2022年のラーメン総杯数は『137杯』。 印象的だった10杯は?
皆さんこんにちは、バイララーメン部(非公式)部長、清水まやです。
バイララーメン部は、誌面でラーメンのページを頂くことを目標に細々と活動をする部活動です(ここまで勝手に言っています、妄想です)。
週に8回くらいラーメンを食べたい系ラー活女子、2022年のラーメン総杯数は137杯でした。
(※UberEats、コンビニやインスタントは含んでおらず純粋にお店で食べた杯数です)
だいたい3日に1回以上は食べたということになります。個人的には150杯行っているかなと思っていたので、もう少し早めに気づいていれば150杯に合わせたのに、と悔しい気持ちでいっぱいです。
今年の上期は流行もあり、細麺で綺麗なパツンとした麺の鶏清湯が話題になりましたが、その反動か下期は個性のあるラーメンがかなり話題になったかと思います。
さて、たくさん食べた一年でしたが、印象的だったお店がいくつかあったため、10店ほどセレクトしてみました。
あくまで個人の価値観のため、多めに見て頂けますと幸いです。
らーめん梶原 /千歳烏山
9月オープンの新店。今やラーメン激戦区となった京王線にオープンした『らーめん梶原』さん。ムタヒロなどで修業を積まれたご店主の作る一杯は想像を遥かに凌駕する一杯でした。
この日頂いたのは『特製醤油らーめん』(1,250円)。こちらは、絶対に特製で頂いてほしいなと思っています。
特製はたっぷりと具材の乗ったラーメンとは別皿に追加で具材が提供されるという豪華さ。
ちなみに器は全てご店主の実弟、梶原慶治氏の作品。陶芸品の芸術性の高さだけではなく家族の温もりを感じます。店内には日本橋三越で開かれた作陶店のパンフレットなどが置かれていたため、一冊頂いて帰りました。
ラーメン自体も海老と肉のワンタン、チャーシューなどこだわりぬかれた具材ばかりなのでとても豪華です。
麺は自家製麺の太麺。手もみしてあるため風合いがあって食べ応えが抜群。
名古屋コーチン等の地鶏をつかった鶏のうまみをしっかりと感じるスープは野菜の甘味と煮干しの深みがプラスされて、深くしっかりとした味わいなのに角のない全体的にまろやかな仕上がりとなっています。
スープ自体の存在感があるため、麺も製麺屋さんではなく、自家製麺で合わせてくくられたというところがまた素晴らしいなと感じました。
特製で提供される具材は煮卵、海苔、めんま、チャーシュー。
絶対に特製をおすすめしたい理由が、こちらのチャーシューにあります。
ラーメンに乗っているチャーシューも絶品なのですが、こちらの別皿のチャーシューは炭火焼なので香りと味が段違い。
京王線と言えば、都心で完結してしまうタイプの人間にとってはなかなか乗る機会もないのですが、この特製醤油らーめんを食べるためならば遠征するもの苦ではないと思います。
近隣駅には『成城青果』や『しば田』、『しろくろ』などの名店もそろっているため、昼、夜で組んでも良いかなと思います。
流行りではないからこそ、店主のこだわりを感じる。本当に度肝を抜かれた一杯でした。
千歳烏山駅から少し歩いた建物の地下にあります。少しわかりにくいかもしれません。
友人の卵かけご飯撮らせていただきました。
隣の席にいても鰹節の良い香りがたまらなかったです。次は頂きたい。この日はクリスマスだったので外にいる信楽焼のたぬきがおめかししていました。
らーめん梶原
住所:
東京都世田谷区南烏山6-5-7 明光ビル新館
京王線千歳烏山駅西改札から徒歩1分
定休日:月曜・火曜
営業時間:
[水~日]
11:00~14:45(L.O.)
