様々な価値観、重ねてきた経験、垣間見えるプライベート…30代から40代の働く女性のバッグとその中身を通して「生き方・働き方」を学ぼう。今回は「株式会社スマートメディア」代表の成井五久実さんにインタビュー。大きめサイズのトートバッグは、仕事用としてはもちろん、“週末婚”生活においても使いやすいという。
20代で起業する夢を実現。30代は経営者として自分と会社を磨く
成井五久実さん(34歳)/株式会社スマートメディア代表
生活者に届き、世の中をよりよくする「ウェルビーイング」な仕事に取り組みたい
31歳で“メディアでモノを広める株式会社”スマートメディアの代表取締役になった成井さん。収納力と機動力に優れたバッグには、経営者としての仕事道具と、今の興味の中心であるサステナビリティに関わるアイテムが充実。「常に一歩先の未来を照らすことが大事」と、消費者に直接モノを届けるBtoC事業に関わるなど、新たな挑戦を始めている。「これからのテーマは“ウェルビーイング”。『今よりよくなることとはなんだろう』と常に考えています。サステナブルなものを開発して生活を変えることかもしれないし、一緒に働く従業員が幸せになるために、会社としてどんなサポートができるのか?ということかもしれない。10年ごとに新しい景色を見たいので、残り5年の30代、思い切り働きたい」と展望を語る。一昨年に結婚。平日は互いの職場近くに住み、週末を二人で過ごす“週末婚”生活も、将来の楽しみにつながっている。
WORK&LIFESTYLE history
20歳:10代の頃から起業を志し、大学在学中はインカレ起業サークルの活動に熱中
22歳:新卒でディー・エヌ・エーに入社。デジタル広告営業を経験
27歳:トレンダーズに転職。PR・女性向けマーケティングを担当。新規事業部に配属後、週末を使って起業準備をスタート
28歳:’16年2月、トレンダーズを退社。3月、株式会社JIONを設立。男性向けキュレーションサイト「JION」をリリース
29歳:起業後わずか1年、3億円でベクトルグループに株式譲渡。当時の女性起業家としては最年少・最短期間・最高額での事業売却
31歳:ベクトルグループ傘下で新会社スマートメディアを設立、社長に就任
32歳:小売事業としてアップサイクルジュエリーブランド「ミルーナ」立ち上げ。横浜在住の男性と、出会いから5カ月後に結婚。平日東京・週末横浜の2拠点婚生活をスタート
MY BAG:DIOR ブックトート
取引先のオフィスに出向くとき、自立するトートバッグだとスマートに振る舞える。夫の暮らす横浜と都内を移動する日もあり、ラージサイズなら2泊の着替えも収まる。
新しいスタイルの真空エコボトルを開発中
スマートメディアの代表のほか、新たなBtoC事業として、タンブラーに代わる真空ドリンクボトルを開発中。「今はおしゃれで持ちやすいデザインへとブラッシュアップしている段階」
タブレットとノートPCを併用。手がけた事業のステッカーをオン
外出先にはMacBookかiPad mini、どちらかをバッグに入れて持ち歩く。リモート会議にワイヤレスイヤホンが活躍
フレキシブルな巾着ポーチにコスメ類とアクセをまとめて
アフリカの雇用創出・教育支援を行っているブランド「クラウディ」の巾着型ポーチはたっぷり入る。朝と夜で印象を変えるためのアクセは、自ら手がけるアップサイクルジュエリーブランド「ミルーナ」のものなど。インナービューティのコスメも
財布は大小で2個持ち。ペンケースには印鑑も
領収書管理もできるパスポートサイズと、小銭が入るミニサイズ、大小の財布はどちらも「セリーヌ」。名刺入れは「ヴァレクストラ」の白。仕事で出番の多い印鑑はペンケースの中に
撮影/木村 敦 取材・原文/久保田梓美 ※BAILA2022年6月号掲載