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【働くわたしのカラダもやもやNOTE】周期が安定しない生理不順。原因と対策は?

女性の体に関する“もやもや”を専門家に尋ねる連載企画。今回のお悩みは生理不順。定まらない周期の原因&対策から不妊の可能性までを、産婦人科医の尾西芳子先生が回答!

昔から、大人になった今もずーっと「生理不順」。 そんな私は妊娠しにくいのでしょうか

生理が始まった学生の頃から、周期がなかなか安定しません。基本的に遅れがちで、妊娠してしまった? 何かの病気?と不安になることが多いです。でも、来ない来ないと思っていたら、数日間の短い出血で月に2回来たりすることも……。体質的なことなのでしょうか? 不順だと妊娠しにくいと聞いたので、将来不安です。(30歳・会社員)

教えてくださるのは
尾西芳子先生

産婦人科医

尾西芳子先生


慈恵医大病院、日本赤十字社医療センター、済生会中津病院産婦人科などを経て神谷町WGレディースクリニックを開業。「すべての女性のかかりつけ医でありたい」との思いで日々診療を行う傍ら、幅広いメディアの情報記事、TVの情報番組などに出演する。

医師からのアンサー「初潮から生理不順の人は、多嚢胞性卵巣症候群の可能性も。不妊にもつながるため、原因と対策を知って準備しましょう」尾西先生

大前提として、生理のサイクルをつくっているのは排卵です。

排卵が起こった約2週間後に生理が来るのが、いわゆる正常といわれる周期。つまり生理不順は排卵のペースの乱れによって生じ、無月経は排卵していないことのサインです。

排卵が正しく起こらない主な原因として挙げられるのは、通称PCOSと呼ばれる多嚢胞性卵巣症候群や、バセドウ病などによるホルモンの異常、精神的・身体的なストレスなど。相談者さんのように初潮の頃から周期が乱れがちであったり、生理の頻度が少ない人は、PCOSである可能性が高いでしょう。

PCOSは、卵子が入った卵胞の成長に通常よりも時間がかかり、排卵が起こりにくい体質。妊娠には排卵が必要不可欠のため、排卵の回数が少ないほど妊娠するチャンスも低くなります。

対処法としては、妊娠を希望するまでは低用量ピルによって生理を周期的に起こしてリズムをつくり、妊娠を希望する段階になったらピルの服用はやめて、排卵誘発剤を使用するのがおすすめ。現時点では妊娠を考えていなかったとしても、早めに原因と対策を知っておくことで将来スムーズに妊活に取り組めますよ。

ちなみに、もともとは周期が安定していた人が急に生理不順になった場合は、無月経が3カ月以上続いたら危険信号だと思ってください。無月経が長期にわたって続くと、子宮がさぼって萎縮してしまったり、子宮体がんのリスクが高まるため、早めの受診を心がけてくださいね。

私たちが日常で実践できること

基礎体温で排卵の有無をチェック

基礎体温で排卵の有無をチェック

「基礎体温をつけるだけで、排卵の有無が一目瞭然に。不順の原因を調べるためにも、妊活にも役立ちますよ。生理不順の原因がPCOSやストレスの人には、柴苓湯や温経湯などの漢方薬もおすすめ。どちらも排卵を促す作用があり、体質改善が期待できます」

イラスト/green K 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2024年2月号掲載

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