【妊活と月経周期】女性ホルモン量との関係は？ 妊娠しやすい生理周期は？ 【医師が回答！30代・40代の不妊治療悩み＆疑問】

30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答！ 今回は不妊治療中の月経周期について聞きました。

・「30代ですが、生理周期が長め。毎月生理が来るまで39〜43日くらいかかります。体型も女性らしくないし、女性ホルモンが少なめなのかな？と思ってきましたが、妊活もうまくいかないし、もしやプレ更年期？と不安に。毎日豆乳と納豆でイソフラボン摂取も心がけていますが、一向に改善しません」

・「1年半ほど前から妊活サプリを何種類か飲んでいます。そのせいか､生理が頻繁に来るようになって困っています。不妊治療を始める予定なので、一度サプリはやめて様子をみたほうがよいですか？」

「不妊治療を考えるべきポイントは、まずは女性の年齢。次に月経不順の有無です。月経1日目から次の月経が始まる前日までの日数が、28〜30日が理想と言われています。月によって日数がバラバラだったり、24日以下あるいは35日以上の場合は、クリニックで診察を受けることをオススメします。

質問者の方のように、周期が長い＝ホルモンが少ないと心配される方も多いのですが、実際は逆のケースが多め。プレ更年期ではなく、卵巣機能がよすぎて月経周期が長くなるパターンが多いのです。ホルモン過多で不妊の原因にもなる多嚢胞性卵巣症候群は、月経が2〜3カ月周期となるケースも。

逆に頻繁に月経が来る方は、卵巣機能が低下しているケースが多数見受けられます。プレ更年期に近づいている方は短めの方に多いです。特に周期が24日以下という方は、早めに診察を受けたほうがいいですね。排卵が起きていない可能性も。AMH（抗ミューラー管ホルモン）を測定し、残りの卵子の数を把握することもオススメ。AMHが低い方の場合は、不妊治療ではタイミング・人工授精から体外受精にステップアップするスピードを早くする必要が出てきます」

月経周期によっては、早めに不妊治療をスタートしたほうがいいケースも。

取材・文／櫻木えみ