様々な価値観、重ねてきた経験、垣間見えるプライベート…30代から40代の働く女性7人のバッグとその中身を通して「生き方・働き方」を学ぼう。
1.子育てと仕事を両立するアパレルブランドディレクターの愛用バックパック
新卒入社のアパレル会社で働き続け、 産休取得後、ブランドディレクターに
梅本愛子さん(35歳)/「アーセンス」ディレクター
会社の成長を肌で感じながら積んだ経験を今、アウトプットできている実感がある
子どもの送り迎えから展示会巡りにオフィスワークと、PCを運び歩き回る仕事の相棒は丈夫なバックパック。その中にはストレスを和らげるアイテムや、30代後半の体調変化に伴うウェルネス関連のグッズが。そんな梅本さんが現在ディレクターを務める「アーセンス」は、働くシーンに寄り添う、お手入れしやすく着心地のいい服や雑貨で同世代の共感を呼んでいる。十余年にわたる店頭とバイイングの経験から任されたブランドは、社内では初めての“きれいめ”テイスト。「年齢を重ねて着たい服が変わった、私たち世代の意思を反映したブランドを『フリークス ストア』からのなじみのメンバーと一緒に育てています。私自身も、自分の興味や関心を仕事に投影できるようになったタイミング。子育て同様、仕事も未知なことだらけだったけれど、組織の強みと自分のインプットが結びつき、今アウトプットできている実感があります」
WORK&LIFESTYLE history
20歳:大学では法律を学ぶ一方、ファッションビジネススクールに通う
22歳:新卒でデイトナ・インターナショナルに入社。「フリークス ストア」店舗勤務に
25歳:バイヤーになり、海外へ買い付けの出張を経験
27歳:結婚
29歳:出産
31歳:復帰後「フリークス ストア」ブランドディレクター兼バイヤーに。時短勤務で仕事と家庭を両立するライフスタイルに。新ブランドの話が持ち上がる
33歳:ブランドディレクターを務める新ブランド「アーセンス」がデビュー
34歳:「アーセンス」初の店舗がルミネ新宿にオープン。環境負荷の少ない無染色の服を発売
35歳:ルミネ新宿の店舗がリニューアル。ヴィンテージやライフスタイルアイテムなどのセレクトも拡充する。肌に優しいアクセサリーブランド「エスネ」をローンチ
MY BAG:COMMON EDUCATION デイズパック
出会いはアウトドア関連の展示会。軽量で防水性と耐久性に優れたヨットの帆布を使用。使いやすさに惚れ込み、6月から「アーセンス」で取り扱いを始めることに。
展示会や商談をはしごするのでPCは持ち歩き
「アーセンス」のショップで取り扱う商品のセレクトのため、週の半分はオフィスの外で展示会や商談へ直行。業務用PCは必ず持ち歩く
気づきをメモするノートには息子さんの絵を挟んで
文庫サイズのフリーノートに「息子が描いた絵は、捨てられなくて挟んだままに」
ショップで扱う商品は先に自分で使い、愛用するものも
展示会で知ったフェアトレードのチョコレートは、仕事の合間に食べたり、人にあげて感想を聞いた後で、ショップでの取り扱いを決めたもの。そんなふうに自分自身でよさを実感したものが、お店の商品になることも多い。左端は「THENN」のアロマオイル。リラックスできる香りをリクエストし調合してもらった
漢方の本は気分転換にも。タンブラーにはモリンガ茶
通勤途中の読書はオンオフを切り替える時間。目下の関心は漢方やウェルネス。スーパーフードのモリンガ茶もそうした情報収集で知り、飲み続けている
革小物とポーチはお気に入りを長年愛用
「ソレイアード」の牛柄ポーチは学生時代から愛用。二つ折り財布は「ジバンシィ」、カードケースは「J&M デヴィッドソン」
撮影/木村 敦 取材・原文/久保田梓美 ※BAILA2022年6月号掲載
2.ウェルビーイングを目指す企業家は大型トートを愛用。週末婚生活にも一役!
