『蝶々、ママになる。』 蝶々 集英社 1400円
OL兼銀座ホステス時代に書いたブログで人気を博し、「小悪魔ブーム」の火つけ役となった著者。気ままな独身生活から妊娠、そして出産へ。心身の変化をハッピーなムードでとらえたエッセイ集。
『その姿の消し方』 堀江敏幸 新潮社 1500円
フランス留学中の「私」が骨董市で見つけた葉書。そこには奇妙な10行の詩が書かれていた。送り先の女性は誰か。詩人に魅了され、姿と言葉を追う。エッセイと創作のあわいの感触が魅力の一冊。
『どうぶつたちの贈り物』 小川洋子、白河三兎、 鹿島田真希ほか PHP研究書 1400円
座礁した貿易船から村に流れ着いた2頭の羊の物語(小川洋子)や、関西弁を操る馬が殺人事件の謎を解くミステリー(東川篤哉)など、テイストの異なる5編の、書き下ろしアンソロジー。
文/江南亜美子