シンプルで洗練された着こなしこそ、合わせるメイク次第でムードが決まる。今季、質感や色の種類が豊富なリップ。アイテムによって印象が変わる黒とのかけ合わせで、異なる女性像を楽しんで。
BLACKを着る日は ▶︎ 「リップで3つの顔をつくる」
LIP1 ハンサムな黒には「モーブピンク」
FASHION
そぎ落としたスタイルに濃厚ピンクでドラマチックなムードをひとふり
一枚でマニッシュなスタイルを印象づけるロングチェスターコートを、すっきりミニマルなバランスでコーディネート。ベースカラーを黒でまとめることで、いっそうキリリと印象が引き締まる。とはいえ全身メンズっぽくしたいわけではないから、今季ならトレンドのミニスカートと落ち着いたモーブピンクリップのさし色で、“甘くない女っぽさ”をさりげなく補足して。コート¥154000・ニット¥29700・スカート¥37400/オーラリー 靴¥143000/アマン(ペリーコ)
HOW TO
オーバーリップめに塗り広げ、さらに唇の内側にもうひと塗り重ねる。リップラインはブラシでぼかし、グラデーションをつくるイメージ。
Use it!
軽やかなのにマットな印象で、黒に可愛げと色気を足してくれる。センシュアルパウダーマットリキッド 187 ¥4400/HERA
COSMETIC そのほかの使用色
どんなリップカラーにもなじむ、ピンクベースのマットとパールのバランスが絶妙なアイシャドウ。1をアイホール広めにのばし、2を二重幅を少し超えるくらいまで重ねる。下まぶたには1+3を目頭〜目尻まで。エスト ピュア クラリティ シアー アイシャドウ 01 ¥6050/ 花王(11/10数量限定発売)
血色感を仕込むピンクとツヤのベージュの2色で肌に自然な奥行きが。ブラシで混ぜ、頰の高い位置にふんわり円を描くようにのせる。カネボウ レイヤー ドフェースカラーズ 01 ¥5500(セット価格)/カネボウインターナショナルDiv.
LIP2 甘め黒には「ベージュピンク」
FASHION
フリル&ツイードのレディな甘さを今のムードに昇華
フリル襟のブラウスと金ボタンつきのツイードジャケットで、顔まわりにクラシカルなアクセントを持たせた着こなし。トップスだけで充分に可愛さがあるので、ボトムはデニムを選んでカジュアルダウンするのがちょうどいい。メイクも同様に、強く個性を主張せずさらっとなじむトーンで仕上げるのが、大人の甘めスタイルのルール。ジャケット¥52800/エストネーション ブラウス¥17600/ジル スチュアート デニムパンツ¥29700/アマン(アンスクリア)
HOW TO
同系色のリップペンシルで唇に沿って縁取りし、上から直塗り。
Use it!
品のあるベージュピンクで、大人の可愛い黒のコーディネートを知的な表情に。ルージュ アリュール レクストレ ホリデー 812 ¥8580/シャネル(数量限定発売)
LIP3 きれいめ黒には「イエローベージュ」
FASHION
フレッシュなリップのさし色でトラッド服を鮮度高く
黒×白のモノトーンボーダーで、きれいめフレンチシックを楽しむスタイル。ここで一点、真っ赤なリップを効かせるのが定番だったけれど、今季はあえてイエローベージュでヘルシーに楽しみたい気分。ニット¥30800(レリタージュ マル ティニーク)・コート¥83600(マルティニーク)/マルティニーク ルミネ横浜 ス カート¥46200/デ・プレ バッグ¥35200/スーパー エー マーケット 青山(別 注アエタ) 靴¥71500/ベイジュ(ピッピシック)
HOW TO
直塗りでリップに沿って2度ほど重ね塗り。
Use it!
みずみずしいイエローのツヤが、落ち着いた黒にラフでハッピーな抜けをつくってくれる。エレガンス ルージュ クラジュー ル 04 ¥4180/エレガンス コスメティックス
撮影/三宮幹史〈TRIVAL〉(人)、橋口恵佑(物) ヘア&メイク/林由香里 スタイリスト/加藤かすみ モデル/松村沙友理 取材・原文/東原妙子 ※BAILA2023年12月号掲載