ライターが「今使える!」と思った、ユニクロ(UNIQLO)の優秀アイテムを紹介する連載「ユニクロ 読む試着室」。読者が本物を手に取ったと同じくらいにアイテムのよさやディテールが伝わるよう、サイズなどを編集部独自に調べ、細部の写真多めでご紹介します!
夏にマストバイ! 今季注目のユニクロ機能付きの優秀アイテムを、とことんレビューします!
ユニクロ「ライトVネックカーディガン」¥2990
暑い時期は、ユニクロの機能性アイテムに頼りっきりな人も多いはず。そんな数ある夏のお助けアイテムの中から、この夏活躍すること間違いなしの、接触冷感機能付き「ライトVネックカーディガン」(¥2990)にクローズアップします。
「合わせる服を選ばない」「シワになりにくく持ち運びやすい。冷房対策にも」という口コミもあるなか、実際のところは? では早速見てみましょう。
ライトVネックカーディガンの「細部」に注目!
試着したのは、ライトVネックカーディガンのオフホワイト、Mサイズ。どんな人でも着こなせる、間違いないシルエットかつ万能カラーの1枚に注目しました。
質感:ドライでライトな肌触り。動くたびにほんのりひんやり
驚いたのはまずその質感。さらっとしたドライな手触りは、55%レーヨン、45%アセテートの生地。接触冷感機能以外に、素材の力でも汗のベタつきによる不快感を軽減してくれそうです。薄手でその名の通りライト(軽量)でもあるので、着たときに肌にまとわりつく感じが少ないです。
肝心の接触冷感機能は、冷たい!となるほどの冷感は正直ありません。ただ、上記の肌触りも相まって、動くたびにさらっとした肌触りと共に、ほんのりと涼しくなる感じがあります。一般的なカーディガンと同時に触ると、確かに触った瞬間はひんやりする気も。人によっては、最初は物足りないと思うかもしれませんが、長時間着ることやいろんな環境(温度変化の下)で着ることを考えると、これはむしろちょうどよさそうと思えました。
また、夏にも日差しや冷房対策で長袖を着る場合、見た目が重く暑苦しくなることがありますが、このカーディガンなら透け感が軽さを演出するため、その意味でも使い勝手がよさそうです。
そしてこのカーディガンは、マシンウォッシャブル仕様。汗ばむ時期は特に洗える素材が重宝しますよね。自宅で洗えるということは、素人レベルの手入れでもキレイを保てる、シワになりにくいということでは? 確かに握って広げたときに、強く残るシワは見られませんでした。これはカバンにお守りがわりに入れておいて、肌寒いとき・日差しが強いときにサッと取り出して使うのにもよさそうですね。
色味:白いけど、透け感があるのでインナーの色を拾う
下の写真では同じユニクロの「UVカットクルーネックカーディガン」と袖口を並べてみました。左の「ライトVネックカーディガン」は比較すると薄手で透け感があり、裾や袖といった生地が厚めのところ以外は、インナーや肌の色を拾います。
クリーンな印象で着たければ同系色を、レイヤードを楽しみたければ色味のあるものをインナーに取り入れてもよさそうです。
デザイン:脇下にゆとりあり。袖・裾のリブがしっかりあることで着回し力アップ
ライトVネックカーディガンは、癖のあるデザイン・シルエットではありませんが、細部を見るとそのこだわりを感じるアイテムです。
例えば脇。写真のように、着用してみると脇にゆとりの出る形です。2枚目の写真では「UVカットクルーネックカーディガン」のブルーと並べてみました。袖の筒幅は同じくらいですが、アームホールが斜めに大きく作ってあることがわかります。このゆとりが蒸れがちな脇まわりの風通しをよくし、接触冷感との相乗効果で着たときの涼しさをアップさせているのかなと思いました。
テロンとした素材ですが、裾や袖のリブがしっかりあることで、よれた印象にならないことにも注目。シルエットも、裾に向かって少しすぼまった形をしています。このおかげで、着たときに裾はウエスト周りにフィット。ボトムスを隠すことなく、キレイに着ることができます。
袖も同様にリブがあるので、腕まくりをして着崩すこともできます。暑い時期に着るカーディガンは特に、袖がまくれないと使い勝手が悪いですよね。
もう一つ、カーディガンでポイントとなるのが、首まわりです。こちらはVネック。写真のように少し広めのVネックですが、深さはそこまでないので、肌を見せるインナーでもヘルシーなレイヤードができそうです。
裏地・縫製:余計な縫い目はなく、接触時の違和感もなし
写真は、カーディガンを裏返しにした状態。素肌にあたる部分が多いからこそ、肌あたりを考えて服の“内側”を気にする人も多いと思います。
ライトVネックカーディガンは薄手・軽量が特徴であることもあり、余計な裏地や縫製のない作り。脇腹や首周りなど、最低限の部分のみ縫い目があります。裾と袖のリブの部分は表と変わらず滑らかな仕上がりなので、肌あたりが気になることはありません。
カラバリ:どんなコーデでも使える、ベーシックな3カラー
現在取り扱っているライトVネックカーディガンのカラーバリエーションだと、オフホワイトの他、ブラックとライトグレーもコーデに取り入れやすそう。
いずれも透け感あり。そのため、ブラックでもコーデが重くなり過ぎません。また、ベージュっぽさもあるグレーは、肌馴染みがよさそう。どれも思いのほかいろんなシーンで使えそうに思いました。
ライトVネックカーディガンの「サイズ」をメジャーで実寸!
