラムのアカウントは@turehana1。最新刊は『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)。
たかが卵、されど卵。表情多彩な、懐の広い食材です
「一人暮らしでありながら冷蔵庫に最低20個ないと不安になるくらい卵を愛しております。安いし、保存もきくし、糖質が低いのに満足感も充分と、いいことずくめ。食材としてのポテンシャルも非常に高く、火の入れ方や調理法によって表情をガラリと変えるし、あるときは主役、またあるときはほかの食材とのつなぎ役や物足りなさを埋める名脇役にもなる。今回はこれまでのマンネリなつきあい方を改め、いろいろなレシピに挑戦し、あなた好みの卵の表情を見つけてみてはいかがでしょう?」
1.梅ディル 卵かけご飯
ディルが和食と溶け合って驚きの美味しさに。しょうゆの代わりに梅干しを使用、オリーブ油でまろやかさUP。
【HANAKO】
ディルは和の食材とも好相性。卵が最高のつなぎ役に
ズバリ、主役は“黄身”なんです
●材料(2人分)
梅干し……2個
ディル……2本
卵黄……2個分
ご飯……茶碗2杯分
オリーブ油……大さじ2
●作り方
①梅干しは種を取って包丁でたたく。ディルは葉を摘む。 ②ご飯に梅肉、ディル、卵黄をのせ、オリーブ油をかけ、よく混ぜて食べる。
2.しらすクレソン釡玉うどん
お肉に合わせることが多いクレソン。刻んで香りを立たせ、薬味として使って。黄身を全体にからめて召し上がれ!
【HANAKO】
クレソンの食感と香りでさっぱりお夜食にも
遅く帰宅した夜も、やっぱり“黄身”が恋しいの…
●材料(2人分)
しらす……40g
クレソン……4本
卵黄……2個分
冷凍うどん……2玉
しょうゆ……大さじ2~3
オリーブ油……大さじ2~3
●作り方
①クレソンは茎も含めて粗く刻む。
②うどんは、袋の表示に従って電子レンジで解凍し、器に入れる。熱いうちにしらす、クレソン、卵黄をのせる。しょうゆとオリーブ油をかけ、よく混ぜていただく。
3.明太アボカド 目玉焼きご飯
ごま油で白身はカリカリ、黄身はとろっと焼いた風味よい目玉焼きをオン。アボカド、明太子との組み合わせの妙に衝撃!
【HANAKO】
大好きな食材をのっけ丼に。目からウロコの味です
ねぇ目玉焼き、いつもとは違う姿を見せて
●材料(2人分)
卵……2個
アボカド……1/2個
明太子……1はら
ごま油……大さじ1
ご飯……茶碗2杯分
白ごま……適量
●作り方
①アボカドは1㎝角に切る。明太子は包丁で中身をかき出す。
②フライパンにごま油を熱し、卵を割り入れる。ふたをせず弱火でじっくり焼き、黄身が半熟の状態で取り出す。
③ご飯にアボカド、明太子、目玉焼きをのせ白ごまをふり、よく混ぜていただく。
※電子レンジによる加熱時間は600Wを目安にしています。500Wなら1.2倍に、700Wなら0.8倍にしてください
撮影/衛藤キヨコ スタイリスト/郡山雅代〈STASH〉 調理/ツレヅレハナコ 取材・原文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2021年3月号掲載
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