時間に追われている人こそ、心に響く1冊

こんにちは。スーパーバイラーズの松浦なつです。

先月読書記事を書いたところ、たくさんの素敵なご感想やコメントをいただきました！
とても嬉しく思っています。

読んでくださった皆さま、ありがとうございました！

読書は、私にとって日々の生活に欠かせない大切な習慣のひとつです。

でも実際に「この本のどこが、どう好きだったのか」を言葉にしようとすると、なかなか難しい…！
（前回の記事も、そんなに長くないのになぜか苦戦…！😂）

それでも、このブログを通して「感じたこと」を言葉にして、誰かに伝わった時の喜びはとても大きいなぁと実感しました。

私自身、1冊の本がきっかけで考え方や、
何かを選ぶときのターニングポイントになった経験があります📕
だからこそ、これからも本の魅力を、少しずつでも言葉で届けていけたら嬉しいです！

今回ご紹介するのは、阿部暁子さんの作品「カフネ」

「読書＝ゆったり時間があるときに楽しむもの」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
でもこの本は、日々忙しく過ごしている人の心にこそ、すっと入り込んでくれる1冊だと思います。
（私も実際、仕事がハードだった時期に読みましたが、それでこそ「読んでよかった」と心から感じた作品です。）

2025年の本屋大賞にも選ばれており、(選ばれたのも大納得！)私も書店で「店員さんのおすすめ！」として紹介されているのを何度も目にし、
気になって手に取ったのがきっかけでした。

物語の主人公は、仕事もプライベートも真面目に取り組む性格の女性・野宮薫。
ある日、心優しく、誰からも愛される存在だった弟の、突然の死を知らされます。

突然の出来事や、仕事、生活の中で、
やらなければならないことに目を向けるあまり、食事も掃除もおろそかになりながらも、日々を過ごしています。

そんな中で彼女は、弟の元婚約者であり、
「家事代行サービス」で働く小野寺せつなと出会います。

「あの穏やかで優しい弟の婚約者だったの？！」と言いたくなるほど無愛想で冷たい彼女
最初は彼女への安心や偏見から、心を開けずにいた薫子ですが、
あるきっかけで小野寺せつながつくった料理に体だけではなく、
心がほぐれていくのに気付きます。

－日々の生活で本当に大切なものは？
－弟の死の「本当」の原因は？

読書や映画で、たまに「こんな展開なのかなぁ」と先を読めてしまうものもありますが、
この本は本当に最後まで分からないところも魅力だと思いました。
物語に入り込んでしまうのはもちろんですが、
読んでいる人自身の大切なことに気づかせてくれる本です。

タイトルの「カフネ」という意味はポルトガル語で、
「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」という意味だそうです。

特に、子供や恋人など、愛する人の髪を優しく撫でる穏やかな動作を指します。
本を読んだ後、このタイトルがつけられた意味が、分かったような気がします。

皆さんにもこの気持ちをシェアできたらなぁと思い記事を書きました！
感想も、またぜひ教えていただけると嬉しいです😊📮