30代・40代の生理のお悩みや疑問に、人気産婦人科専門医がお答え! 今回は、「毎月生理痛の薬を飲むこと」について聞きました。
生理痛対策で毎月鎮痛薬を飲んでいるけど、大丈夫?
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30代・40代女性の、生理中の痛み止め薬に関する「リアルな生理悩み&疑問」!
・「生理痛が酷い私。毎月、市販の頭痛・解熱薬が手放せず、1日3回飲んでいます。私の生理周期は26日くらいなので、1カ月に2回飲む月も。飲みすぎ!?と不安です」
・「友達が『お母さんに将来子どもを産むなら生理痛の薬は飲んじゃダメ! 妊娠しづらくなる!』と言われたそうで、生理痛がつらくても我慢しているそうなのですが、真偽のほどは!? 友達曰く、『熱があっても、市販の解熱剤の中には、妊娠を考えている女性は飲まないほうがいい種類がある!』とも。これまで深く考えずに生理痛の薬を飲んできたので、すごく不安です……」
医師がお答え!
産婦人科医。日本赤十字社医療センター、済生会中津病院、都内クリニックで副院長を経て、2023年春、神谷町WGレディースクリニックを開業。すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで日々診察を行う。わかりやすい解説で雑誌、テレビのコメンテーター、ドラマの医療監修などとしても活躍中。
痛み止めは2〜3日飲む分には問題なし。ダラダラ飲みには注意!
「痛み止めは、用法、容量さえ守れば毎月飲んでも体に影響はないです。1日3回まで、4回までなどと書いてあるのでその範囲内で、生理期間の2日目、3日目までだけしっかり飲むのであれば心配せずに飲んでいただけたらと思います。
2週間以上飲み続けると、痛み止めのせいで誘発性の頭痛が起きてしまうケースも。痛みを何とかしたくて痛み止めを飲んでいるのに、そのせいで頭痛が起きるのは本末転倒ですよね」
痛み止めを飲んでも妊娠には影響なし
「用法、容量を守った痛み止めの服用が、将来の妊娠に影響を与えることはないです。強いてあげるならば、妊娠中に痛み止めを飲む場合は、胎児への影響が少ないアセトアミノフェン系(カロナールなど)が出されるのですが、アセトアミノフェン系が効かない人だとつらいかもしれませんね。
痛み止めにはイブプロフェン系やロキソニン系、アセトアミノフェン系など様々な種類がありますが、どの種類が効くかは人によって異なります。アセトアミノフェン系は胃への負担が少ない分、効果が弱いといわれています。効けばそのまま服用、効かなければ別のものを試して……と自分に合った痛み止めを探すのはよいと思います」
痛み止めを毎月飲んでも、正しい飲み方であれば大丈夫!
取材・文/櫻木えみ