見ているだけでお腹がすいてくる、韓国ドラマに登場する料理たち。韓ドララバーズ二人のアツアツ対談からドラマの頻出料理をひもとき、あの作品の名物メニューをレクチャー☆ 今回は、良質なタンパク質が摂れる、ヤンニョムチキン、チバプ、ミナリ焼き肉のレシピをご紹介します。
料理家
ワタナベマキさん
料理家。好きが高じて『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』(主婦と生活社)を上梓。好きなドラマは「梨泰院クラス」。
美容ライター
山崎敦子さん
美容と韓流の二刀流ライター。「エクラ」「SPUR」のwebで韓流コラムを連載中。今、いちばん会いたいスターはアン・ボヒョン。
美しすぎる体軀のベースは良質なタンパク質!?
山崎 作品に出てくる韓国の俳優は、体つきもいいし、とにかく肌が美しい人が多い。
マキ 発酵食品やお肉をたっぷりとっているからでしょうか。私、海外に行くと代謝が滞ることが多いけれど、韓国だとアップしますから。
山崎 わかります〜。最もポピュラーなお肉といえばチキン。映画『エクストリーム・ジョブ』では、麻薬捜査班が密輸の実体を操作すべく、アジトの目の前にあるあるチキン屋で監視していたのに、店主の都合で閉店を余儀なくされ……。
マキ なぜか絶対味覚を持つ刑事が店を引き継ぐことになり、新メニューが大当たり!!(笑)
山崎 マキさんが愛するパク・ソジュンなど、有名俳優が食堂を切り盛りするバラエティ番組「ソジンの家」にもチキン料理は出てきますね。
マキ はい♡ 中でも、余ったチキンを刻んで具材とともにご飯に混ぜる“チバプ”というアレンジ料理が本当に美味しそうで。
山崎 私、再現しました♪ あと、「恋愛体質〜30歳になれば大丈夫」のミナリ焼き肉も。スーパーでせりを見つけたときは飛びつきましたよ!
マキ 私もです(笑)。ドラマの中のセリフ「焼き肉はミナリじゃなきゃ」に大いに影響を受け、焼き肉の新しい食べ方と美味しさを知りました。
【ヤンニョムチキン】辛くて甘い、魅惑の特製ダレで無限ループ∞
揚げたてチキンとヤンニョムダレで抱きしめて
●材料(2人分)
鶏もも肉……1枚(400g)
鶏むね肉(皮なし)……1枚(400g)
塩……小さじ1/3
こしょう……適量
(A)
小麦粉+片栗粉……各大さじ2
(B)
トマトケチャップ……大さじ3
コチュジャン……小さじ2/3
すりおろしにんにく……1かけ分
すりおろししょうが……1かけ分
しょうゆ……大さじ1
酒……大さじ1
えごまの葉……適量
揚げ油……適量
●作り方
①鶏肉はそれぞれ余分な脂を除き、3㎝角に切る。塩・こしょうをふり、(A)の粉をまぶす。
②揚げ油を170℃に熱したら①を入れ、4~5分揚げて火を通す。
③フライパンに(B)のタレの材料を入れて火にかけ、煮立ったら約30秒煮つめ、②にからめる。器に盛り、えごまの葉を添える。
【チバプ】余ったチキンでめくるめく味変革命!?
●材料(2人分)
鶏のから揚げ……4個
※ヤンニョムチキンのレシピ①〜②を参照。
玉ねぎ……1/3個
とき卵……2個
ご飯……400g
みりん……大さじ2
しょうゆ……大さじ2
塩……少々
キムチ……適量
韓国海苔(8枚切り)……1袋
マヨネーズ……適量
ごま油……小さじ2+適量
●作り方
①から揚げは2cm角、玉ねぎは1cm角に切る。
②フライパンにごま油小さじ2を入れて中火で熱し、とき卵を加えてスクランブルエッグを作り、取り出す。
③同じフライパンにごま油適量、①を入れ、玉ねぎがすき通るまで炒める。ご飯を加えて混ぜ、みりんとしょうゆを加えて、さらに炒め、塩をふる。
④火を止めたら、ちぎった韓国海苔を混ぜ、器に盛る。②とキムチをのせ、マヨネーズをかける。
【ミナリ焼き肉】作品中の名ゼリフを唱えながら食そう♪
せりが加わるだけで焼き肉の新世界を見る
●材料(2人分)
牛焼肉用(もも肉やロース肉)……12枚(500〜600g)
せり……2束(200g)
にんにく……2かけ
好みの野菜(今回はズッキーニとピーマン)……適量
葉野菜(今回はえごまの葉、サンチュ)……適量
ごま油……大さじ1+適量
塩……小さじ1/4+少々
(A)
すりおろしにんにく……1かけ分
すりおろししょうが……1かけ分
りんごのすりおろし(またはりんごジュース)……大さじ2
コチュジャン……小さじ2
赤唐辛子(粗びき)……大さじ1
砂糖……小さじ2
しょうゆ……小さじ2
ナンプラー……小さじ1
●作り方
①せりは根元を切り落として食べやすい長さに切り、にんにくは薄切りにする。牛肉は焼く直前に塩少々をふる。
②鉄板やホットプレートにごま油適量をひき、①と食べやすく切った好みの野菜をのせて焼く。
③サンチュ、えごまの葉に肉、しんなりするまで焼いたセリをのせ、合わせた(A)やごま油大さじ1と塩小さじ1/4を混ぜたタレをつけて食べる。
撮影/峠 雄三 スタイリスト/伊東朋恵 調理/ワタナベマキ 取材・原文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年10月号掲載