20代で起業する夢を実現。30代は経営者として自分と会社を磨く
成井五久実さん(34歳)/株式会社スマートメディア代表
生活者に届き、世の中をよりよくする「ウェルビーイング」な仕事に取り組みたい
31歳で“メディアでモノを広める株式会社”スマートメディアの代表取締役になった成井さん。収納力と機動力に優れたバッグには、経営者としての仕事道具と、今の興味の中心であるサステナビリティに関わるアイテムが充実。「常に一歩先の未来を照らすことが大事」と、消費者に直接モノを届けるBtoC事業に関わるなど、新たな挑戦を始めている。「これからのテーマは“ウェルビーイング”。『今よりよくなることとはなんだろう』と常に考えています。サステナブルなものを開発して生活を変えることかもしれないし、一緒に働く従業員が幸せになるために、会社としてどんなサポートができるのか?ということかもしれない。10年ごとに新しい景色を見たいので、残り5年の30代、思い切り働きたい」と展望を語る。一昨年に結婚。平日は互いの職場近くに住み、週末を二人で過ごす“週末婚”生活も、将来の楽しみにつながっている。
WORK&LIFESTYLE history
20歳:10代の頃から起業を志し、大学在学中はインカレ起業サークルの活動に熱中
22歳:新卒でディー・エヌ・エーに入社。デジタル広告営業を経験
27歳:トレンダーズに転職。PR・女性向けマーケティングを担当。新規事業部に配属後、週末を使って起業準備をスタート
28歳:’16年2月、トレンダーズを退社。3月、株式会社JIONを設立。男性向けキュレーションサイト「JION」をリリース
29歳:起業後わずか1年、3億円でベクトルグループに株式譲渡。当時の女性起業家としては最年少・最短期間・最高額での事業売却
31歳:ベクトルグループ傘下で新会社スマートメディアを設立、社長に就任
32歳:小売事業としてアップサイクルジュエリーブランド「ミルーナ」立ち上げ。横浜在住の男性と、出会いから5カ月後に結婚。平日東京・週末横浜の2拠点婚生活をスタート
MY BAG:DIOR ブックトート
取引先のオフィスに出向くとき、自立するトートバッグだとスマートに振る舞える。夫の暮らす横浜と都内を移動する日もあり、ラージサイズなら2泊の着替えも収まる。
新しいスタイルの真空エコボトルを開発中
スマートメディアの代表のほか、新たなBtoC事業として、タンブラーに代わる真空ドリンクボトルを開発中。「今はおしゃれで持ちやすいデザインへとブラッシュアップしている段階」
タブレットとノートPCを併用。手がけた事業のステッカーをオン
外出先にはMacBookかiPad mini、どちらかをバッグに入れて持ち歩く。リモート会議にワイヤレスイヤホンが活躍
フレキシブルな巾着ポーチにコスメ類とアクセをまとめて
アフリカの雇用創出・教育支援を行っているブランド「クラウディ」の巾着型ポーチはたっぷり入る。朝と夜で印象を変えるためのアクセは、自ら手がけるアップサイクルジュエリーブランド「ミルーナ」のものなど。インナービューティのコスメも
財布は大小で2個持ち。ペンケースには印鑑も
領収書管理もできるパスポートサイズと、小銭が入るミニサイズ、大小の財布はどちらも「セリーヌ」。名刺入れは「ヴァレクストラ」の白。仕事で出番の多い印鑑はペンケースの中に
3.ファッション業界から環境ビジネスへ転身!湘南暮らしを支える出勤バッグはキャンバストート
ファッション業界を中心に数社を経験、 最新の転職先は、未経験の分野へ
坂巻文香さん(37歳)/環境ベンチャー企業勤務
「自分が楽しいと思うことを素直にやってみよう」と、仕事も住む場所も、フットワークよく
ファッション業界でのキャリアをひと区切り。もともと興味のあった環境に関わる業種へと転職した坂巻さん。「15年の経験で、ひとつやり切ったという思いと、この積み重ねがあれば、また戻ることもできる、という自信もつきました。社会貢献をしながら、自分が楽しいと思うことを素直にやってみよう、とチャレンジできるタイミングだったと思います」と振り返る。転職後も、好みと興味は一貫していて、持ち歩くものはさほど変わらないそう。大きな軸が湘南での生活。「前職は夏が繁忙期だったので、夏休みのムードがある場所に住んでみたい」と海の近くで一人暮らしを始めたのは6年前。出勤前のサーフィンやビーチクリーンも習慣になった。最近ではオフを利用して、フェアトレードとヴィンテージアイテムのネットショップをスタート。仕事で学び、得たものを土台に、変化を楽しみ、フットワークよく進んでゆく。
WORK&LIFESTYLE history
22歳:新卒で外資系ラグジュアリーブランドに入社。店舗に勤務
25歳:シンクタンク系の情報サービス企業に一般職として入社。週末はファッションスクールに通う
27歳:アパレル輸入卸企業に転職。PRとしてパリ、ミラノ、ニューヨークのコレクションブランドを担当
30歳:外資系化粧品企業でPRを担当。イベントの運営やデジタルシフトの最先端も経験
31歳:アパレル商社に転職。複数ブランドを横断的に担当するPR室に配属。生まれ育った都内から湘南へ転居
