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【スタイリスト百々千晴さんのおしゃれがブレない理由〈まとめ〉】好きなものを着続けるために大切なのは考え方とバランス感覚

「おしゃれに悩んだことは一度もない」と断言するスタイリスト百々千晴さん。あれこれ考えず、とにかく服を着ることを楽しんでほしい。そんな、クリアで明快な考え方にたどり着いた理由とは。

目次

  1. 1. 基本の考え方
  2. 2. 体型について
  3. 3. トレンドについて
  4. 4. センスについて
  5. 5. 個性について
  6. 6. バランスについて

1. 基本の考え方

服選びは好き!可愛い!と思う気持ちと
あとはノリでいいんです。
だからこそおしゃれを楽しめるマインドが必要

「おしゃれは本来“joy”であるべき。迷っているくらいなら、極論、服なんて買う必要はないんです。去年の服を着続けたっていい。肩の力を抜いて、服を楽しめる方法を見つけられればOK」(百々さん、以下同)

佐藤晴美 基本の考え方

「今シーズン、私自身が着たいと思っていて、バイラ世代にもおすすめなのはセットアップ。たとえば仕事できちんとした装いが求められるシーンもあると思いますが、そんなときもやっぱりおしゃれは楽しまなくちゃ。私にとって“今の気分のきれいめスタイル”は、マニッシュなセットアップにカチューシャをプラスしたこんな感じ」。ベスト¥41800・パンツ¥46200/エストネーション グランフロント大阪店(エストネーション) シャツ¥31900(ブーリエンヌ)・カチューシャ¥39600(ソフィー ブハイ)/エスケーパーズオンライン ベルト¥3630/ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店 靴¥183700/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ)

2. 体型について

年齢を重ねていても、お尻が上がっていたらどうにかなる!
大好きなデニムをずっとはきたいから、
変化に応じた体型のチューニングを

「年をとって体型が変わったとか太ったとか、それぞれにいろんな悩みがあると思うけれど、変化は当たり前!あらがえるところとあらがえないところがあるんだから、どう受け入れて、どう調整していくか。私はデニムをサラッと着続けられる大人でいたいから、お尻の形と姿勢のよさだけは頑張るって決めてる」(百々さん、以下同)

佐藤晴美 体型について

「トレンドを超えた存在のデニムをさりげなく着こなせるかどうか、が究極のおしゃれの指針だと思う。いかにも流行を意識しているように見えるのはいちばんダサいから(笑)、気にしているポイントがバレないシンプルな着こなしがいい」。タンクトップ¥9900/アマン(アンスクリア) デニム¥15400/リーバイ・ストラウス ジャパン(リーバイス®) ベルト¥8690/ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店(オウレンティ) ネックレス¥418000・バングル¥275000・リング(左手人さし指)¥121000・(右手薬指)¥242000/リトルリーグ インク(スピネリキルコ リン) バッグ¥25300/ヤーキ オンラインストア(ヤーキ)

3. トレンドについて

シンプルな服こそ、ディテールをアップデート。
“ちょっとしたこと”
のバランスで
今っぽさを表現できる人でありたい

「トレンドとどうつきあっていくか。“今っぽいアイテム”を取り入れるのではなく、全身のバランスで少しだけ“今”を感じさせる、くらいで充分。感覚が鈍い人にはなりたくないから、きちんとアンテナは張っておくけれど、この服が流行っているから着る、っていう理由は絶対にない」(百々さん、以下同)

佐藤晴美 トレンドについて

「上質な服を着ているだけで特にトレンドを意識してなさそうに見えて、ちょっと動いたときにお腹の肌がほんの少しだけのぞく。本当にこのくらいのバランスでいいんです。“やってます感”は恥ずかしいから(笑)」。ベスト¥37400/アマン(アンスクリア) パンツ¥106700/イザベル マラン 青山店(イザベル マラン) ピアス¥22000・ネックレス¥27500/ジュエッテ リング(人さし指)¥13200・(薬指)¥16500/エテ バッグ¥161700/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ) 靴¥71500/リトルリーグ インク(ペリーコ/エブール)

4. センスについて

自分の感覚を
解き明かすことができるのは自分だけ。
何が好きか、どうなりたいか――
脳内の解像度を上げていく作業が大切

「自分の“好き”を見つけるのは、自分の仕事。答えはどこにも転がっていないし、ましてや誰かが見つけたり、教えてくれるものでもない。そして、その“好き”は考えることではなく、感じるもの。だって好きなことに理由があること自体が変だし、そもそもファッションに説明なんていらないんだから」(百々さん、以下同)

1.ファッションブランド

©getty images

©getty images

「最高に気分を上げてくれて、今いちばんワクワクするブランド『ジャックムス』。2024年秋冬コレクションも色づかいやボリュームバランスが素晴らしい! なんといってもスタイリングが洒落ているし、服に夢がある」

2.家具

椅子/スタイリスト私物

「フランスの建築家でありデザイナーでもあるシャルロット・ペリアンのつくる家具が好き。この椅子は8年くらい前に出合って購入したもの。女性デザイナーならではの繊細さと無骨さのバランスが唯一無二。クリエーションも生き方も憧れです」。椅子/スタイリスト私物

3.エンターテインメント

映画やドラマからスタイリングのインスピレーションを受けることも多いという。「最近観て特に気になったドラマが下の2本。『BEEF』はインテリアや照明づかいがおしゃれすぎる! 『ジェントルメン』はスタイリングが圧倒的にかっこいい。男性のスーツは色合わせが参考になります」。