18:00~20:00
六本木入鹿TOKYO /六本木
以前ブログでもご紹介した『入鹿TOKYO』六本木店。
東久留米市に本店のある有名店『入鹿TOKYO』、こちらが六本木東京ミッドタウンの隣に2021年秋にオープン。東京のおススメのお店を聞かれた際に絶対外すことがないため筆者はこちらをおすすめするようにしているのですが、なんと2022年発表のミシュランガイドのビブグルマンに選ばれました。
ただでさえ人気店だったのですが、しばらくは行けなさそうです…。
ネオンに彩られたお洒落な外観はラーメン屋とは思えないほど。店内も割烹のように落ち着いた和モダンな空間で、お店のこだわりを感じられます。
『ポルチーニ醤油らぁ麺』はポルチーニ茸の香りと、醤油と素材のうまみが凝縮した夢のような一杯。
名前の通りポルチーニ茸のペーストがサイドのスプーンに入っており、味変して楽しめるようになっています。
運ばれ着た瞬間感じるポルチーニ茸の良い香り。まずはそのまま頂いて、残り半分ほどになったところでポルチーニ茸を蓮華に溶かして少し麺と絡めて食べるのがおすすめです。
スープは様々な素材をふんだんに使用したもの。鶏、豚、海老、貝からなるカルテットスープは繊細で奥行きを感じます。
麺は細ストレート麺。歯ごたえはしっかりとあり、王道の中華そばを好まれる方なら嫌いな方はいらっしゃらないのではないのかなと思います。
全ての食材のいいところだけを詰め込んだ、なんとも贅沢なラーメンは言葉を失う美味しさです。
食材だけでなく、店の内装、器や備品までが特注とのこと。まさに六本木という土地にふさわしいラグジュアリーな一杯はいかがでしょうか。
入鹿TOKYO 六本木
住所:東京都 港区 六本木 4-12-12 穂高ビル 1F
六本木駅6番出口から徒歩4分
六本木駅から233m
定休日:月曜日(隔週で日曜日定休)
営業時間:
[火~土]
11:00~15:00(L.O.14:50)
18:00~21:00(L.O.20:50)
[日]
11:00~15:00(L.O.14:50)
手打麺祭 かめ囲 /柴崎
6月オープンの『かめ囲』さんは、蒲田の有名店で修業をされた若きご店主とその奥さんが二人三脚でオープンされたことで、オープン前よりとても話題になっていました。
(実はTwitterでオープン前よりずっと拝見しており、ご夫妻のファンであった筆者は、お店に訪れた際にとてもとても嬉しかったことを覚えています)
2022-2023のTRYにも汁なし部門にて入選。その勢いは止まるとこを知りません。
私が印象的だったのは『特製手打中華蕎麦 醤油』(1,350円)。手打ちのもちもち麺と、鴨の旨味。それだけでなくどの具材も個性的で楽しい一杯です。
手打麺祭との名前の通り、こちらのお店は『麺』が素晴らしい。
毎日店頭で打たれ、注文を受けてから用意される手打ち麺はのど越し、食べ応え共に抜群。加水率高めの透き通った麺はもちもちの食感。
スープは鴨出汁ベース。しっかりとした鴨のうまみは存在感が抜群。しかしながら、麺もインパクトがあるためうまくバランスがとられていて美味しいです。
こちらのお店の個性は、麺とスープだけにとどまりません。
刻印の入った煮卵、緑の個性的なビジュアルをしたもちもちのワンタン、鴨のチャーシュー。どれもとても手が込んでいる印象です。
なかでも、女将さんが10日間かけて仕込む分厚いめんまは存在感が抜群。ふっくら柔らかく、味もしみ込んでおり、今まで食べてきためんまとは全く違うものを食べているよう。
脇役に徹することの多いめんまですが、こちらのめんまは主役級。めんまを増しで注文する『増しめんま』も可能なので、気になる方はぜひどうぞ。
土曜日に訪れたのですが、一時間ほどの行列ができていました。訪れる際は時間の余裕があるときのほうが良いかもしれません。
店内はどこを切り取ってもカワイイの一言。
カメの雑貨がたくさん集められており、女性の方にもおすすめしやすいお店です。ラーメンの概念を覆す力のこもった一杯。ビジュアルから既に気合が伝わってきます。ご夫妻でこれからも駆け抜けてください。
手打麺祭 かめ囲
住所:東京都調布市菊野台1-55-1
京王線柴崎駅北口から徒歩4分
定休日:水曜日
営業時間:
[月・木~日]
11:00~14:30
18:00~20:00
[火]
11:00~14:30
麺屋 ルリカケス /木場
