同じバイラ世代でも、それほど食べてないのに太りやすい人、けっこう食べているのに太りにくい人の2パターンが存在。その理由、実は腸内環境のせいかもしれません! 「やせ腸」への第一歩は、日々の生活習慣をちょっと見直すこと。「いつも笑顔を意識する」「うつぶせでゴロゴロする」など4つの新習慣を取り入れてみて。
【新習慣1】家でゴロゴロするときは…
×《デブ腸》横向き寝でスマホ&テレビ観賞
○《やせ腸》うつぶせでゴロゴロしてくつろぐ
うつぶせゴロゴロが腸のマッサージになる
腸には、食べ物とともにのみ込んだガスが正常時でも200mlほどたまっています。腸内環境が悪化すると悪玉菌が出すガスが加わり、お腹が張っておならが出やすい状態に。ガス腹の解消には硬い床でのうつぶせ寝が有効。左右にゴロゴロ転がるとガスだまりを刺激できます。お腹の下に小さなボールを置いて行うと、小腸まで刺激が可能に!
【新習慣2】表情は…
×《デブ腸》クールな無表情
○《やせ腸》口角を上げた笑顔
作り笑いでも脳はリラックスする
自律神経の副交感神経が優位になり、体がリラックスすると大腸の動きがスムーズに。そのスイッチの切り替えに即効性があるのが「笑顔」。口角が上がると脳が「楽しい」と解釈し、セロトニンやβエンドルフィンなどの幸福感を高める脳内伝達物質を分泌。リラックスに導きます。同じように、ゆっくり話すこともリラックスに効果が。早口になりがちな人はゆっくりを意識して。
【新習慣.】朝の洗顔は…
×《デブ腸》ぬるま湯で優しく
○《やせ腸》冷たい水でシャキッと
冷水で自律神経が刺激され、腸が動きだす
毎朝の快便は、やせ腸への第一歩。トイレで3分頑張ってみても排便できない人におすすめなのが、冷たい水での洗顔をすること。自律神経が刺激され、腸が動きだすことが期待できます。顔に冷水をかけるのがつらい人は、冷たい水を手にかけるだけでもOK! 大切なのは、毎朝の習慣にすること。規則正しいリズムも便意を呼ぶポイントです。
【新習慣4】運動は…
×《デブ腸》毎日キツめの筋トレをしている
○《やせ腸》一日15分程度の軽いウォーキング
ハードな運動は腸の動きを悪くする
ハードな筋トレやジョギングをすると、交感神経が優位な状態に。運動時の強いストレスで腸の動きが悪くなり、便秘になりがちです。腸内環境をよくする観点から考えると、副交感神経が優位になる、リラックス状態になれる運動がベスト。おすすめはウォーキング。息切れしない程度の速足で、15〜20分歩くことを日々の習慣にしてみて。
みやま市工藤内科院長
工藤孝文先生
糖尿病、ダイエット治療、漢方治療が専門。テレビに肥満治療専門家として登場するなどメディア出演も多数。
『医師が教える“デブ腸”を“やせ腸”に変える50の法則 美人体質は腸が9割』
昨年秋の発売以来、人気を博している工藤先生の「腸美活」指南本(学研プラス)も注目。
監修/工藤孝文 イラスト/山中玲奈 取材・原文/櫻木えみ 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉 ※BAILA2021年4月号掲載
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