30代・40代の生理のお悩みや疑問に、人気産婦人科専門医がお答え! 今回は、「生理が月に2回来る原因」について聞きました。
生理が月に2回来たけど、病気? 原因は?
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30代・40代女性の、月2回来る生理に関する「リアルな生理悩み&疑問」!
・「今年40歳ですが、最近は少量の生理が月2回ほど来て困っています。更年期障害ではそうなると聞いていたので、40歳で閉経!?とビクビクしています……」
・「先月、彼とのセックスのあと、『出血してたよ』と言われてビックリ。そして今月も同じような出血がありました。痛みはなく性器のケガではなさそうで、生理だと思うのですが……不安です」
医師がお答え!
産婦人科医。日本赤十字社医療センター、済生会中津病院、都内クリニックで副院長を経て、2023年春、神谷町WGレディースクリニックを開業。すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで日々診察を行う。わかりやすい解説で雑誌、テレビのコメンテーター、ドラマの医療監修などとしても活躍中。
無排卵や、不正出血の可能性が
「月に2回生理が来る場合、主な原因は3種類あります。
まずは排卵していないケース。排卵が起きると子宮の内膜が分厚くなり、生理でそれが経血となって出てきます。排卵が起きないと内膜は薄いままですが、それでも外に排出しようとして、月に複数回、少量の出血が起きることがあるのです。
もうひとつは、『また生理が来た』と思っていても、実は生理の経血ではなく、不正出血が起きているケース。子宮頸管ポリープや、クラミジアや淋病などの性病が原因で出血している可能性があります。1度病院に行って、そういった病気がないか確認をしたほうがよいと思います。この場合の出血は、一般的な生理の経血に比べると少量ではあるのですが、もともと生理が不順だったり、無排卵の人は生理の経血との区別がつかないことも。
さらにもうひとつ、こちらは年齢によるのですが、40代半ばを過ぎ、定期的な排卵が起こらなくなることが原因の場合もあります。そうなると薄い内膜を押し出すタイミングをうまくはかれず、生理が月2回来ることもあります。逆に3カ月ほどあくこともあったりと不規則な生理になるのです。
いずれも、1カ月だけなら様子をみてよいですが、2カ月続く場合は必ず病院でみてもらいましょう」
続く場合、自分では判断せずに婦人科へ。
取材・文/櫻木えみ