話題作への出演が続く田中圭さんが、映画『ハウ』で共演した可愛すぎる大型犬のベックとともに登場! 子どもの頃から犬派だという田中さんが、リラックスした表情を見せてくれました。
傷を抱えた人たちと上手に鳴けない犬の物語
ワン!と鳴けない人なつっこくて大きな犬が、出会った人たちに寄り添っていく映画『ハウ』。主人公の民夫を演じた田中圭さんとハウ役のベックがじゃれあうと、スタジオにはあっという間に笑顔の輪が広がった。
「再会したら映画の撮影のときよりもちょっと大きくなって、洗練されて賢くなった印象を受けました。ベックが求められることのハードルが高い台本でしたが、僕が出ていない長い旅の場面を観ても、本当にすごいワンちゃんだなと思いましたね」
純粋で噓のない瞳で、傷を抱えた人たちの心を少しだけ救っていくハウ。そのふれあいが、観る者の心に癒しを運んでくれる。
「動物との関係の築き方は家庭や人によって違うと思いますし、お説教をする映画ではありません。みんなが望むような温かい世界を描いた物語ですが、命とどう向き合うのかを考えるきっかけにもなる作品なんじゃないかなと思います」
途切れることなく出演作を重ねながら、いつもフレッシュな表情を見せてくれる田中さん。仕事人として心がけているのは「自分の機嫌に周りを巻き込まないこと」だという。
「でもこれってきっと、働いている人たちが当たり前のようにしていることだと思うんです。それでもたまにはイライラしたり、気をつけていても知らない間に誰かを傷つけてしまうこともあるかもしれない。そのときはちゃんと『ごめんなさい』と謝って、未熟な自分も受け入れる。しんどい感情で仕事をしたこともいつかは笑い話になると信じて、どんな状況も楽しむようにしています」
命とどう向き合うか、を考えるきっかけになれたら
ニット¥83600・デニム¥124300・ベルト¥58300/エトロ ジャパン(エトロ) その他/スタイリスト私物
田中さんへQ&A
田中さんが思うSNSとの上手なつきあい方は?
映画では温かいやりとりがありましたが、実際はそれだけじゃないし、難しい問題ですよね。SNSとのつきあい方に悩んでいる人は、いっぱいいると思います。自分の心が揺れ動きすぎてポキンと折れてしまいそうなときは、見ないという選択も必要かもしれません。
誰かの前で涙を流せるタイプ? 最近、泣いたのはどんなときですか?
泣き顔を見せたくはないけど、涙が出てきちゃったらもうしょうがない(笑)。最近は友人の豊ノ島関の断髪式で色々な感情が入り乱れて、泣きそうになりました。
映画『ハウ』
監督/犬童一心 出演/田中圭
8月19日(金)より全国ロードショー
婚約者にフラれた市役所職員の民夫は、保護犬のハウと一緒に暮らすことに。民夫にとって大切な存在になっていくが、ある日、ハウが姿を消してしまい……。
©2022「ハウ」製作委員会
田中 圭
たなか けい●1984年7月10日生まれ。東京都出身。2003年の「WATER BOYS」で注目を集める。以後、ドラマ「おっさんずラブ」「あなたの番です」など話題作で幅広い役を演じる。主演するHuluオリジナルドラマ「死神さん2」は9月17日(土)~配信開始。舞台『夏の砂の上』に11月出演。
撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/SHIGE スタイリスト/柴田 圭〈tsujimanagement〉 取材・原文/細谷美香 ※BAILA2022年9月号掲載