BAILA読者から集まった「私、相手に嫌な思いをさせたかも!?」と思ったフレーズたち。価値観をアップデートし続けているイラストエッセイストの犬山紙子さん&漫才コンビ・ラランドのサーヤさん&ジャーナリストの中野円佳さんの3人が、改善策をお答えします。年齢の自虐ネタをよく使っている人は要注意!
「もう35歳だし〜」と年齢を自虐ネタにしてしまうのも、微妙なのかな…?(35歳・サービス業)
中野円佳さんならこうする!
自分の体験談を事実ベースで話すにとどめること
「私も実際に起こった“徹夜ができなくなる”とか“体力の低下を感じる”などの変化については言うことがあります。でも、自分に起きたことに関する事実ベースでしか言いません。本来年齢とは関係ないことまで変に制限するような自虐はよくないですね」
犬山紙子さんならこうする!
自虐ネタは属性に関係のないエピソードがおすすめ
「自虐は人を傷つけないからOKだと思ってしまうかもしれませんが、周りの人を巻き込む呪いになってしまうんですよね。ほかの35歳にも、これから35歳になる人にも刺さる呪いに。自虐で笑いを取るなら、ドジなエピソードトークなど、属性に関係ないもので!」
サーヤさんならこうする!
35歳って自虐するようなことじゃないと思います!
「私、アラサーだとかアラフォーだとか卑下されるのは、あまり好きじゃないです。一応フォローはしますけど……。年齢で自虐すること自体が理解できないんですよ。いくつだって素敵な人は素敵だし、やりたいことや好きなこと、振る舞いに年齢なんて関係ないと思います」
サーヤさん(ラランド)
1995年生まれ。漫才コンビ・ラランド。広告代理店で働きながら芸人としても活動、「M-1グランプリ2019」準決勝に出場し話題に。バラエティTV番組「トゲアリトゲナシトゲトゲ」(テレビ朝日系 月曜深夜2時16分〜)レギュラー出演中。
犬山紙子さん
1981年生まれ。イラストエッセイスト。著書に『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ社)など。児童虐待問題に声を上げるタレントチーム「#こどものいのちはこどものもの」を立ち上げるなど社会問題にも積極的に取り組んでいる。
ジャーナリスト
中野円佳さん
1984年生まれ。フリージャーナリスト。経済産業省「競争戦略としてのダイバーシティ経営の在り方に関する検討会」委員を務めた経験も。著書に『上司の「いじり」が許せない』(講談社)など。
撮影/押尾健太郎(犬山さん・サーヤさん) ヘア&メイク/サイオチアキ〈Lila〉(サーヤさん) スタイリスト/西村茜音(サーヤさん) イラスト/大窪史乃 取材・原文/東 美希 ※BAILA2021年11月号掲載