【2024年秋冬展示会レポ】「Gajess（ガジェス）」なら30代に似合う「バレエコア」が見つかる！ ディレクター三條場夏海さんが解説

シンプルでどこかツヤのあるムードが魅力のブランド「Gajess（ガジェス）」。ディレクターの三條場夏海さんは飾らないキャラクターとヘルシーな着こなしでバイラ世代女子から高い支持を集めています。今回は2024年秋冬展示会に潜入して、新作アイテムについて三條場さんにお聞きしました！

印象的なアイテムが並ぶ展示会場に流れていたのはクラシック音楽。それもそのはず、今シーズンはバレエをテーマにしているそう。

「今季は『Society of Ballet Lovers』という架空のバレエ団に所属する女性のオンオフの着こなしをイメージしたアイテム構成。バレエを日常に落とし込んだアイテムと、それに合わせるマニッシュなアイテムの2軸をメインに展開しています。この2つを組み合わせることで、印象的でありながらも、ドレッシーにも甘くもなりすぎず、大人の女性らしいコーディネートになります」（三條場さん・以下同）

10代～20代を中心に人気のトレンド「バレエコア」もバイラ世代の三條場さんが手がけているだけあって、大人が着やすい上品な印象のアイテムがずらり。

決してやりすぎにならない、ほんのり薫るヘルシーなツヤっぽさがブランドの魅力。得意の肌見せは「バレエコア」アイテムにも。
「ベロアのベアトップビスチェは一枚で着られるようカップ入りにしています。トップスは潔く大胆に肌見せをして、ボトムはロングのものを選んでバランスを取るのがおすすめ。秋が深まってきたら中にカットソーを入れたり、ジャケットなどのアウターのインにしたりと合わせを変えて楽しむことができます」

おしゃれラバーの間で注目を集めているボディスーツ。ちょっぴりハードルの高い上級者向けアイテムも思わず挑戦したくなるバランスに仕上がっているのがさすがです！

「今回はバレエ経験者への取材を重ねながらそれぞれのアイテムを作り込んでいったのですが、それが特に生かされたのがレオタード。バレエのレオタードらしさを出すためにステッチを入れたり下着のようなやさしい肌触りを意識したりしながら、無駄な装飾は削ぎ落とすことで日常着に落とし込んでいきました。シンプルだからこそ、胸もとのギャザーや襟ぐりの深いデザインが強調されるのがポイントです」

『白鳥の湖』の登場人物・オデットの名前のついたブラウスとスカートが、白鳥と黒鳥を思わせる白黒2色展開で登場。写真はブラウス。

「イベントが増える年末はコーディネートの主役となる華やかなアイテムがあると気持ちが高まりますよね。舞台衣装から着想を得たブラウスとスカートの立体感は着映え力抜群！　ドレッシーなアイテムですが、ブラウスはデニム、スカートはスウェットと合わせてカジュアルダウンしても可愛いので、意外とコーディネートの幅が広いのも魅力です」

「甘さと辛さや、フェミニンとマニッシュのように対する2つの要素をMIXすることで表現される女性の力強さがガジェスらしさ」と語る三條場さん。「バレエコア」のデコラティブで甘さのあるアイテムには辛さのあるアイテムを合わせるのが洗練されたコーディネートになるコツだそう。

そんなガジェスらしい辛さを加えるアイテムとして、初めてメンズのパンツが登場。

「メンズのパターンを先におこして、それをレディースも着られるサイズ展開に広げるという手法を初めて取りました。それによって今までになかった“直線的で筒の太いパンツ”に。ラフに腰の位置ではくのがこなれて見えるポイントです。甘いアイテムのコーディネートの調整役として活躍してくれます。

レディースからメンズまで着られる36・38・42の３つのサイズ展開なので、ぜひ彼とおそろいで楽しんでいただきたいです。普段はペアルックはちょっと恥ずかしいという人も、パンツならさりげなくて挑戦しやすいはず！」

トレンドのジャケットはぜひとも押さえておきたいアイテム。「Gajess（ガジェス）」らしい洒落感と着回しやすさを兼ね備えています。

「前シーズンでもジャケットはかなり好評いただいていて。今季はジャケットをオンだけでなくオフでも着ていただきたくて肩パッドの存在感を控えめにしています。そうすることできちんとした印象はキープしながらリラックスできる落ち感に。オーバーサイズだから中に重ね着もしやすくて、毎日着られる万能な１着です！」

皆さんもガジェスの新作アイテム、ぜひチェックしてみてください！

撮影／田村伊吹