読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第331回は「徒らに」の読み方です!
今日のお題【徒らに】
「徒らに」、正しく読めますか?
つらに?とらに…?ではありませんよ!
■ヒント
「徒らに」の意味は
「無益無用なさま。無駄で価値がないさま。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「仕事するつもりが、ネットサーフィンで徒らに時を過ごしてしまった」
「当事者でないのに、徒らに騒ぎ立てるべきではないよ」
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正解は……
■正解は…
正解は、「いたずらに」でした!
■「いたずらに」の気になること3つ
「徒らに」に関する代表的な疑問を調べてみました。
①「徒に」と「徒らに」どっちの送り仮名が正しいのか。
→どちらも正解です。
辞書で引く限り「らに」を送り仮名にするのが一般的なようです。
②「徒らに」の由来
→諸説ありますが、古文に出てくる「いたづらなり」は、暇や何も意味をなさない等の意味があります。また、「徒」の漢字自体にも同じ意味があります。
③「悪戯」の語源だって本当?
悪ふざけをする「悪戯(いたずら)」は実は当て字で、「徒ら」が語源と言われています。はっきりとしたことは分かっていないのですが意味だけを考えると、果たして語源説はあっているのか怪しいところ…?
ちょこちょこ気になることのある「徒らに」。どれが正解なのか、信じるか信じないかはあなた次第!?かも。
取材・文/高橋夏果