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口コミ大ヒットの米映画【ビッグ・シック】に泣き笑い!

パキスタン出身のアメリカ人コメディアン、クメイル・ナンジニアニが自身の異文化結婚をめぐる騒動を脚本にし、主演を務めた映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』が本日23日より公開。全米でたった5スクリーンから始まった映画がじわじわと口コミによって拡大し、大ヒットしたという作品。公開に先駆けて試写会に行きました。

アカデミー賞脚本賞ノミネートも!

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パキスタンで生まれシカゴに移住したスタンダップコメディアンのクメイルを本人が主演。ピリッと社会風刺の効いたクメイルの話芸は聞き応えあり。パフォーマンスを観にきていた大学院生のエミリーと恋に落ちる過程も、会話のテンポの良さに引き込まれます。エミリーを演じるのはゾーイ・カザン。
しかしクメイルの家は伝統を重んじる厳格なパキスタン家庭。同郷の花嫁しか認められず、アメリカ人のエミリーと付き合っていることを言い出せずに悶々と…。そんなことはつゆ知らずのクメイルのママはクメイルにお見合いを次々とセッティング。宗教も文化も違う二人が家族を巻き込んでの結婚への道のりは波乱万丈。保守的なママを説得できるのでしょうか…。
映画中盤でクメイルとエミリーに大事件が。エミリーのパパとママがやってくるのですが、この二人がまたいい味。左の女性は『ピアノ・レッスン』が有名なオスカー女優、ホリー・ハンター。負けん気の強いママを演じています。クメイルに対して人種差別的なヤジを飛ばした観客に対しての毅然とした反撃のシーンがかっこいいんです!
単なるロマコメにおわらず家族愛に溢れた映画。ざっくばらんな母と娘の関係性もアメリカならでは。パパの方もかなりすっとぼけたいい味を出しているのですが、このパパを演じているのもスタンダップコメディアン出身の俳優。
クメイルとエミリーの異文化結婚をめぐる実話がなんとも軽やかなテンポで描かれ、最後まで惹きつけられた作品でした。宗教や結婚観が異なる家族を持ちながらも、エミリーの両親との交流を持つことで自分自身のアイデンティティに目覚めていく主人公の描写が秀逸。アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされていて、注目したい一作です!(編集きっこ)
「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
2月23日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国順次ロードショー
配給:ギャガ
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