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【ガルバト】佐藤晴美さんに独占ロングインタビュー!オーディションに懸ける思いと、直面した困難とは

【ガルバト】佐藤晴美さんに独占ロングインタビュー!オーディションに懸ける思いと、直面した困難とは

佐藤晴美さんがプロデューサーを務め、新たなガールズグループを誕生させるオーディション番組『ガルバト-GIRLS BATTLE AUDITION-』がついに最終審査へ突入! BAILAでは、晴美さんにオーディションへかける熱い想いを独占インタビュー。30歳になったタイミングで勇気ある一歩を踏み出した彼女の、知られざる覚悟と努力のストーリーは、働く女性必読です!

【BAILA独占】4次審査の密着レポートを読む
5次審査に通過したメンバー14人はこちら!

CONTENTS

  1. E-girls解散後に抱き続けた、心残りやもどかしさ
  2. 重要視しているのは「カリスマ性・伸び代・協調性」
  3. オーディション開始後に直面した、伝えることの難しさ

E-girls解散後に抱き続けた、心残りやもどかしさ

  • ガルバトプロデューサー 佐藤晴美さん

──『ガルバト-GIRLS BATTLE AUDITION-』の最終審査が目前に迫っています。まずは今の心境を教えてください。

 

オーディションが始まった時は、初の試みだったので不安やプレッシャーなど、いろんなことがのしかかってしまって。毎日すごく緊張していました。でも今は候補者たちの葛藤を乗り越えていく姿に勇気をもらっているし、始まった頃よりもすごく希望に満ちあふれています。みんなに出会えて本当によかったと思える日々です(佐藤晴美さん・以下同)。

 

──晴美さんが今回のオーディションで掲げている「E-girlsの魂やスキルを継承したい」という思いは、どこから生まれたものなのでしょう?

 

LDHが掲げているパーパスに「Circle of Dreams」という言葉があります。ボーイズグループにはその言葉通り、EXILEから始まった夢のバトンを次の世代に受け渡し、大きなエンターテインメントを作り上げていく循環のシステムが出来上がっています。

 

私自身、E-girls時代に女の子たちが集まった時のパワーの大きさを肌で感じてきた立場。5年前の解散自体はみんなで納得して決めたことでしたが、今のLDHのガールズグループに「E-girlsの魂を継承できなかった」という心残りは少なからずあって。もどかしさも感じていたんです。

そこで、ガールズグループ同士の相乗効果を生み出したい。そして世の中にもっとLDHのガールズグループの魅力を届けたいと思い、起爆剤となる新しいオーディションを立ち上げることにしました。

ガルバトプロデューサー 元E-girlsの佐藤晴美さん

──アーティストとして活動してきた晴美さんが、プロデューサーという大きな役目を担うまでには、かなりの覚悟が必要だったのでは?

 

だからこそ見切り発車で「やりたい」とは言い出せなくて。E-girlsを卒業したばかりの20代半ばの自分には器量がなかったし、もう少し時間をかけて人生設計を考える必要がありました。「一生この思いを言わないか、言い出すか」の間でずっと葛藤していたので、決心できるまで5年かかりました。

 

──覚悟が決まったのはなぜだったのでしょう?

 

自分を支えられるようになって、初めて誰かを支えられる。それはやっぱり、時間をかけて少しずつ身につけてきたことだと思います。この5年くらいは、ファッションというこれまでとは違う畑でモデル活動をしてきましたが、働く人間としての仕事に対する心構えや、つまずいた時の対処法が身について、自分自身で乗り越えられることがだんだんと増えてきた気がします。

 

少しずつ経験を重ねて大人になっていく中で、「今なら人のためになれるかもしれない」と覚悟が決まったというか。「やっぱりやるべきだ」と思って社長のHIROさんに直談判したのが、このプロジェクトの始まりでした。

 

──アーティスト活動から離れたからこそ、客観視できたんですね。ちなみに、「人のためになれるかも」と思われたのはどんな部分で?

 

アーティスト時代のことを振り返って冷静に分析してみると、いろんな失敗や成功、苦しみや喜びを経験してきました。だからこそ、「どんなことがあっても乗り越えられる」という自信があるんです。

 

きっとどの時代でも、どんな人でも、人生で直面する課題は似ている部分があると思っていて。私が経験してきたようなことに若い世代が直面した時、冷静に、丁寧にバックアップできると思ったんです。自分が夢を叶えてこられた経験を、下の世代にも希望として分けていきたいし、自分よりもさらに大きく羽ばたいてくれたら本望かな。

 

アーティストのみならず、モデルだって俳優だって、それこそプロデューサーにだってなれる。彼女たちの10年後、20年後、30年後の未来が無限大に広がっていくように、事務所初の女性プロデューサーとして、可能性を広げられる存在になれたらと思っています。

重要視しているのは「カリスマ性・伸び代・協調性」

ガルバトプロデューサー 涙を流す佐藤晴美さん

──多くの若い才能をジャッジしなければならない立場ですが、審査で特に大切にしているポイントは?

 

カリスマ性と、伸び代と、協調性です。アーティストの世界はスキルだけがものを言うわけではないと思っていて。たとえば音程をすごくキレイに取って歌えるとか、正確にダンスが踊れるというスキル面だけでは人の心は動かせないと思っています。どうしても目で追っちゃうような、その子が発するオーラや存在感、訴えかけてくるものを大事にしています。

 

──カリスマ性は、本人の努力で後から獲得できるものなのでしょうか?

