当サイトでは当社の提携先等がお客様のニーズ等について調査・分析したり、お客様にお勧めの広告を表示する目的で Cookieを利用する場合があります。詳しくはこちら

Magazineマガジン
  1. BAILA TOP
  2. SUPER BAILARS
  3. 大和田 幸恵
  4. 【東野圭吾さんを偲んで】結末を知っていて…

【東野圭吾さんを偲んで】結末を知っていても読み返したい。夏に読む名作2選|ラプラスの魔女・真夏の方程式

こんにちは。大和田幸恵です。

東野圭吾さんの訃報を知り、もう一度読みたい作品を考えました。

思い浮かんだのは、早く真相を知りたくて夢中でページをめくった一冊と、物語の夏が終わってしまうのが寂しくて、読み終えるのが惜しくなった一冊。

『ラプラスの魔女』と『真夏の方程式』です。

私が東野作品で好きなのは、トリックの鮮やかさだけではありません。「なぜ、この人はその選択をしたのだろう」と、登場人物の気持ちまで考えずにはいられなくなるところ。今回の2冊は、その魅力を違った角度から味わえます。

【東野圭吾さんを偲んで】結末を知っていても読み返したい。夏に読む名作2選|ラプラスの魔女・真夏の方程式_1

何を信じればいい?先が読めない『ラプラスの魔女』

離れた二つの温泉地で起きた、硫化水素による死亡事故。地球化学の研究者・青江は、両方の現場で謎めいた少女・円華と出会います。

二つの事故は偶然なのか。円華には何が見えているのか。

読み進めるほど、風や地形、気温までが伏線に思えてきます。「そんなことが本当に起こるの?」と疑いながらも、科学的な説明を読むと、あり得ないはずの現象が急に現実味を帯びてくる。その感覚が面白く、先を確認せずにはいられません。

謎が一つ解けるたび、さらに大きな疑問が生まれる作品。予測不能な展開に没頭し、日常を忘れたい休日におすすめです。

真相よりも、湯川の優しさが残る『真夏の方程式』

夏休みに海辺の町・玻璃ヶ浦を訪れた少年・恭平。同じ旅館に泊まっていた元刑事が遺体で見つかり、偶然滞在していた湯川が真相へ近づいていきます。

ガリレオシリーズを読んでいる方なら、子どもが苦手なはずの湯川と恭平のやり取りに「この湯川先生、好き」と感じるのではないでしょうか。

美しい海、夏休み、少年との実験。明るい夏の景色とは対照的に、少しずつ家族の秘密が見えてきます。

事件の答えだけでなく、「真実を知ることは、必ずしも人を救うのか」と考えさせられる一冊。読み終えたあとに残るのは、驚きよりも、湯川が少年へ向けた静かな優しさでした。

予測不能な科学ミステリーを楽しむなら『ラプラスの魔女』。夏の空気と切ない人間ドラマに浸りたいなら『真夏の方程式』

科学は謎を解けても、人の心に一つの方程式はない。結末を知った今だからこそ、人物の表情や言葉の意味を確かめながら、もう一度読み返したい2冊です。

この夏、皆さんはどちらから読みますか?

心よりご冥福をお祈りいたします。

Feature特集

0115

INSTAGRAMインスタグラム

0130

Feature特集

0115

Ranking ランキング

  • ALL
  • FASHION
  • BEAUTY
  • LIFESTYLE
  • EDITOR'S PICK

Magazineマガジン