33歳:専任PRとして英国ブランドを担当。プレス業務からマーケティングまで仕事の幅が広がる。新ディレクター就任のローンチを経験
36歳:ローンチから併走したディレクターの退任が次のキャリアを考えるきっかけに。転職サイトを通じてファッションに限定しない転職活動を始める
37歳:アパレル商社を退職し、環境ベンチャーへ入社
MY BAG:J&M DAVIDSON バブーシュカ M
ペットボトル廃棄物を原料にしたキャンバストートは、マチが広く軽やか。愛着あるブランドでこの春購入したお気に入り。
ミニ水筒とタンブラー。環境保護への関心から学びも
学生時代から興味のある環境問題。定期的に募金活動をしていて、送られるリーフレットを通勤時間に読む。コンパクトなエコバッグと、折りたためるストローつきタンブラーの「Stojo」がお気に入り
ノートPCとリモート会議グッズ
業務用PCは動物モチーフがお気に入りのケースに。長時間のリモート会議では有線イヤホンが安心
長い通勤時間に便利なグッズや湘南暮らしならではの日差しケアも
湘南から東京への通勤。中身が見えてコンパクトなスライダーケースにマスクの予備とアクセの替えを。海のそばでの生活には日焼け止めとサングラスも必須
考えや議事録をまとめるときはノートに
「自分の考えをまとめるために文字を書く」。スケジュールノートのフリースペースには、4色ボールペンで書き分けた仕事の議事録や勉強のメモが。レター用の万年筆も
ポーチにはリフレッシュ&ハンドケアアイテム
のどケアと除菌グッズ、手指用の化粧水など。薬用ハンドクリームには自分でマステを貼りカスタマイズ
4.40代からパラレルキャリアをスタート!仕事魂と母の愛が詰まった上品ナイロンリュック
28歳で部長、30代で執行役員に。 40代からはパラレルキャリアの道へ
世永亜実さん(44歳)/サマンサタバサジャパンリミテッド非常勤取締役/ サマンサグローバル非常勤取締役/オイシックス・ラ・大地 Special Planner
明確なキャリアプランはなかったけれど「しなやかに優しく、でも熱く」をモットーにしてきた
「こうなりたいというプランなしでここまできたんです」と笑う世永さん。アパレルPRの第一線で活躍し、キャリアを積んだ。
40歳、子どもと過ごす時間を求めて退職を決めるが「ママ、やめないで」の声。会社からは「“サマンサの母”として籍は残して」と言われ、同時期に、興味のあった食の企業からの誘いも。請われるままパラレルキャリアがスタート。
3つの仕事と家庭人、マルチタスクの達人のリュックの中は、意外なほどシンプル。メッセージカードや細かな持ち物に人とのつながりを大切にする思いが表れている。
「かけられる声に精いっぱいこたえ、“しなやかに優しく、でも熱く”をモットーに働き続けてきたら、新たな景色が見えたことに驚きました。未知の挑戦から3年、スタッフや仕事相手にはよりオープンに、時間の使い方も上手になったと思います」。
新たな環境で壁にもぶつかり「学ぶことの楽しさ」にも目覚めたところ。
WORK&LIFESTYLE history
22歳:新卒でアミューズに入社
24歳:サマンサタバサジャパンリミテッドに転職。入社した年にヒルトン姉妹を起用したプロモーションを担当。その後もミランダ・カー、ヴィクトリア・ベッカムといったセレブリティを起用したプロモーションを数多く経験していくことに
25歳:結婚
28歳:部長に昇任。翌年、第1子を出産。部門長として社内初の産休育休を取得
30歳:執行役員に昇任
33歳:第2子出産。翌年、上席執行役員に昇任。ブランディング、マーケティングを統括する立場に
40歳:17年在籍したサマンサタバサジャパンリミテッドを離れることを決意。非常勤取締役として新しい関わり方がスタート
41歳:オイシックス・ラ・大地に入社
42歳:新たに設立されたサマンサグローバルに非常勤取締役として参画。MOTHERS編集部特別顧問に
MY BAG:Samantha Thavasa ナイロンリュック Ⅱ
職場間の移動に重宝。光沢のあるナイロンで、どんなシーンにも合って清潔感がある。ライナーの鮮やかなブルーもお気に入り。
家族と過ごす時間をいつでも感じられる宝物
エコバッグに描かれたイラストのモデルは、娘さんが撮影したキッチンに立つ世永さん自身。SNSを通じた縁で描いてもらったそう。プレゼントされた「ママが1人になれる券」もほほえましい
携帯は3つ! “こでかけ用”ミニバッグも常備
パラレルワークに欠かせない3台のスマホ。貴重品を入れてランチなどに出かけられるミニポシェットもリュックの中に
PCケースやステーショナリーはハッピーな色が多い
常に持ち歩くPCとガジェットケースはポップなカラーで
手書きのメッセージやギフトカードを贈るのが習慣
ちょっとしたお礼には、スタバのギフトカードにメッセージを添えて
コスメはリモートワークで映える肌づくりを重視
右からハイライトとコンシーラー、リップと除菌グッズ、ハンドケアアイテムも
“マゼンタ・スター”は手助けを伝えるマーク
困っている人に対して「手助けします」という意思表明になるサインマーク。大学生が考案したエンパワープロジェクトに共感して購入
5.福島と東京の2拠点生活を送る起業家・小林味愛さん。リュックの中身はミニマムに!
