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仕事で「できません」と言う判断基準は? 日野瑛太郎さんがアドバイス【「できません」の認め方・伝え方・受け止め方】

「できない」と言いにくい、言っていいのかわからない。結局、言えない…というあなたへ。そもそも「できません」って言えたほうがいいんでしょうか?という疑問に、日野瑛太郎さんがアンサー。いちばん良くないのは「できる」と言ったのに「できない」こと。詳しく教えてもらった。

働く視点から…

日野瑛太郎さん

ソフトウェアエンジニア

日野瑛太郎さん


経営者と従業員の両方の経験から、働き方に関する意見をブログやサイボウズ式への寄稿などを通して発信し続けている。

「できる」と言ったのに「できない」ことが結果、人をいちばん失望させる

仕事をしていると、自分のできる範囲を超える要求をされることがあります。そんなときは勇気がいりますが、仕事の責任を果たすためにも、できないなら「できません」と言うことが大切だと僕は思います。アンケートに「相手を失望させたくない」という声がありましたが、失望がなぜ起こるのかを考えると、期待にこたえられないときに起こります。なので、「できる」と言っておいて、いざやってみたら「できない」となった場合、結果的に相手に与える損失が大きく、最も相手を失望させることになってしまいます。相手の期待値をコントロールすることは働く上での重要なスキル。期待値が高すぎるときは「できません」と言って下げるのも仕事のうちなのです。

「できません」が言えるようになると、仕事全体を通して、コミュニケーションよりも仕事そのものに集中できるようになり、クオリティやアウトプットが上がっていくと思います。また、人間的にバランスのとれたアサーティブな人になれるのではないでしょうか。アサーティブとは、相手を尊重しながら適切に自己主張をするという意味の言葉です。現代社会は、攻撃的な人は周りから人が離れていき、逆に受け身な人はつぶされてしまうリスクも。心身ともに健やかに働き続けるためにアサーティブでいることは大事だと感じます。

日野さんの「できません」の判断基準は?

技術的にできない
予算的にできない
時間的にできない

「自分が抱えている仕事量や内容は、基本的に自分が最もよくわかっているはず。技術的、予算的、時間的にできない可能性がある場合は、きちんと伝えるのが誠実です。そうしないと、できる方向で話が進んでしまって最終的に大変な事態に陥ることも。僕自身も過去にできると言った手前、休日出勤を重ねて間に合わせた経験から、余裕をもった安全な基準で判断するようになりました」(日野さん)

取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2023年8・9月合併号掲載

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