BAILA読者から集まった「私、相手に嫌な思いをさせたかも!?」と思ったフレーズたち。価値観をアップデートし続けているラランドのサーヤさん&ジャーナリストの中野円佳さんが、改善策をお答えします。つい使いがちな「女子力」という言葉、今はもう古いのかも…?
毎日お弁当を作ってくる会社の同僚に「女子力高いね!」と言ってしまいましたが、料理は男女関係ないかなとあとで思いました。(37歳・販売)
中野円佳さんならこうする!
お弁当=いいお嫁さんのようなステレオタイプが固定化しないように
「“お弁当が素敵だね”と言えばいいだけなのに、なぜ“女子力”と言ってしまうのでしょう。きっと“家庭的ないいお嫁さん”的なステレオタイプが介在してると思うんですよね。でも料理が得意かどうかに性別はまったく関係なく、もともとシェフには男性が多いくらいです。性別役割分業のイメージを捨て、ストレートにお弁当だけを褒めましょう」
サーヤさんならこうする!
「お弁当おいしそうだね」だけで充分。性別をからめないで!
「女子力……。この言葉を使っている人に遭遇すると、少し残念な気持ちになってしまいますね。あ、少し前の考え方の人かもって。“古いですよ”なんて注意するのも変だから、心の中でこっそりがっかりしちゃう(笑)。お弁当がおいしそうであることだけを褒めればいいと思います。いちいち性別にからめるのはやめたほうがいいかも」
サーヤさん(ラランド)
1995年生まれ。漫才コンビ・ラランド。広告代理店で働きながら芸人としても活動、「M-1グランプリ2019」準決勝に出場し話題に。バラエティTV番組「トゲアリトゲナシトゲトゲ」(テレビ朝日系 月曜深夜2時16分〜)レギュラー出演中。
ジャーナリスト
中野円佳さん
1984年生まれ。フリージャーナリスト。経済産業省「競争戦略としてのダイバーシティ経営の在り方に関する検討会」委員を務めた経験も。著書に『上司の「いじり」が許せない』(講談社)など。
撮影/押尾健太郎(サーヤさん) ヘア&メイク/サイオチアキ〈Lila〉(サーヤさん) スタイリスト/西村茜音(サーヤさん) イラスト/大窪史乃 取材・原文/東 美希 ※BAILA2021年11月号掲載