東西線・木場駅に6月満を持してオープンしたのが『麺屋 ルリカケス』さん。
オープン当初から話題になり、今年のTRY新店部門では総合3位を受賞。奄美大島ご出身の店主の作る、故郷からインスピレーションを得た独創的なラーメンは多くのラーメン好きの心を掴みました。
TRYや多くの媒体では醤油ラーメンが特集されることが多かったのですが、7月より始まった塩そばもとっても美味しいです。
『特製塩そば』(1,500円)は鶏と貝のバランスの良さを感じるうまみはあふれる一杯。
スープは地鶏や鰹節から丁寧にとられており、香りの高さが抜群。そこに貝の旨味が上手く調和されています。貝だしラーメンと言えば、磯の味が強すぎたりすることもあるのですが、こちらは驚くほど貝の良いところだけを感じるまろやか仕様。
塩ラーメンなのに濃厚。なのに後味はすっきりとしています。
麺はこだわりを感じる中細ストレート麺。固すぎず、柔らかすぎずなめらかなので、スープとの相性が抜群です。
ぷりぷりのワンタン、厚めのチャーシュー、カイワレ、甘めの味付けのメンマ。どれをとってもハイレベル。
内装も和モダンな作りでお洒落です。貝だしがお好きな方、またはチャレンジしてみたい方はぜひおすすめです。
麺屋 ルリカケス
住所:東京都江東区東陽3-6-2 小鳥居ビル 1F
木場駅から306m
定休日:火曜日
営業時間:
11:00~14:30
17:30~20:00
あさひ町内会 / 板橋区役所前
味噌ラーメンで、個人的に都内で一番好きなのが『あさひ町内会』さん。以前ブログでもご紹介させていただきました。
名前は「ラーメン屋さんなの?」と思うくらいユニークなものですが、味は本場札幌の味噌ラーメンの流れを汲んだ本格派。
ラードと生姜とニンニクの効いた『純すみ系』の王道の味噌ラーメンながらも、少しマイルドで食べやすくなっています。
お気に入りは『味噌チャーシュー麺』(1,330円)。
「濃厚なスープ」「厚めのラード」が特徴のあさひ町内会さんのスープ。味がしっかりとしているので、満足感がすごいです。
しかし、都内の他の純すみ系(札幌のラーメン)店舗に比べて比較的マイルドで味わいやすいかなと感じています。
ラードに覆われたスープは湯気が上がらないのですが、スープは熱々。これも味噌ラーメンならではの醍醐味ですよね。
麺は中太の縮れ麺。こちらは北海道の有名店でよく使用されている『森住製麺』から仕入れられたもの。加水率高めでプリッとした縮れ麺が濃厚な味噌スープに負けず、とてもよく合っています。
たっぷりと乗った生姜をからめて食べると体の芯までホカホカ。
ほんとうに、いつ食べても美味しい大好きな一杯です。
味噌ラーメンを食べようと思うと、いつもこちらにたどり着きます。東京で味噌ラーメンを探している方におすすめです。
ビルの一階に入っているので歩いていると見逃してしまいそうです。
肉厚でホロホロのチャーシューが最高。チャーシュー麺がおススメです。
今年の百名店に選出され、さらに並びが発生するようになりました。平日夜などがねらい目です。
あさひ町内会
住所:東京都板橋区板橋3-5-1 リビオタワー板橋 1F
都営地下鉄三田線「板橋区役所前」駅より徒歩4分
東武東上線「下板橋」駅より徒歩9分
定休日:月曜日(祝祭日は営業)
営業時間:
11:00~15:00
17:00~20:30(L.O.)
137杯食べてもまだ宿題店がいっぱい。 後篇に続く。
印象的だったラーメン店10選の前篇でした。
あまりにもたくさん食べ、たくさんお店に行ったのですが、それでも足りないくらいの勢いで気になるお店が増え続けているので東京と言う街はすごいなと思います。
ファッションと同じく、ラーメンにも流行りがあるんだというのが今年大きな収穫でした。来年はどんなラーメンが流行るんだろう。
後篇でも印象的だったラーメン店をご紹介できればと思います。
それではまたお会いしましょう~!
▲同じバイラーズのまあささんと、麺好き女性による女性のためのラーメン情報Instagramやっています。
4日に一回くらいおすすめのラーメンやさん更新されてます。よければあそびにきてください~!質問もなんでもDMよりどうぞ~!
わたしのブログで「ここ気になるなぁ」など、ちょっと良いお店が見つかると嬉しいです。
またおススメのラーメン揃ったらご紹介させてください。
それではみなさままたお会いしましょう!またね~。