Netflixシリーズ「BEEF」独占配信中

Netflixシリーズ「BEEF」独占配信中

業績不振に悩む工事請負業者と、観葉植物ショップで成功しながらもストレスを抱える起業家の壮絶な復讐劇を描く「BEEF」

Netflixシリーズ「ジェントルメン」独占配信中

Netflixシリーズ「ジェントルメン」独占配信中

巨大な大麻帝国の本拠地である屋敷を相続した主人公が大麻ビジネスに関わることになる「ジェントルメン」

4.シューズ

マノロブラニク

「靴が好き。中でもマノロブラニクが大好きで、何足持っているかわからないほど。存在自体が可愛くて、毎シーズン必ずチェックします」。靴/スタイリスト私物

5.アクセサリー

佐藤晴美 トレンドについて

「構築的かつ有機的なフォルム、シンプルなのに存在感があるソフィー ブハイのアクセサリー。インスタのストイックな世界観も美しい」。ネックレス¥61600/エスケーパーズ アナザーワールド(ソフィー ブハイ) タンクトップ¥14300/リトルリーグ インク(エブール)

佐藤晴美 トレンドについて インスタ

5. 個性について

“なんてことない服”を着て、
“なんか可愛い”のが最高。
100点満点を狙わずに、
自分だけの魅力をどう出していくか

「服も髪もメイクも、全身を隙なくバッチリ決めるほうが実は簡単。でもそれのどこがおしゃれなの?って思う。むしろ謎めいているほうがおしゃれ。なんかわからないけど可愛いよね、面白いよね、っていうところにほかの人にはないものがある。“全員にあてはまる正解”はないんです」(百々さん、以下同)

たとえばワンピース──

佐藤晴美 個性について

「コンサバで清楚なワンピースをおしゃれに着られるのが理想。シンプルなものこそ、どう味つけしていくか。私ならサングラスとメンズライクな靴を合わせ、小物で女っぽさを中和したい」。ワンピース¥19800/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店(ビューティー&ユース) サングラス¥50600/モスコット トウキョウ(モスコット) ネックレス¥336600/レポシ日本橋三越本店 (レポシ) 靴¥50600/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(カステラーノ フォー ユナイテッドアローズ)

たとえばTシャツ──

佐藤晴美 個性について 2

「Tシャツはそのもの自体の選び方が重要。ベーシックで何度洗ってもへたらないみたいな、“みんなが似合うよくできた定番”にはまったく興味がない。このTシャツも首が詰まっていて、袖が細くて長めで、さりげなくクセ強め。このチョイスこそが、その人の雰囲気を左右するもの」。Tシャツ¥57200/コロネット(ロゼッタ ゲッティ)  パンツ¥39600/アマン(プロタゴニスタ) バングル¥29700・リング(左手人さし指・中指)¥38500・(右手人さし指)¥110000・(右手薬指)¥19800/アルティーダ ウード

6. バランスについて

スタイリング=アイテムの足し算、ではなく
むしろ、どこをあきらめるかが大事。
好きなものを着て、自分が心地よくて、
おしゃれが楽しいのがいちばん

「ファッションって結婚相手と同じ(笑)。あきらめることのほうが多いんです。でも、好きかどうか。それが重要。全部は得られないし、全部欲しがるから幸せになれない。自分で判断して、ちょうどいい落とし所を見つけるだけ。どこをあきらめるか、ってこともセンスだと思う」(百々さん、以下同)

佐藤晴美 バランスについて

「いかに“決めている感”を出さずにシャツを着こなすか、がこのスタイルのテーマ。裾アウトでウエストにポイントを置かず袖もまくらず、サラッとストンと着る感じ。あれこれ足して、着こなしのテクニックが満載みたいなのは好きじゃない。コーディネートはいつも引き算で考えています」。シャツ¥33000/ウィム ガゼット ルミネ 新宿店(ウィム ガゼット) スカート¥80300/コロネット(ヴィンス) ピアス¥15400/ジュエッテ 靴¥185900/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ)

百々千晴

スタイリスト

百々千晴


どど ちはる●シンプルでありながら、配色とバランスの妙で圧倒的な洒落感を表現するスタイリングが大人気。自身のブランド「THE SHISHIKUI」や、キュートな人柄がのぞくYouTubeチャンネル「DODO TUBE」のファンも多い。

「何が流行っているんですか? 何を着ればいいですか? これ、本当によく聞かれます。でもね、答えなんてない(笑)。それに対しての答えだけを教えてしまうと、問題が変わったらまた同じ迷路に入っちゃう。知ってほしいのはアイテムの組み合わせ方ではなくて、おしゃれに対する考え方。ファッションに正解なんてないんです。」

「たとえば私の場合、料理が苦手だし好きじゃないし、どうやっても美味しくつくれないから、もうつくらずに食べに行くって決めてる。いくら楽しめって言われても、苦手なものは苦手なんです。これは服に置き換えても同じ。本当に苦手なら無理して新しいおしゃれにトライしなくていい。ずっと同じ服でいいんです。無駄なことを頑張るより、効率のいい考え方で自分なりの着地点を見つけてほしい。もちろん服を楽しんでもらいたいけれど、それで苦しくなっちゃうくらいなら、服はほどほどにして違う楽しみを見つければいい。たまたま、私はファッションが好きで、新しい服を着れば気分が上がって、おしゃれなものを見つけるのが好き。でも料理は苦手だった、それだけ。何が自分にとって心地いいか、何が好きか、という視点で自分のおしゃれを見つけてもらえればいいんです。だって自分の正解は自分の中にしかないんだから。」

撮影/酒井貴生〈aosora〉 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/百々千晴 モデル/佐藤晴美 取材・原文/発田美穂 ※BAILA2024年8・9月合併号掲載

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