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【これから「かかるお金」Q&A】結婚でかかるお金は? 出産費用は?

ライフプランとお金のスペシャリストであるファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんと風呂内亜矢さんに、気になるけれど聞きづらいお金の話を伺いました。

結婚、妊娠・出産、子どもの学費や車の維持費……。これからのライフイベントにかかる金額、知っていますか? 今回は、結婚や妊娠でかかる費用についてアンサー!

教えてくれたのは
井戸美枝さん

ファイナンシャルプランナー

井戸美枝さん


社会保険労務士、産業カウンセラー。お金の話を簡単に読み解く経済エッセイストとしても活躍。『フリーランス大全』(エクスナレッジ)など著書多数。

風呂内亜矢さん

ファイナンシャルプランナー

風呂内亜矢さん


TVや新聞、雑誌、YouTubeなど多数のメディアでお金に関する情報を精力的に発信中。著書に『コツコツ続けてしっかり増やす!誰でもできるNISAの教科書』(ナツメ社)など。

Q.結婚でかかるお金はどれくらい見積もるべきですか?

A.結婚式や新婚旅行などは、夫婦で300万円を目標に

「結婚式の総額平均は327.1万円ですが、ご祝儀などで自己負担はかなり減るケースがほとんど。結婚式後に新婚旅行を予定している場合も結婚式までに一人150万円ずつ、二人で300万円の貯金があれば、たいていのことはまかなえるでしょう。また、結婚式や披露宴はせずに写真撮影だけ行うのであれば数万円ですむ場合も。その分を新婚旅行や引っ越しにまわすなど、お金のかけどころにも個性が反映される時代です」(風呂内さん)

[挙式・披露宴の総額]

全国平均 327.1万円

最大で153万円の差が!
《高》首都圏 約356万円
《低》北海道 約203万円


出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ

Q.車の購入を検討しています。消費税以外にかかる税金って?

A.「自動車重量税」「自動車税種別割」「自動車税環境性能割」があります

「消費税以外では、自動車の新規登録や車検(自動車検査登録制度)の際に車両の重さに応じてかかる『自動車重量税』と、毎年納付が必要な『自動車税種別割』、自動車を購入したり譲り受けたりしたときに納付する『自動車税環境性能割』の3つがかかります。『自動車税環境性能割』は電気自動車は非課税になるなど、燃費のいい車ほど税が軽減される仕組みになっています」(風呂内さん)

自動車重量税
軽自動車以外は車両重量0.5トンごとに年間4100円を納付。軽自動車の場合は、車両の重さにかかわらず定額で年間3300円を納付。


自動車税種別割・軽自動車税種別割
車の用途や総排気量に応じて定められた額を1年ごとに納付。軽自動車は一律1万800円。購入時期によっては節税できる場合も。

自動車税 環境性能割
排出ガス基準や燃費達成基準などの環境負荷に応じて課せられる。オプションを含めた取得価額が50万円以下の場合は課税されない。

Q.不妊治療が保険適用になったと聞いたけれど、かなり安くなったのでしょうか?

A.保険適用外の治療もまだまだ多いのが現状

「保険適用内の治療であれば、自己負担額は3割になりますが、保険適用外の治療も多いので、続けるほど費用はかかるのが実情。治療をいつまで続けるのか、どこで一区切りとするかなどの目安を二人で話し合って決めておくことが大切です。また、治療開始時の年齢による回数制限や、対象となる年齢制限もあるので、事前に確認しておきましょう。治療だけでなく、出産後は体調が戻りづらい人もいますし、子育てにもお金がかかるので、ある程度のお金は準備しておくのが安心です」(井戸さん)

[年齢・回数の要件]

年齢制限
治療開始時において女性の年齢が43歳未満であること

回数制限
初めての治療開始時点の女性の年齢
40歳未満
回数の上限
通算6回まで(1子ごとに)

初めての治療開始時点の女性の年齢
40歳以上43歳未満
回数の上限
通算3回まで(1子ごとに)

出典:厚生労働省 (リーフレット)不妊治療の保険適用

Q.無痛分娩や帝王切開の場合、出産費用は増えるのでしょうか?

A.無痛分娩は、自然分娩に費用がプラス。帝王切開は医療行為なので保険が適用されます

帝王切開は医療行為なので保険適用となり、医療保険も対象となります。病院にもよりますが、無痛分娩は正常分娩+10万円前後が一般的。厚生労働省の発表によると、出産費用(正常分娩)の全国平均は48.2万円ですが、『出産育児一時金』でまかなえますし、妊婦健診も自治体の補助でフォローできます。50万〜100万円の備えがあれば、ベビーグッズなども補塡できると思います。また、東京都の出産費用は平均56万2390円で、鳥取県は平均35万9287円など、地域差もあるので事前に確認しましょう」(風呂内さん)

[分娩費用(異常分娩を含む)]

平均 46万8756円

公的病院 42万482円
私的病院 49万203円
診療所・助産所 48万2374円

出典:厚生労働省「第167回社会保障審議会医療保険部会資料2」

イラスト/蔵元あかり 取材・原文/国分美由紀 ※BAILA2024年2・3月合併号掲載

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