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【働くわたしのカラダもやもやNOTE】生理の間に起こる不正出血。原因と対策は?

女性の体に関する“もやもや”を専門家に尋ねる連載企画。今回のお悩みは不正出血。考えられる原因や排卵出血の仕組みなどを、産婦人科医の尾西芳子先生が教えてくれました!

生理の間に起こる「不正出血」が不安。調べてみると排卵期の出血かもしれないのですが……

生理が終わって次の生理がくるまでの間に、数日出血が起こるようになりました。若干お腹まわりが重たいような感じもあります。調べると、排卵出血ではないかと出てくるのですが、心配。排卵出血だとしたらこれまで起こってなかったのに、どうして急に起こるようになったのでしょうか。また病院に行かなくても大丈夫な不正出血の見極め方はありますか? (34歳・フリーランス)

教えてくださるのは
尾西芳子先生

産婦人科医

尾西芳子先生


慈恵医大病院、日本赤十字社医療センター、済生会中津病院産婦人科などを経て神谷町WGレディースクリニックを開業。「すべての女性のかかりつけ医でありたい」との思いで日々診療を行う傍ら、幅広いメディアの情報記事、TVの情報番組などに出演する。

繰り返し起こる不正出血には病気が潜んでいる可能性あり。まず、不安を解消するためにも年に一度の検診を!

不正出血の原因として多いのは、排卵出血、子宮頸がん、性感染症(主にクラミジアや淋菌)の3つです。

一概に判断するのが難しいため、きちんと検査することをおすすめした上でお答えしますと、ひと月に1回しっかりした経血量の生理があり、生理と生理の合間に極めて少量の出血が2、3日ほど続く場合は、排卵出血の可能性が高いです。

排卵出血の原因は2つあり、ひとつは卵子が卵巣を突き破って出る際に、卵巣の血管が傷つくことで起きる出血。もうひとつは、ホルモンの波の変化に伴いエストロゲンが急増し、子宮内の膜がはがれて出血するパターンです。どちらも突然、起こる可能性があり、治療は不要。少量の出血が排卵期に重なっていれば、少しは様子を見てもいいでしょう。ただ3カ月以上続いたら、婦人科を受診してください。

生理と不正出血の出血量があまり変わらなかったり、生理サイクルが不順だったりする人は、排卵が正常に行われていない可能性が。その場合、多嚢胞性卵巣症候群やバセドウ病などが潜んでいることも考えられます。また、排卵出血と子宮頸がんのどちらも可能性が低い人は、性感染症を疑ってみてください。一度でも性交渉の経験があれば、可能性はゼロではありませんよ!

子宮頸がんは命に関わる病気ですし、生理不順や性感染症は不妊につながるリスクがあります。不安は受診のタイミングと捉えて、定期的に検査する習慣をつけてもらえたら嬉しいです。

私たちが日常で実践できること

こまめな性病検査を心がけて!

こまめな性病検査を心がけて!

「婦人科検診と同じくらい重要なのが性感染症検査。主にクラミジアや淋菌、梅毒は年々増加しており、悪化するまで気づかない人が多いんです。特定のパートナーであっても、浮気や過去の恋愛で感染している可能性も。パートナーが変わるタイミングでの検査はマスト」

イラスト/green K 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2024年4月号掲載

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