 

定義が難しいですよね。でも私が思うカリスマは、決してルックスが可愛いということではなく、内から出てくるもの。自分の気持ちを訴える力や想いが、表情やパフォーマンスに滲み出て人の心を動かすことはあると思っています。

 

大谷翔平さんも言うじゃないですか。「僕、努力の人ですよ」って。でも、私たちからしたらカリスマでしかない。持って生まれたものだけでなく、自分と向き合って努力を積み重ねることで、きっとカリスマ性みたいなものが滲み出ると思っています。

 

──なるほど。では伸び代は?

 

このオーディションでは、初心者でも何か光るものがあればぜひチャレンジしてほしいと伝えてきました。与えられた課題にどれだけ真剣に向き合い、どれだけ成長できるか、その伸び代と挑む姿勢を見せられたら、もうそれだけで素晴らしいと思うんです。オーディションを通してファンになってくれた方たちは、きっとそんな候補者にワクワクさせられていると思っています。

 

応援してくださる方たちに期待してもらうことは、デビュー後も絶対に必要なこと。だからこそ、今に満足してほしくないんです。

 

──最後の協調性とは?

 

このオーディションでは、一緒に夢を叶えていく仲間を探しています。育ってきた環境も文化も違う、本当にいろんな個性を持った子たちが集まっているので、チームワークは絶対に大切にしたいし、そのためにも協調性は必要だと思っています。

 

それは何も自分の個性を押し殺してしまうことではありません。相手の意見を寛容に受け入れられるか、そして相手に自分の意見を受け入れてもらえるように伝えるコミュニケーション力はあるかなど、違いを理解し合う心が大事。今できなくても、その力を養っていけるかどうかは、見させていただいています。

オーディション開始後に直面した、伝えることの難しさ

ガルバトプロデューサー 涙をこらえる佐藤晴美さん

──候補者のパフォーマンスを見ながら、それぞれのよかった点・改善すべき点を冷静に言葉にしている姿が印象的です。

 

言葉選びはすごく神経を使っています。でも言葉を選びすぎると、「言いたいことが伝わらなかった」ということになりかねないので、自分の思いをうまく言葉にする練習はしています。

 

たとえば「どんな言葉だったらスッと入ってくるかな?」と例をたくさん作ってみて、実際に話してみた言葉を文字起こしして振り返ったり。あとは相手を傷つけないように分かりやすく伝える言い回しなど、知り合いのカウンセラーの方にいっぱい質問をして教えていただいています。

 

──それはオーディションが始まる前から?

 

いえ、実はオーディション前は、そこに自分がつまずくとは思っていなかったんです。なぜなら、自分の中には明確な考えや美学があったから。でもいざ言葉にして相手に伝えてみると、すごく難しいことに気づいたんです。未来ある若い子たちと向き合っていく中で、自分自身も努力して養わなければいけない部分だと感じました。

 

できるだけ多くの人に候補者の魅力を伝えたいので、審査の前日は家で映像を見ながら一人で何度もリハーサルをしています。当日は準備してきたポイントに加えて、その場でパフォーマンスを見て感じたことを交えながらお話しするようにしています。

 

──BAILA読者も職場でリーダーを任されるようになる世代。「嫌われたくないけど、舐められたくもない」など、後輩とのコミュニケーション方法に悩む人もいます。

 

めっちゃわかります! 私がカウンセラーの先生に教わったテクニックは、結論を先に言うこと。ダラダラと話すよりも先に伝えたいことを言うと、相手もハッとして耳を傾けてくれるそうです。

 

そもそもプロジェクトのトップに立つことは、説得力がないとなかなか務まらないことだと思うんです。人に指摘するからには自分自身も実践できていないとダメだと思っているので、すごく身が引き締まるし、常にフレッシュでピュアな気持ちを思い出させてもらっています。

ガルバトプロデューサー 笑顔を見せる佐藤晴美さん

 

──晴美さんは30歳になったタイミングで新たな挑戦をされました。同じように、何かに挑戦したいと考えていても、なかなか一歩踏み出せない人も多いと思います。晴美さんからアドバイスをいただきたいです!

 

あまりにも身構えちゃうとなかなか動き出せないし、一人ですべてを背負って新たなチャレンジをすると考えたら、もちろんハードルは高いと思います。そんな時は先輩や話を聞いてくれる人に頼ればいいんです。

 

「こんなチャレンジをしてみたいんだけど、ここが心配なんです」と、弱いところを見せる勇気を持つことが、チャレンジをもっと身軽にする手段かもしれません。大人だからって「頼っちゃいけない」「弱さを見せちゃいけない」なんて思わなくていい、気持ちのハードルを少し下げてみてほしいです。私自身も一人で抱え込まず、家族とマネージャーさん、友達にたくさん頼って話を聞いてもらっています。

 

10年後に自分が後悔すると思ったら、それは踏み込むべきチャレンジ。たとえ結果がうまくいかなくても、周りから「あの選択は間違いだった」と言われても、絶対にその経験は糧になります。周りが何を言おうと「行動したあなたのほうがずっと素敵だよ!」と私は伝えたいです。チャレンジするすべての女性を心の底から応援しています!

Information

『ガルバト-GIRLS BATTLE AUDITION-』

放送:土曜:14:30〜15:00(日本テレビ系)

配信:Hulu特別版、YouTube版

出演:佐藤晴美、NAOTO、HIROほか

撮影/藤澤由加 取材・文/松山梢 

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