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【社内起業という働き方】CyberZでアニメ産業のものづくりを担うeStreamの事業責任者に

様々なキャリアが選択できる今、「起業」を選択肢にする人も多い。独立というかたちをとらず、勤務先の企業で会社員として働きながらやりたいことを実現した「イントレプレナー(社内起業家)」の女性に、その道程を聞いた! 今回は、サイバーエージェントでアニメグッズを中心に様々な商品を企画プロデュースし、販売する女性をインタビュー。

目標は「自分の未来を選べる人」になること。広報から事業責任者へ

高井里菜さん

代表

高井里菜さん


27歳で代表に就任。アニメグッズを中心に様々な商品を企画プロデュースし、販売。オンラインくじ事業や高品質フィギュアブランドなども展開する。現在1児の母。

内容はなんでもいい。事業を任せてほしいと上司に直談判を続けた

高井里菜さん

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 
© 2021 「劇場版 呪術廻戦 0 」製作委員会 ©芥見下々/集英社
©'23 SANRIO CO., LTD. APPR. NO. L637473

転勤族の家庭で育ち、“自分で将来を選べる女性になりたい”と考えていた高井さんの社内起業は、ポジションありきだったケース。サイバーエージェントグループ内で事業会社の代表として活躍、グループの執行役員も務める。手を挙げることからスタートした起業とは?

「社内起業の流れとしては、少し特殊かもしれません。事業のアイディアではなく、責任者というポジションが先。“事業責任者や経営者になりたい”とアピールし続けることによってチャンスをいただいたので、社内制度は使っていないんです。代表との面談など、機会があるたびに意志を伝えるようにしていました。その結果、“兼務で事業責任者の枠があるからどう?”と打診され、株式会社eStreamの代表取締役社長というポジションを与えられました。社内起業というと、アイディアがある人が手を挙げるイメージかもしれませんが、やりたいことがなくても、“とにかく事業をやってみたい”と言ってしまうのもありだと思います」

高井さんが責任者や経営者という立場を目指した理由は“どこでも活躍できる人になりたい”という思いから。

「営業や広報として働くなかで、事業を始められる人はどこに行っても活躍できると思うようになり、経営者になりたいと考えるようになりました。幼い頃から憧れていた働く場所や方法を“自分で選べる人”になれるな、と。また当時、結婚に向けておつきあいしていた相手がいたことも、もうひとつの大きな理由。出産を考えるなら、大きなチャレンジはその前がいいかもしれない、と考えていたんです。今となっては、チャレンジはいつでもできますね。経営者になったあとで産休も取りましたし、今現在、仕事にも子育てにも力を注げていますから」

独立起業を目指さなかったのは、社風とメリットを考えてのこと。

「サイバーエージェントは社員の挑戦を応援してくれ、若いうちから経験を積ませてくれる。この“抜擢文化”のおかげで、手を挙げやすかった。社内起業は、小さなリスクで大きなチャレンジができることが強み。会社のリソースを使って大きいことをやれるので、独立起業よりも魅力を感じました。スタートする前はもちろん悩みましたよ。ついこの前まで広報だった自分にできるのか、と。覚悟を自分に問い直して、“やらない後悔よりやる後悔だ”と、決意しました」

やりたいことや自分の強みを言葉にして周りに伝える。そうすれば道が開ける

ずばり、高井さんが考える社内起業に必要なスキルとは?

「言葉にすること。“事業をやりたい”と周りに言っていたからこそ、ポジションができたときに声をかけてもらえました。あと、自分を客観視して“強みは突破力”と明確に言葉にしてとらえられていたこともよかったと思います。一緒に働くメンバーにも、やりたいことや強みを言葉にしてね、と伝えています」

フィギュアブランド経営のやりがいは、ものづくりでつながること。

「主にアニメのグッズを展開する会社ですが、実は私はもともとアニメ好きというわけではないんです。でも、アニメという日本を代表する産業と、おもちゃなどのものづくりのレガシーな業界、そして新しいクリエイターさんをつないでチームを作ることに楽しさを感じています。閉塞感のある時代ですが、国内の様々な力を持つ皆さんと打開していくのが、これからの目標であり夢です」

History

● 2014   サイバーエージェントに入社。
CyberZに配属
● 2015   広報に異動する
● 2018   10月、株式会社eStream代表取締役社長に就任
● 2021   出産。
半年の産前産後休暇を取得
● 2022   ABEMAのグッズコマース事業を立ち上げる。
サイバーエージェント執行役員に就任

サイバーエージェントにおける社内起業は?

インターネットに関連する様々な領域において新しい事業やサービスを次々と生み出すサイバーエージェントには様々な制度があり、中でも特徴的なのが会社の未来につながる新規事業を提案・決議する「あした会議」。各執行役員が現場で活躍する社員とチームを組み提案を競うもので、こ れまでに30社以上の子会社が設立され、年次にかかわらず優秀な人材を抜擢する機会の創出につながっている。

社内起業前後の変化は?

【変わったこと】

会社の挑戦をつくり出すために、インプットと未来について考える時間が増えた

【変わらなかったこと】

働く時間。座席も最初はあえてそのままに。役割としての「社長」なので偉さにも変化なし

高井さんが考える社内起業とは?

「社内のリソースを使い小さなリスクで大きなチャレンジができる!」

高井さん

撮影/MISUMI 取材・原文/東 美希 ※BAILA2023年4月号掲載

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