ライフステージの変化に伴い、友達関係も変化しがちな30代。友達の結婚や交際を機に会う機会が減り、「友達を男にとられた!」と寂しさを感じている人はとても多い。そんな友達の彼氏・夫に対してモヤッとしてしまう原因を、恋愛のお悩みに精通する婚活のプロにインタビュー。モヤモヤを解消するヒントを探ります!

Parasol代表取締役社長
伊藤早紀さん
恋愛メディア『マッチアップ』の編集長。2021年、婚活サービス「ヒトオシ」を立ち上げ、これまでに3万人以上の婚活男女を支援してきた。
自分の成功体験が絶対正しい!と友達に押しつけている可能性アリ
「婚活市場には、友達に恋人や夫ができて、寂しくて婚活を始める人も少なくありません。友達のパートナーを受け入れられない気持ちの背景には、寂しさや嫉妬が大きく関係していると感じました。もうひとつの可能性としては、友達から、パートナーの悪口を聞きすぎているパターン。私が運営する婚活サービス『ヒトオシ』でも、たまに親や親しい友人に反対されているから交際をやめたいとおっしゃる方がいますが、詳しく話を聞くと、相手に対する不安要素ばかりを相談しているんです。いつも友達からパートナーのグチを聞かされていたら、そのパートナーに対して好意的に思えなくなるのは当然のこと。
その場合、まずは友達に、その人の好きな部分を聞いみてください。相談に乗っている過程で、友達に幸せになってほしいと願うがあまり、パートナーを完全否定したり、パートナー選びのアドバイスをしがちですが、自分に当てはめて考えないことが大事です」

自分と友達は、別の人格。同じ恋愛の形がハマるとは限りません
「恋愛相談を受けたとき、多くの人は、自分の成功体験からアドバイスをします。よく聞く話を例に挙げると、いちばん好きな人とは結婚できなかったけれど、妥協して選んだ相手と結婚して結果的に幸せになれた人は、好きな人と結婚することを否定する傾向に。その背景には、自分の経験を正当化したいという気持ちもあるのでしょう。ただ、友達は、自分とは別の人格。同じ恋愛パターンが合っているとは限りませんから、自分を重ねずに、友達が幸せになる方法を一緒に考えてあげることが、友達としてベストなあり方ではないでしょうか。『ヒトオシ』のマッチングプランナーは、会員さんから相談を受けたとき、まずは本人がパートナーに求める第一条件を聞きます。今のパートナーは、その条件に当てはまっているのか。また、今のパートナーと一緒にいて幸せなのか。自分の考えや気持ちをぶつけるのではなく、そうやって客観的な視点から友達の思いを引き出していくと、本人が正しい判断をするためのサポートになりますし、自分も心の整理がつくはずです」
イラスト/五月女ケイ子 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2025年11月号掲載





























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