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【物件探しのポイントも】新築vs中古「売却時に損しないマンション選び」の正解は?住まい探しのプロである専門家が伝授

【物件探しのポイントも】新築vs中古「売却時に損しないマンション選び」の正解は?住まい探しのプロである専門家が伝授

CONTENTS

  1. 「新築」vs「中古」 お得なのはどちら? 満足度が高いのは?
  2. 新築は「築0年」、築年数のグラデーションのひとつと捉える
  3. 「新築=クオリティが高い」という思い込みはいったん捨てて
  4. マンションを買う目的を再度見直して柔軟な物件探しを

「新築」vs「中古」 お得なのはどちら? 満足度が高いのは?

お話を伺ったのは住まい探しのプロTERASSアカデミー代表取締役社長、江口亮介さん。


今回は、新築か?中古か?迷っている…という方に向けてアドバイスをいただきました。そして、その答えは「新築と中古、どちらも併行して選ぶのがおすすめ」とのこと。さて、その理由は?

新築は「築0年」、築年数のグラデーションのひとつと捉える

Q.近年の新築マンションの価格高騰から「新築より、中古を買うべき」とアドバイスする専門家もいますが、どうでしょうか?


江口さん:私は、新築か? 中古か?というように、最初から2択でどちらかに決めるのではなく、どちらも併行して探すのがいいとご相談にみえた方にはアドバイスしています。

どういうことかというと「新築」は、築1年、築2年、築3年といった、築年数のグラデーションの中の「築0年」という、選択肢のひとつだというくらいに考えて、新築、中古にこだわらず、両方を同時に見ていくことが、自分にあった物件探しの成功につながるからです。

でも、最初はみなさんやはり新築に対するイメージがよいので、「新築を探したい」とおっしゃいますね。

とはいえ現在は新築物件の数自体が少ないので、抽選に応募してもなかなか当たらない。そうなってきて、必然的に中古も視野に入れ始めるという人も多いです。

ただ、新築にこだわるがゆえに、場所を妥協し、今後人口が減って人気が下がってしまうリスクのあるエリアの物件を購入して、将来のリセールバリューが下落するよりは、中古でも資産性を高く保てる都心の人気エリアの物件を購入するほうがよいといえます。

「新築=クオリティが高い」という思い込みはいったん捨てて

江口さん:そもそも、新築にこだわる理由ですが、もしそれが「新築=一番クオリティがよい」という認識からくるのだとすれば、それは一度考え直したほうがいいかなと思います。

現在は、建築材の高騰により、あまり高価な材料を使えないという事情があります。

逆に、リーマンショックのころなど、一般に不況期と呼ばれなかなか物件が売れなかった時期に建てられたマンションは、みなさんの購入意欲が上がるよう、高品質・高価な材料を使っていることが多いのです。



こうした意味でも中古も視野に入れてみることをおすすめします。

マンションを買う目的を再度見直して柔軟な物件探しを

江口さん:中古物件のよさは他にもいろいろあります。

新築と同じ価格で「より利便性が高い立地」あるいは「広い」といった好条件の物件が購入できます。


また、中古マンションというのはすでにそこに住人がいますから、実際の住み心地を調べることもできますし、「リノベーションして自分好みにできる」「資金に余力が生まれる」などのメリットもあります。


新築か中古かという選択は、その方の「マンションを買う目的が何か」次第ですが、新築・中古にこだわらず、「よい物件があればどちらでも」というスタンスで探すのがよいと思います。

教えてくれたのはこの方
江口 亮介(えぐち りょうすけ)

『後悔しない住宅取引のプロ』

江口 亮介(えぐち りょうすけ)


株式会社TERASS 創業者・代表取締役社長
慶應義塾大学経済学部卒。リクルートでSUUMOの営業・企画、McKinsey & Companyで経営コンサルティングを経験した後、2019年4月にTERASSを創業。不動産業界に対する革新的なアプローチを評され、「日本の今年の顔」Forbes100 2022選出。Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング 2026」TOP9。
2023年より不動産テック協会 理事、2025年より日本不動産エージェント協会 代表理事。
個人としては3回の不動産購入、2回のフルリノベーション、3回の不動産売却を経験。

TERASSエージェントの公式サイト

取材/瀬戸由美子

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