こんにちは、大和田幸恵です。
本日は、三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』をご紹介いたします。この本は、日常で「好きなもの」について話すときに、思いの丈が「やばい!」や「最高!」といった一言になりがちな方にとって、知的に、そして深みをもって推しの魅力を伝える方法を教えてくれる一冊です。
推しの魅力を「言葉」で届ける楽しさ
三宅さんの提案する「言語化」は、推しへの愛をより明確な言葉で表現するアプローチです。私自身も、ずっと大好きな俳優さんについて話したいのに、感情だけが溢れてしまって上手に表現できないことが多々ありました。しかしこの本を読んで、「どこが自分の心に響いたのか」を考えるクセがつきました。たとえば、「ただ甘い声が素敵」ではなく、「低音が印象的な柔らかな声が物語に品格を添えている」というように、具体的に語れるようになると、推しの魅力がさらに豊かに感じられるように。話を聞いた友人からの共感や、気づかなかった新たな感想が返ってくることも増えました。
日常の「好き」を知的に伝える力
この本で学んだことは、推し活以外でも非常に役立ちました。たとえば、気に入った本や映画について話すとき、単に「感動した」「面白かった」ではなく、どこが印象的だったのか具体的に言葉を紡ぐと、話す側も聞く側も、より深い理解と興味が得られるのです。三宅さんは、私たちが持つ「好き」という気持ちを磨き、推しや好きなものとじっくり向き合うことで、人生そのものが少しずつ豊かになっていく感覚を教えてくれます。
推し活と自己表現の喜び
『「好き」を言語化する技術』には、「言語化」が日常をどれほど充実させるかが詰まっています。私たちは多くの情報に囲まれて生活していますが、本書を読んでからは、推しを語る楽しさが新しい視点で広がり、より洗練された言葉で「推し愛」を共有できる喜びを感じるようになりました。語彙力を少しずつ増やしていくと、自分が大切にしているものに対しての愛情がさらに深まるのも素敵な発見です。
秋の夜長に読みたい、推し活を豊かにする一冊
この秋、三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』を手にとって、ぜひあなたの「好き」に向き合うひとときを楽しんでみませんか?言葉で愛情を深める楽しさに気づくことで、推しを通じて自分自身もまた成長していると実感できるはずです。