マンガと猫が好きなライター・上村祐子がバイラ女子におすすめのマンガをピックアップ! 今回は、愛らしさにときめきに、切なさもあるラブストーリー『お姉ちゃんの翠くん』を紹介します。
ナビゲーター
上村祐子
マンガを読んで、猫を愛でて暮らすライター。来年2025年は最愛マンガ誌『りぼん』が創刊70周年です!
マンガ『お姉ちゃんの翠くん』のここがオススメ
愛らしさにときめきに、切なさも。魅力あふれる初恋に新展開!
©目黒あむ/集英社
恋愛漫画における“よっしゃキター!”とアガるポイントはたくさん。個人的には“気持ちの矢印の向きが変わる瞬間”がまさにそれ。むしろその瞬間にいかに気持ちがのれるかが最大のポイントだったりもする。
本作は姉の桃の恋人・翠(みどり)くんに恋するスイが主人公。先を想像するほどしんどくもなる設定だが、この作品ならではの愛らしさで、登場人物全員を好きになっていく。
スイが翠くんに惹かれる気持ちも、翠くんと桃の恋人関係も、二人がスイを思う気持ちも、そしてスイの幼なじみ・菖(あやめ)とのときめくやり取りも、すべてに寄り添いたくなる。だからこそどんな展開も見守りたいと思えるのだ。そんな本作に“よっしゃキター!” 展開がくる。これ以上はネタバレになりすぎるので慎むが、7巻でも間に合う、いやこの7巻だからこそ一気読みして追いつくべき!
『お姉ちゃんの翠くん』
目黒あむ著
集英社 7巻 572円
姉の彼氏・翠くんが苦手だった主人公のスイ。でも勉強を教わったことで心境に変化が。新刊ではスイを大好きな幼なじみ・菖と翠くんのまっすぐなやり取りも必見!
【これも気になる】マンガ『写らナイんです』
『写らナイんです』
コノシマルカ著
小学館 2巻 594円
オカルト部に青春を捧げ! 怖さと爽やかさが奇跡の両立
人間関係がままらないほど超霊媒体質の黒桐と霊が見たすぎるのに勝手に除霊してしまう少女・橘。チグハグな二人によるオカルト青春コメディ。気軽に読めるのに霊描写、しっかり怖い。
イラスト/chii yasui ※BAILA2025年1月号掲載