公務員→コンサルティングを経て、 福島と東京の2拠点を結ぶ起業
小林味愛さん(35歳)/株式会社「陽と人」代表
起業して5年。福島の農家の人々の言葉が子育てしながら働くきっかけに
福島県国見町と東京都立川市の2拠点で地域商社「陽と人」を経営する小林さん。
「コロナの影響と、第2子出産も控え、しばらく東京での在宅勤務が中心に。それまではPCや書類を持ち歩いていましたが、思い切ってバッグを小さくし、持ち物を断捨離してすっきり」。
公務員やコンサルを経て、起業へ至る動機は常に「人の役に立ちたい」という思いから。
「結婚していましたが、起業当時は遠距離に。国見町の農家さんと一緒に仕事をしながら『子育ては大変だし、子どもはいらない』と話していたら『じゃあ何のために働いてるの? 子どもは育てるんじゃなくて、育つもんだよ』。それならいいな、と、目からウロコでした」。
第1子、第2子ともに、夫が1年間の育休を取り、経営者の仕事は休まず続ける。「年を重ねたら次世代に会社を委ね、45歳以降は別の働き方を考えたいと思っています」
WORK&LIFESTYLE history
23歳:国家公務員I種(当時)に合格、大学卒業後は衆議院調査局へ入局。経済産業省への出向を経て、5年間を国家公務員として過ごす
25歳:結婚
27歳:コンサルティング会社へ転職。全国各地の地域活性化事業に携わる
30歳:勤務先を退社。’17年8月、福島県国見町にて株式会社「陽と人」を設立。福島と東京の2拠点生活に。地域資源を活用した商品の企画・販売事業をスタート
31歳:第1子出産
32歳:会社設立時から研究を重ねてきたフェムケアブランドをローンチ
35歳:第9回環境省グッドライフアワード特別賞、2021年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー地方創生賞などを受賞
MY BAG:chi.wata レザーリュック
在宅勤務が増えたことで、A4サイズのトートから、コンパクトなレザーリュックにチェンジ。バッグの中身もすっきりした。
自社で開発したフェムケアグッズは普段から愛用
会社の拠点である福島県国見町は柿の産地。柿の果皮を原料に使ったデリケートゾーン用のミストとクリームは開発に2年をかけた
友人の手作りポーチにコスメやハンカチを
スタバの紙袋をアップサイクルしたポーチにマスクスプレーとリップ、ハンカチとペンを収納
財布とキーケースは断捨離してコンパクトに
印伝のキーケースと、高円寺に工房を構える「chi.wata」のミニ財布
通話専用のガラケーとiPadがあればどこでもオフィス
外出先での仕事はキーボードつきのiPad miniで完結。スマホは持ったことがなく、通話に特化したガラケーを長年愛用
6.広報のエキスパートは上質バッグを愛用。中には大好きカラーがたくさん!
