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#磯村勇斗 さんインタビュー 映画『波紋』で感じてほしい「自分を解放することの大切さ」

「悩みを抱える役を演じている最中は、自分もしんどい」と語る磯村勇斗さん。芝居と真摯に向き合い人の心を動かす、魔法のような力を作品に宿す。

生きづらさを感じたときは自分を解放してもいい

磯村勇斗 生きづらさを感じたときは 自分を解放してもいい

「芝居の魅力は正解がないところ。同じシーンでも誰が演じるかによってまったく違った表現になり、突き詰める面白さがあります。もうひとつは、観客の心を動かす魔法のような力を持つ点。芝居のテイストは変化しても、これらはずっと変わらない。僕の原動力です」

中学生のときに俳優を志して以来、抱き続けてきた芝居への想いをこう表現する磯村勇斗さん。新たに挑戦した映画『波紋』は、現代社会の様々な問題に斬り込んだ脚本に惹かれたそう。

「主人公は、夫の失踪が原因で新興宗教にのめり込む主婦の須藤依子。正気を失った依子の行動や依子を取り巻く女性たちとの会話は、恐ろしいのになぜか笑えてしまう。絶妙なバランスで成り立つ脚本に圧倒されました」

磯村さんが演じるのは、依子の息子・拓哉。失踪ののち癌の治療費援助を求め自宅に戻った父親や、聾者の恋人を受け入れようとしない母親に怒りを抱きながらも、冷静かつ明るく振る舞う。

「人間として、そして息子として、家族を守りたい。僕だったらきっとそうするだろうな、と想像して空気を読んだ振る舞いを演じました。拓哉が背負う責任の重さを体感し、撮影期間は、とにかくしんどかったです。家族のかたちや絆って、芝居と一緒で、一つの正解がない。家族を扱った作品に携わるたびに、すごく考えさせられます」

30歳を迎えた昨年、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。さらなる大躍進を遂げ、多数の出演作を控える。

「先輩方から『30代は楽しいよ』と聞いていたので、ワクワクしています。実際、少しずつですが、気持ちに余裕ができてきたかな。昔から、深く考えすぎてしまう性格なんですよ。不安や悩みが重なり、精神バランスをくずしかけたことがあって……それ以降、違和感を感じたら我慢せずに伝えること、オンオフをしっかり切り替えて、自分の時間をつくることを心がけています」

それでも、大事なシーンの撮影前日などは、不安で心が苦しくなることが。

「疲れたときこそジムへ行き、体を動かしています。ウェイトを上げることに集中すると、思考が解放されるんです。本作も、様々なしがらみからの解放がテーマのひとつ。生きづらさを感じたとき、自分を解放することの大切さを感じてもらえたら嬉しいです」

映画『波紋』

©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ

映画『波紋』
出演/筒井真理子、光石研、磯村勇斗ほか
監督・脚本/荻上直子
5月26日(金)より全国ロードショー
新興宗教を信仰し、祈りと勉強会にいそしみながら、一人穏やかな生活を送る須藤依子(筒井真理子)。しかしある日、長らく失踪したままだった夫・修(光石研)が帰宅。高額な癌治療の費用を援助してほしいとすがられ、依子の平穏な生活はくずれていく。

磯村勇斗

磯村勇斗


いそむら はやと●1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2014年ドラマデビュー。代表作に、連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年)、ドラマ「きのう何食べた?」(2019年)、映画『ヤクザと家族 The Family』(2021年)、『PLAN75』、『さかなのこ』(2022年)などがある。

コート¥385000/プラダ クライアントサービス(プラダ)

撮影/nae. ヘア&メイク/佐藤友勝 スタイリスト/齋藤良介 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2023年6月号掲載

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