「マッチングアプリの中のひと」として、YouTubeをはじめSNSで大活躍のとーまさん。恋に悩む女性の気持ちを受け入れ、男性心理を的確に分析して大人気! そんなとーまさんの「婚活相談」第20回。今回は、彼との価値観の違いに悩む女性の相談にお答え!
「33歳・不動産営業、独身。彼と同棲して価値観の違いに気づかされました。」
「こんにちは。優子と申します。私にはつきあって2年になる2歳年上の彼がいます。お互い結婚を意識したうえでおつきあいを開始したので、つきあって1年ほど経った頃には同棲を始めました。
私と彼は同業で、年収は彼のほうが上ですが、お互い高収入で、自由に使えるお金には困っていません。私も仕事を頑張ったご褒美のタイミングにはブランドバッグやジュエリーを買っています。
ただ、そんな私でも同棲をし始めて彼の豪快な金銭感覚に少し疑問を抱くようになりました。私のためを思ってではありますが、月に数回も十万円を超えるプレゼントをくれたり、仕事帰りのディナーが記念日級の豪華さだったり……。
私は結婚後、子どもにかかるお金のことも考え、思い切って彼に『嬉しいけれど、二人でもうちょっと結婚資金も貯めたいな』と打ち明けてみました。しかし、彼は『大丈夫! 親からももらえるし』とあっけらかんとしています。金銭感覚だけではなく、自分たちがもてなす側の結婚式で最初から親に頼ろうとする姿勢にもモヤモヤしてしまって。
それ以来、今まで気にならなかった休日に一日中だらだらしている彼の姿や、ごはんを食べた後食器を自分でキッチンまで運ばない様子にまでイライラするようになりました。
今の時点でこんな気持ちなのに、このまま彼と結婚に向けて進んでいってもいいのでしょうか?」
どこまでの将来を見据えているか、優子さんと彼で違いがある
「優子さん、相談ありがとうございます。
つきあい始めた段階ではさほど気にならないことも、同棲を始めて結婚を見据えると、お金に関することなど気になりますよね。
それに、結婚資金を親に頼っているような発言をしていた、となるとなおさらですよね。
優子さんの気持ちがスッキリして前に進めるように、一緒に解決策を考えていきたいと思います。
まず一緒に考えていきたいのが、彼との目線の違いについてです。
発言の内容を見ると、優子さんは『結婚後、子どもにかかるお金の不安』についてを彼に伝えていますよね。
一方、彼は『結婚式の資金』のことだけをみて『大丈夫! 親からももらえるし』と返事をしています。
優子さんは『長期目線』で、彼は『短期目線』で将来を捉えているという目線の違いが起きています。
それに加えて彼の親に頼りっきりの姿勢も重なり、彼との関係が心配になったのだと思います。
これはシンプルに『目線の違いの擦り合わせ』『全部言葉にする』ことで解決しやすいです。
察することができない男性は多い。すべて言葉にするだけで解決することもあります
彼側の気持ちに立ってみると、優子さんの言葉をそのまま受け取って『結婚式の資金』を相談されたと思っているのではないでしょうか。
優子さんが考えている、結婚後の子どものことまで考えることができていないんですよね。
男性は本当に察することができなくて、言われたことをそのまま受け取る傾向にあります。
だから、『大丈夫だよ』と言われたら本当に大丈夫だと思うし、『心配しないで』と言われたら本当に心配しません。
これで、ケンカになるという話は恋愛だとよくあることです。
だからこそ、自分が考えていることを全部言葉にして伝えるということだけで、彼への伝わり方や反応、行動が変わっていきます。
何のために、どんな行動をしてほしいのかできるだけ具体的に伝えてみて
今回の場合だと、最初に彼がしてくれることに対して褒めている、感謝しているということを伝えているのは、すごくいい入りです。
そこはそのまま残しつつ『いつも色々してくれて嬉しい。今後は結婚後の子どもにかかるお金のことも考えて、2人で結婚後の資金も貯めたい』と伝えることで、彼からの反応も変わっていくはずです。
さらに具体的な行動まで伝えると、彼の行動がもっと変わるでしょう。
たとえば、『二人の貯蓄用の口座を作り、毎月何円お互いに貯めていこう』だとか、『何円くらい貯めておけると安心だよね』といったことを二人で話しながら進めるといいと思います。
察することが難しい男性も、何のためなのか、具体的に何をしたらいいのかがわかるとすごく行動しやすくなります。
今、見落としがちな「普段の彼のいい面」にもう一度、目を向けてほしい
それともう一つ、『普段の彼のいいところ』を思い返してみてください。
今回、結婚資金について彼の『親からももらえる』という発言はよくなかったと思います。結婚式だからこそ、しっかりともてなす気持ちを持ってほしいというのは当然のことだと思います。
ただ普段の彼はどうでしょうか。
優子さんのために、月に数回も十万円を超えるプレゼントをしたり、ディナーに連れていってくれたりする人はなかなかいないと思いますし、優子さんをすごく喜ばせたいからしているはずです。
また、機会があれば職場の人や友達への振る舞いを見てほしいです。楽しませてもらおうではなく、自分も話して楽しませようという人なら、結婚後もそういう姿勢で必ずいてくれると思います。
今回のことで、色々と不安になったとは思いますが、彼が普段してくれていることを見直し、優子さんの考えを全部きちんと伝えたうえで、彼との今後について考えてほしいです。
……個人的には今の彼としっかり話し合って結ばれて、二人で幸せを育んでいってほしいなと思っています。
また何かあればいつでも相談してください。相談ありがとうございました」