読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。
目についた今が、復習のチャンス! 大人のための今更漢字力検定、スタート!
今日のお題【芳しい】。
「芳しい」、正しく読めますか?
もちろん「ほうしい」ではありませんよ。
芳香剤の「芳」ですから、香りと関係のある言葉から予想してみてください。
■ヒント
「芳しい」はこんな意味を持つ言葉です。
上品な、いいにおいがするさま。(集英社『国語辞典』[第3版])
「良い香り」を表す形容詞といえば…?
いかにも上品なイメージのある、あの言葉ですよ。
■使い方はこう!
「芳しい花の香りに癒される」
「仕事ができる憧れの先輩は、香りまで芳しい」
「彼女が通るたびにバラの芳しい香りが漂う」
さあ、わかりましたか?
正解は……
↓↓↓
■正解は…
正解は、「かぐわしい」 でした!
なかなか出てこない言葉ではありますが、
「芳」は「香りを表す漢字」ということをヒントに、しっかり覚えたいですね。
■【かんばしい】とも読む
また、同じ漢字・送り仮名で「かんばしい」とも読みます。
「かんばしい」と読む場合は、下に「ない」を伴って「芳しくない」と表現することも多いです。
その際は「業務成績が芳しくない」「祖父の病状が芳しくない」といったように
「好ましくない。望ましくない。」という意味になります。(集英社『国語辞典』[第3版])
■ちなみに……これも【かぐわしい】と読むって知ってた?
「香ばしい」は「こうばしい」と読みますが、
送り仮名が「しい」の場合は「かぐわしい」が正しい読み方です。
少し難しい漢字ですが、お名前に入っている方を見かけることもあるこの漢字。
こちらも「かぐわしい」と読みます。
「馨しい」も「香しい」も、「芳しい」と同じ意味で用いられます。
これで明日から、自信をもって読めるはず。
同じ読み方なので、3つセットで覚えましょう!
取材・文/田畑紫陽子〈BAILA〉