韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラムです。
今回は、平凡なバイオリニスト×天才ピアニストが出会い、恋と友情の間で葛藤しながら成長していく青春ラブロマンス『ブラームスは好きですか?』のあらすじと見どころをご紹介します。
1.『ブラームスは好きですか?』作品概要

『ブラームスは好きですか?』(2020)
全32話
出演:パク・ウンビン、キム・ミンジェ、キム・ソンチョル、パク・ジヒョンほか
各動画配信サービスにて配信中
©SBS
【あらすじ】
バイオリンをこよなく愛するチェ・ソンア(パク・ウンビン)はソリョン大学の音楽学部に通いながら、オーケストラの一員として大舞台に立つことを夢みていた。しかし努力とは裏腹に実力を認められないソンアは、オーケストラから外されてしまう。一方、世界的なピアニストとして活躍するパク・ジュニョン(キム・ミンジェ)は、親友のハン・ヒョノ(キム・ソンチョル)の恋人イ・ジョンギョン(パク・ジヒョン)と再会する。ジュニョンは長い間ジョンギョンへの思いを心に秘めていたのだった。一方、卒業後の進路に悩むソンアは、キョンフ文化財団のインターンとして働くことを決め、そこで才能にあふれたジュニョンと出会う。それぞれに葛藤を抱えた2人は少しずつ距離を縮めていくが…。
2.筆者的パク・ウンビンの人生キャラクター1位

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代表作とは、俳優にとって社会現象を巻き起こしたり、記録を樹立したり、高い人気を集めて広く認知された作品を意味しますが、そうした数字とは無関係に琴線に触れる私の中の代表作ってありませんか?
私にとっては『ブラームスは好きですか?』がまさにそうなのです。名門大学の経済学部を卒業するもバイオリニストの夢が諦めきれず、3浪して同じ大学の音楽学部に入ったソンア。幼少期から音大を目指してきた周囲とは埋められない経験や才能の差があり、4年生になっても実力順で決まるオーケストラの配置は常に末席。自信のなさからオドオドしてしまい、名前を「すみません」という意味の「チェソンハムニダ」と聞き間違えられることもしばしば。
そんなソンアですが、音楽への愛は揺るぎなく、10分でも時間ができれば練習に費やす努力家。そうした誠実な人柄や内面の強さ、そして上品で透明感のある雰囲気がパク・ウンビン自身と重なると感じていまして。どんなジャンルやキャラクターもこなす演技力の高さは言うまでもありませんが、厳しい音楽の世界でもがき苦しみながらもバイオリンを真摯に愛するチェ・ソンア役を演じた本作は、彼女の代表作であり、人生キャラクター(ハマり役)だと思うのです!
3.アダージョなラブロマンスに癒される

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親友ミンソンの元恋人で、音大進学を応援してくれたバイオリン職人のドンユンに片思い中のソンア。そんなある日、一年間の休暇を取って韓国に帰国した国際的ピアニストのジュニョンと出会うのですが、ジュニョンも親友ヒョノの恋人であるジョンギョンに長年想いを寄せていて……。
本作は、才能を見出してくれた恩人シューマンの妻クララに長年想いを寄せていたと言われる、ドイツ出身の音楽家ブラームスの恋がモチーフとなっています。劇中、ジュニョンは自分の恋をブラームスに重ねていて、ブラームスの曲は弾かないんですよ……。 ロマンチックで切なすぎる。設定の巧みさに唸らされます。
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ジュニョンが思いを寄せる相手ジョンギョン役に『ウンジュンとサンヨン』のパク・ジヒョン、彼女思いな優男ヒョノ役に『その年、私たちは』キム・ソンチョルと実力派が揃っており、終始穏やかな展開だけど没入感は抜群。主演を筆頭に、繊細な心理描写を丁寧に体現する俳優陣の表現力が光ります。

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長い片思いは、そう簡単に決別できないもの。ゆえに、ソンアとジュニョンのラブロマンスは、「アダージョ(ゆっくりと静かに)」という音楽用語がぴったりなほどにスローテンポ。「それ、好きってことですよ! 気づいて!」と言いたくなっちゃいますが、友情を壊さないように自分を犠牲にしてきた優しい2人ですから、このじれったさが醍醐味。同い年なのに敬語を崩さないもどかしさもいいんですよね~。
一方でドラマでは、それぞれの立場の違いや音楽家として生き残る厳しさ、将来への不安など、人生の悩みや葛藤も描かれます。これが結構シビアで心がじくじく痛むのですが、マイナスイオン溢れるソンア&ジュニョンの純愛ケミがサーッと浄化してくれるんです。ゆっくりと心を通わせていく様子がなんとも清らかで、キラキラと光る水面のようなときめきに心が洗われます。SBS演技大賞でベストカップル賞に輝いたのも納得!
4.キャストが猛特訓で挑んだ演奏シーンは圧巻!

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もちろん、演奏シーンも見逃せません。パク・ウンビンは幼い頃にバイオリンを少し習ったことがあるそうですが、本作のために約6カ月間猛特訓したそう。弓の扱いやビブラートをかける指の動きまで、本物の音大生さながらの演奏シーンは見事。
本作は演奏シーンだけでなく挿入曲にもクラシックが多数登場します。それがストーリーにも絡んでいたりもするので、曲の背景を調べながら見るのもおすすめです。

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ジュニョン役を演じたキム・ミンジェも、撮影と並行して7カ月間ピアノを猛特訓。ピアノの演奏シーンってバストアップになりがちなのですが、キム・ミンジェは鍵盤をたたく手もとまで、がっつりフルショットでこなしております。筆者的には、ジュニョンにとって特別な曲「トロイメライ」の演奏シーンがとても印象に残りました(同曲はSBS演技大賞でも生演奏を披露)。
音楽ドラマとしても見応えのある演奏シーンを完成させた俳優陣の努力には感服するばかり。クラシック通にも自信をもっておすすめできる“well-made”ドラマです。


























