広報・PRとして、部署づくりから スタートし、組織のリーダーに
上村嗣美さん(44歳)/サイバーエージェント広報シニアマネージャー
これまで築き上げてきた“広報”以外にこれから先もうひとつ自分の“タグ”をつくりたいと模索している
「ピンクで統一されたスモールグッズに自分らしさが表れているかも。30代後半あたりから、好きな色は小物で取り入れるようになりました」と語る上村さん。広報のエキスパートとしてキャリアを積むなかで、一つひとつ集めてきた上質なアイテムが印象的。「入社当時は創業3年目だった会社が急成長していくなかで、自分を取り巻く環境も大きく変化しました。同じ社内にいながら常に新しい挑戦と経験を重ねていけたこと、会社の成長とともに自分の幅を広げられたことに感謝しています」。現在は、組織のリーダーとして、広報担当者の人材育成にも関わる。「仕事は絶え間なく自分をアップデートできる手段」と考え、今後は、培ってきた広報のスキルをベースに、身の回りにある興味や好きなことを昇華して、新しい自分の強みをもうひとつつくることが目標だ。
WORK&LIFESTYLE history
21歳:大学在学中からサイバーエージェント内定者インターンを開始。インターンを通して広報・IRという職種に興味を持つ
22歳:新卒で東証マザーズに上場したばかりのサイバーエージェントに入社。当時は100名ほどの社員数で、経理を担当。ほどなくして社長秘書に。いわゆる広報部がないなか、社長の取材を中心に広報的な業務を担当するように
27歳:専任として広報部署を立ち上げる
30歳:広報責任者に
36歳:第1子出産。産休育休を取得
37歳:職場復帰。全社広報室のシニアマネージャーに
41歳:夫が立ち上げたPR戦略事務所に参画
MY BAG:CELINE セーズ
「PCが入る大きさ・中身が見えないデザイン・きちんと見えて上質」という理想をかなえた逸品。絶妙なグリーンも合わせやすい。
ポーチにはハンドケアと香りもの、除菌スプレーを
「グッチ」のポーチにはマスクリフレッシュ用のオイルや除菌スプレー、乾燥防止のハンドクリームとネイルオイルなどハンドケアを充実
フラットポーチにはマスクを収納
「デルヴォー」のレター風ポーチに予備のマスクを
スマホケースのポケットは領収書入れに
スマホ決済時の領収書はうっかりなくしてしまわないよう、ケースのポケットに入れている
財布はカードケース内蔵型でミニバッグに対応
出番は減ったけれど広報の仕事に欠かせない名刺は「ヴァレンティノ」の名刺入れに。フレキシブルなミディ財布も「デルヴォー」
7.転職を経て「本のサービス」が天職に。愛用トートには社長業を楽しむアイディアが!
転職、パラレルワークを経て本を通じた新しいサービスを起業
森本萌乃さん(32歳)/MISSION ROMANTIC代表/Chapters書店主
新卒の会社=初恋の人!? 次の次くらいに出会った、自分だけのキャリアが天職かもしれない
「本を通じたロマンチックな出会いを、ネットで実現したい」と、マッチングを行う新しい書店サービスをスタートした森本さん。数冊の本が必ず入るバッグの中には“好きなことを仕事にする”という意思がストレートに表れている。新卒入社の電通ではBtoBの巨大プロモーションを手がけた。その後の転職先では、大手企業出身という自負心がストレスになり挫折も味わったという。「コロナ禍のなか、自分のやりたいことを貫いて起業したとき、夢は一旦かなったと思っています。初恋の相手が電通だとしたら、2人の恋人=2社を経て、今の仕事がプロポーズしたいくらい好きな相手、というイメージ。かなえた夢の先に実現したいのは、この仕事で食べていくこと。間もなくローンチから1周年ですが、去年私自身の給料はゼロ! 二人の社員がいるから頑張れました」
WORK&LIFESTYLE history
23歳:ロンドン留学を経て大学卒業後、電通に入社
27歳:外資系の雑貨小売サブスク企業マイリトルボックスに転職
28歳:退社し充電期間の後、ファブリックトウキョウに契約社員として入社。週4勤務でPRマーケティングを担当。起業の構想・準備をスタート
29歳:勤務先とのパラレルキャリアでMISSION ROMANTICを創業
30歳:勤務先との契約がコロナ禍で終了。自身の会社への一本化を決意。自己資金で「Chapters」のプロトタイプサイトをオープン
31歳:投資を受け会社存続が決定。’21年6月オンライン書店「Chapters」サービス正式スタート
BAO BAO ISSEY MIYAKE トートバッグ プリズム
本が数冊入っても形崩れせず自立する、3つのバッグを使い回し。いちばんきれいめに持てる白のBAO BAOは、母からのお下がり。
選書のため数冊を並行して読む。ブックカバーの撮影サンプルも
「Chapters」では、毎月のテーマに合わせた文庫本にオリジナルのブックカバーをかけて会員へ発送している。森本さんは書店主として最終的なラインナップを選書。常時数冊の書籍を並行して読んでいる
目の疲れをしっかりケアするアイテムたち
デスクワークにテレカン、読書と目を酷使し多忙な日々を支えるグッズが色々。替えのコンタクトレンズ、サプリなど
ポーチには社長業に携帯必須な通帳と印鑑が
財布はカードケースと本体が分けられるタイプ
長時間聴ける有線イヤホンで音楽はいつでも
「本と同じくらい、人生に欠かせないのが音楽」