今、競馬好きの女性「馬女(ウマジョ)」が増えていることを受け、BAILA世代である30歳の実力派騎手・松山弘平さんに直撃。騎手を目指したきっかけ、松山さんが思う競走馬の美しさ、おすすめのレース…などたっぷり語って、「実は競馬が気になっている!」という人の背中を押してくれました。
《ジャストバイラ世代の実力派》松山弘平さん
松山弘平(まつやま こうへい)
1990年3 月1 日兵庫県生まれ。2009年3 月に小倉競馬で初騎乗・初勝利。2017年にアルアインで皐月賞を制してGⅠ初勝利。今年はデアリングタクトとともに桜花賞とオークスの牝馬二冠を達成。
いろんな人の思いを背負いレースに出るのが誇らしい
今JRAで最も脂が乗っている騎手といえば、まさにバイラ読者の皆さんと同世代である松山弘平騎手だ。今年は「ポスト・アーモンドアイ」の呼び声高い3歳牝馬デアリングタクトに騎乗し、春の桜花賞とオークスに続いて10月18日の秋華賞で「牝馬三冠」を目指している。
「デアリングタクトはデビューから無敗ですが、まだ底を見せてくれていないのでさらに強くなるはず。僕も一緒に自信を持って秋のレースに挑みたいです」
松山騎手は“彼女”のスター性のある容姿にも注目してほしいとか。
「競走馬って近くで見ると本当にきれいなんです。まずはそういった目線で好きな馬を見つけていただくと面白いと思うのですが、その点でもデアリングタクトはとても魅力的。普段は気難しいところもあるんですけどね。馬券はさておき(笑)、同じ女性として彼女に共感したり応援してもらえたらうれしいです」
そう語る彼自身も実は競走馬の美しさに魅了されてこの世界に入ったそうだ。
「小学4年のころに競馬好きだった父と祖父に地元の阪神競馬場に連れていってもらったのが競馬との出会い。そこで競走馬のかっこよさに圧倒されてからは騎手以外の将来は想像できなかったです。この道を選んでいなかったら何になっていたんだろう、という感じですね」
だからこそいろんな人の思いを背負って騎乗する日々が誇らしいという。
「馬券を買ってくださる皆さん、馬を生んで育ててくれた牧場や厩舎の関係者など。一頭の馬には本当にたくさんの人たちの期待が込められているので常に責任を感じますし、それでもレースで1着が取れるのは一頭だけなのでほとんどが悔しい思いをするのですが、そのぶん勝ったときは毎回心からうれしいんです」
松山さんのことがもっとわかる、10問10答
Q.女性だったら「惚れる!」と思う騎手は?
A.やさしくて顔もかっこいい、幸英明騎手
Q.今まででいちばん「美しい」と思った牝馬は?
A.難しいですが(笑)、デアリングタクトで
Q.逆に「かっこいい」と思った牡馬は?
A.初めてGⅠで勝たせてもらったアルアイン
Q.初めて競馬場に行くならどのレースがいい?
A.桜花賞。桜がきれいで雰囲気も楽しめる
Q.いちばん好きな競馬場は?
A.京都競馬場。家から近いので(笑)
Q.自分のジョッキーとしての魅力とは?
A.アグレッシブな騎乗でしょうか
Q.30代のうちにやっておきたいことは?
A.日本ダービーで必ず勝ちたい
Q.オフの日はどう過ごしている?
A.体をきちんと休めたり家族で出かけたり
Q.毎日欠かさないルーティンは?
A.練習以外は特にないですね
Q.好きな女性のタイプは?
A.性格がやさしくて、よく笑う女性
写真提供/アフロ 取材・原文/徳原 海 構成/倉田明恵〈BAILA〉 ※BAILA2020年9月号掲載
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