店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました! この後コーディネートでも提案時に着ているMサイズの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。
※サイズは編集部調べで、ユニクロが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考としてみてくださいね!
首元〜裾(前):約49cm 首元〜裾(後ろ):約53cm 首元〜ボタンの始まり(Vネックの深さ):約16cm
今人気のクロップド丈ほどではないけれど、気持ち短めな印象の丈です。背面の方が丈が少し長そうなので、しゃがんだときなど、背中のチラ見えが回避できそうですね。
Vネックの横幅:約23cm
少し広めの幅。トレンドの「ホルターネックブラタンクトップ」など、首元にひとくせあるインナーのデザインをキレイに見せられそうです。
身幅:約42cm
フィットし過ぎず、もたつかずな身幅感です。
肩(襟〜切り返し部分まで):約10cm
ドロップショルダーとはならない、ジャストな幅でした。透け感がありサイズもオーバーサイズではないので、肩まわりのラインはあまり隠れません。
袖:約60cm
私には少し長めでした。その分手の甲までカバーできるので、冷房対策や日除けによさそう。
袖の筒幅:約10cm
フィット感があり、腕まくりをしても落ちてきにくそう。
アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか? オンでもオフでも使えるコーデを考えてみました。
ライトVネックカーディガンのMサイズで「コーデ」!
シンプルな形だからこそ、いろんなシーンで使えるのがこのカーディガンの強み。ということで、ちょっとキレイめと、カジュアル寄りな着方をそれぞれ考えてみました。
普段からユニクロは基本的にMサイズ(時々Sサイズ)を着ている162cmのライターが、Mサイズを着用。着たときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。
キレイなフレアスカートと、ワントーンコーデ
着用者:身長162㎝
カーディガン/ライトVネックカーディガン(¥2990)
インナー/私物
スカート/ボリュームロングスカート(¥1990 ※取材時点)
シューズ/私物
バッグ/レザータッチスクエアショルダーバッグ(¥2990)
私物以外ユニクロ
インナーに同じくホワイトのキャミソールを持ってきて、ボトムスにも同系色のシルエットがキレイなスカートをチョイス。シューズ&バッグに締め色をもってきました。カーディガンの裾がだらっと広がらないので、スカートのシルエットがウエストからキレイに見えますね。
同系色でまとめるとのっぺりしがちですが、Vネックで肌が見えることで抜け感もでています。肌がほぼでていないコーディネートですが、カーディガンは接触冷感、スカートはフレアで脚にまとわりつきにくい仕様ということで、見た目以上に涼しいセットでした。
インナーで遊んで、カジュアルパンツコーデ
着用者:身長162㎝
カーディガン/ライトVネックカーディガン(¥2990)
インナー/アメリカンスリーブブラタンクトップ(¥2290)
パンツ/感動スリムパンツ(¥3990)
シューズ/私物
バッグ/レザータッチスクエアショルダーバッグ(¥2990)
私物以外ユニクロ
こちらもスカートと同様、ベージュのボトムスですが、インナーにボーダーを持ってきたこと、そしてパンツにしたことで、よりカジュアルな印象になりました。
カーディガンはボタンを留めていてもインナーが透ける生地なので、ボーダーのレイヤードが効いています。インナーは首元の露出を減らすためにアメスリをチョイス、そしてセンターラインが入っているパンツを選ぶことで、カジュアルに寄り過ぎずにきちんと感も残し、子供っぽくなり過ぎません。
【結論】“夏も長袖必須族”は「ライトVネックカーディガン」を今すぐ買うべし!
夏でも何かと持っていると安心な、長袖カーディガン。でも「かさばるしシワになる」「着ると暑い、脱ぐと寒い」「休日もOLコーデになってしまう」などと、なかなかオールマイティな1枚を見つけるのが難しいことも。しかしこの「ライトVネックカーディガン」なら、その全てを解決、さらには接触冷感で着心地よし! 持っていて損はないアイテムでした。
ちなみに、最後のコーデで着た「感動スリムパンツ」も暑い時期に持っていたい、超優秀な1本。こちらも、連載「ユニクロ 読む試着室」の第二回目アイテムとして紹介予定です!