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【読書部のバックの中の一冊】「与えることから始まる心の豊かさ – 『超訳 アドラーの言葉』レビュー」 #読書部 

 こんにちは、大和田幸恵です。今日は読書部のお題から、人生観が変わった本を紹介します。

学生時代のアドラーとの出会い

学生のころ、私はアルフレッド・アドラーの名著『嫌われる勇気』を読みました。当時は就職活動の真っ只中で、未来への不安やプレッシャーを抱えていました。そんな状況で、アドラーの教えに触れたのですが、その本質を理解するのは簡単ではなく、どこか難解な印象を持ったことを覚えています。

『嫌われる勇気』は、アドラー心理学の考え方を哲人と青年の対話形式で分かりやすく紹介した一冊です。青年の抱える悩みや葛藤には共感できたものの、後半になるにつれて、哲人が語るアドラーの思想には少し距離感を感じ、理解しきれなかったのです。

超訳 アドラーの言葉

再びアドラーを手に取る 『超訳 アドラーの言葉』

しかし、時を経て改めて『超訳 アドラーの言葉』を手に取ると、以前とは全く異なる感想を抱きました。この本は、アドラーの言葉をシンプルにまとめたもので、彼の教えがより直接的に伝わってきます。アドラーのメッセージを再び読むことで、過去に理解できなかった部分が少しずつ心に響くようになったのです。

著者 :岩井 俊憲

価格 :¥1,430 税込

出版社 ‏ : ‎ ディスカヴァー・トゥエンティワン

【読書部のバックの中の一冊】「与えることから始まる心の豊かさ – 『超訳 アドラーの言葉』レビュー」 #読書部 _1

心に残ったアドラーの言葉

この本で最も心に残ったのは、「人との関わりにどう向き合うか、それによって心の豊かさが変わる」という教えです。特に、「愛・パートナーシップ」の章で紹介されていた言葉に強く共感しました。

アドラーは、「相手のために何ができるか」という視点を大切にしています。しかし、私たちはつい「相手が自分に何をしてくれるか」という視点に偏ってしまいがちです。この言葉を読んで、改めて自分の行動や考え方を振り返る機会になりました。日常の中で、相手に期待するばかりで、自分ができることを見落としていることはないだろうか、と考えさせられたのです。

アドラーの言葉が示す生きやすさ

アドラーの名言には、私たちが人生をもっと生きやすくするためのヒントがたくさん詰まっています。例えば、「人は他人の期待に応えるために生きるのではなく、自分の人生をどう充実させるかが大切だ」という考え方。これは、特に現代社会で多くの人が抱えるプレッシャーやストレスに対する、シンプルで力強いアドバイスだと感じました。

さいごに…

『超訳 アドラーの言葉』を通して、私は「本当の自分と向き合えているか」と問いかけられているような感覚を持ちました。この本を読むことで、自分が日々の人間関係や生活の中で、どうありたいかを考えるきっかけになりました。アドラーの言葉は、私たちに行動を促すだけでなく、自分自身を見つめ直すための手助けとなる一冊だと思います。

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