日本だけでなく世界においても、未だにリーダーシップに対する性差の固定観念が広く存在するのが事実。そんななか、エスティ ローダーが若き女性リーダーの支援を目的とする基金を設立。
ジェンダーのステレオタイプに挑戦し、リーダーシップを再定義
世界初の女性起業家の一人として、美容業界に大変革をもたらしたミセス エスティ ローダー。彼女が率いたエスティ ローダーは、75年以上にわたり、常に女性の持つ力を信じ、励まし、そしてサポートを続けてきた。
このほど設立された「エスティ ローダー エマージング リーダーズ基金(ELEL基金)」は、リーダーシップの再定義を使命に、実体験型リーダーシップ体験の提供、女性の成長を支えるメンターシップとコミュニティの育成、新たなリーダーを支持する国際的な組織の支援を柱に活動するもの。
記念すべき最初の助成事業パートナーには、世界規模の難題に取り組む女性リーダーに資金援助を行う国際的非営利団体、バイタル ボイスを選出。“女性の地位向上とリーダーシップの再定義”という共通の使命のもと、2022年7月より助成事業を開始するほか、2023年度にはELEL基金によるさらなる助成も発表される予定だ。
今もなお、すべての人の無限の可能性を信じるという創業者ミセス エスティ ローダーの信念を受け継ぐエスティ ローダー。今後もELEL基金とその事業パートナーを通じて、性差にとらわれないリーダーシップを推進し、女性の地位向上を支援していくとのこと。
また、年に2~3回、世界中の女性若手リーダーを対象に、オンライン&オフラインの双方で展開されるリーダーシップ開発プログラムの参加者を募集。1期あたり50名を募集予定なので、これからの活動にも注目したい。
文/鈴木智美