不妊治療のクリニックに行く前に「やったほうがいい5つのこと」とは？【医師が回答！30代・40代の不妊治療悩み＆疑問】

30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答！ 今回は「不妊治療前におこなっておくと、妊娠成立につながりやすいこと」について聞きました。

・「結婚から2年、妊娠しづらい体質なのでは？と悩んでいます。不妊治療クリニックへ行ってみようと思いますが、不妊治療に関する知識がなさすぎて……。病院の先生目線で『最低限やっておくべきこと』があれば知りたいです」

・「不妊治療を始めようと思いながらも、夫との予定が合わず先延ばしに。先に私だけでもできることがあれば……と思い、ネットで調べているのですが、色々なクチコミ情報があって混乱。取り入れようにも何もかも中途半端に。何から手をつけたらよいでしょうか？」

「特に初診の前には、どんな準備をしておけばいいか心配される方も多いようですね。不妊治療のクリニックを受診する前に、おこなっておくと妊娠成立までスピーディーに進みやすいと思われることを5つご紹介します。

1：基礎体温を測り、記録する
基礎体温は2〜3カ月はつけておいたほうがよいですね。このあたりが排卵期間、と目星がつきやすくなります。

2：ブライダルチェック
いわゆる『ブライダルチェック』を受けておくことも選択肢に入ると思います。こちらは女性だけでなく、男性も受けることができるもの。卵子、精子の状態のチェックや、クラミジアなどの性病がないかどうか等の確認を行う検査で、婦人科や不妊治療のクリニックで受けることができます。

3：体型に気をつける
太りすぎとやせすぎ、どちらも妊娠しづらくなります。体型には気を付けましょう。

4：夜更かしをしすぎない
睡眠不足は卵子の質に影響があり、妊娠率を下げます。夜更かしはしないように心がけましょう。精子の数や運動率、質まで低下するという報告もあります。

5：カフェイン入りのドリンクやお酒の飲みすぎをやめる
妊娠率の点からはコーヒーなら1日3杯まで、缶ビールのロングサイズなら1本まではセーフではありますが、妊活を始めると、妊娠成立前でもお腹の中に赤ちゃんがいる可能性のある状態ではなるべく飲まないようにしたいもの。また、カフェインは摂りすぎると流産率が上がるとも言われています。治療前から飲まないでいられるように習慣づけておくことをオススメします」

スムーズな治療のためにも、できることは診察前からトライを。

取材・文／櫻木えみ