毎日暑い日が続くシーズンに突入。夜も気温が下がらず、寝苦しい日が続き……安眠できない悩みは切実。そんな30代・40代が抱える「熱帯夜睡眠」の悩みや疑問に、睡眠専門医の井坂奈央先生がお答え! 今回は、「夏パジャマの素材」について聞きました。
夏のパジャマ、快眠のためのおすすめ素材は?
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30代・40代女性の、夏パジャマの素材に関する「リアルな悩み&疑問」!
・「上は白Tシャツ、下はハーフパンツが夏の就寝時の定番スタイル。白Tは外出着を部屋着に格下げしたもので、汗をかくとひんやりする素材がウリ。ハーフパンツは以前フットサルをやっていたときに使っていた化学繊維のものを寝間着として活用中。どちらでもパジャマではないので、睡眠に適しているかどうかやや心配」
・「シルクのパジャマに憧れて、つるっとした肌触りのサテンっぽいパジャマを着ています。素材を見たらポリエステル。汗をかくとペタッとくっつくし、やめたほうがいい? 綿だと熱がこもる気がして夏はムレるかなと思い、下着、パジャマともに化繊でそろえています。汗をかくとややペタッとくっつく感じがあるけれど、夏向き素材という理解で間違っていませんか?」
睡眠専門医がお答え! 熱帯夜におすすめなパジャマの素材
大学病院や専門医療機関で長く睡眠障害の診療にあたってきた睡眠専門医。いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩む患者に病態やライフスタイルに合わせた治療を提案している。
麻や綿などの汗を吸収する素材を選んで
「さまざまな素材のパジャマがありますが、いい睡眠という観点からは、吸湿性、吸水性にすぐれた天然素材の麻や綿がベスト。体温を調整するためにかく寝汗を吸収してくれますし、汗が蒸発する際の気化熱で体温が下がりすぎてしまうことも防いでくれます。綿の1.3~1.5倍の吸水性を持つと言われているシルクも適しています。
化学繊維では、レーヨン、テンセルは吸湿性、吸水性に優れているのでよいと思います。ポリエステルはムレやすいのでおすすめしませんが、ユニクロのエアリズムのように吸水性と速乾性を持つ素材でしたら問題ありません。吸水性、通気性のよい素材の長袖・長ズボンを選び、冷感機能がある寝具を併用するとより快眠につながります」
【編集部のおすすめ】UCHINO「マシュマロガーゼパイピングレディスパジャマ」¥26400
綿100%の三重以上の多層構造のガーゼ地で、驚くほど軽く柔らかいパジャマ。通気性、吸湿性・吸水性、保温性のバランスがよく、質の高い睡眠を目指す人にぴったり。
パジャマは「汗をきちんと吸う素材かどうか」でセレクトを。
取材・文/櫻木えみ