韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラム。
極悪非道な違法高利貸しグループを打ち倒したゴヌ(ウ・ドファン)とウジン(イ・サンイ)が、金と暴力が支配するグローバル違法ボクシングリーグを相手に、再び痛快な一撃を放つ『ブラッドハウンド』シーズン1・2を紹介します。
CONTENTS
1.『ブラッドハウンド』シーズン1・2作品概要
『ブラッドハウンド』
シーズン1(全8話)、シーズン2(全7話)
出演:ウ・ドファン、イ・サンイ、チョン・ジフンほか
Netflixシリーズ「ブラッドハウンド」シーズン1~2:独占配信中
【あらすじ】
母親の経営する飲食店が高利貸しの闇金業者に目をつけられたことをキッカケに、若きボクサーのキム・ゴヌ(ウ・ドファン)は、危険な闇の世界へと足を踏み入れることになる。そこで出会った同じボクサーのホン・ウジン(イ・サンイ)とバディを組み、極悪非道な組織に、“拳ひとつ”で立ち向かっていく。
シーズン2では、闇金組織を打ち倒した二人の前に、グローバルな違法ボクシングリーグ「IKFC」という新たな脅威が立ちはだかる。闇リーグの運営者イム・ベクジョン(チョン・ジフン)がゴヌの自宅に乗り込んできて、150億ウォンもの賞金をチラつかせ、執拗に勧誘するが……。
再び、ゴヌとウジンの命を懸けた戦いが幕を開ける。
2.深化したブロマンスと爆盛りアクション
毎日猛暑が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
暑いときには熱い料理を食べるのがいいと言いますが、それは韓国ドラマにも当てはまりますよ~!
というわけで、今回紹介するのは、アクションの熱量にはお墨付きの『ブラッドハウンド』シーズン2です。シーズン1は2023年、そして2026年4月にシーズン2がついに配信された本作。主演はおなじみ、『メイド・イン・コリア』『Mr.プランクトン』のウ・ドファンと『伝説のキッチン・ソルジャー』『グッドボーイ』のイ・サンイ。
今回は、Rain(ピ)こと、チョン・ジフン演じる、より大規模な悪役ネットワークのボスが登場して、スケールアップした展開となっています。

トレーニング中のゴヌ(ウ・ドファン)とウジン(イ・サンイ)。しかし、筋肉……
今作も前回同様、ブロマンスとアクション爆盛りですよ~!
シーズン1は、海兵隊出身の若いボクサー二人が借金返済のため闇金の世界に足を踏み入れ、陰謀に巻き込まれていくストーリー。シーズン2もゴヌ(ウ・ドファン)とウジン(イ・サンイ)の名バディは健在。極悪非道な闇金業者一味を叩きのめしたゴヌとウジンが、金と暴力が支配するグローバルな違法ボクシングリーグを相手に、再び痛快なストレートフックをキメています!
ここからネタバレあります!
3.シーズン1のおさらい

借金取りに怯える母ユン・ソヨン(ユン・ユソン)と息子のゴヌ
まずは、もう少し、くわしく前作を振り返りましょう。
ボクシングの対戦で意気投合した海兵隊出身のゴヌとウジン。そんな中、不況であえぐ経営者につけこむ詐欺が横行します。ゴヌの母親もだまされ、多額の借金を抱えてしまいます。返済のため、ゴヌはウジンのツテで、貸金業界の善人チェ社長(ホ・ジュノ)とその女性後継者の用心棒として雇われることに。その後、ゴヌを借金から救ったチェ社長は、スマイルキャピタル代表キム・ミョンギル(パク・ソンウン)との抗争が勃発、仲間とともに倒され、後継者はローマへと旅立ちます。

背中を預け合うゴヌとウジン……かっこよ……
残されたゴヌとウジンは、財閥3世でアイルグループ理事のミンボム (チェ・シウォン)と手を組み、死闘を繰り広げながらミョンギルを撃破。そして、チェ社長の金塊(840億ウォン)を奪い返したゴヌとウジンは、「病人を助けるために使ってほしい」とミンボムに金塊を託します。ミンボムは二人に金塊(10億ウォン分)を渡し、持たざる人たちを救済する財団の設立を約束するのですが……。
今回、シーズン2を観る前にシーズン1を再視聴したのですが、3年前のゴヌがあどけなくて「かわゆ!」となるのと、ゴヌとウジンの絆にあらためて「たまらん!」という気持ちが再燃。ぜひシーズン1からご覧くださいね。

ゴヌとウジンの仲間、アイルグループ理事のミンボム (チェ・シウォン)
4.シーズン2のみどころ
シーズン2では、ゴヌ&ウジン&ゴヌ母が共同生活。各々が自分の好きなことを突き詰める“極め生活”からスタート。ゴヌはボクシングチャンピオンになるという夢をこれまで以上に固めています。そばには、パーソナルトレーナーとしてゴヌを支え、友人にすべてを賭け、3年の時を経ても「二人で世界を相手に戦う」という強い絆を誓うウジンが。彼はコーチとして、そして家族同然の存在として、ゴヌを全面的にサポート。
ミンボム(チェ・シウォン)も、金塊を元手に「アイル ソウル病院建設計画」を進めつつあって、ようやくゴヌたちも幸せが……と思ったのも冒頭の20分だけ。ボクシング世界王者になったゴヌに、グローバル違法ボクシングリーグ「IKFC」のリーグ運営者イム・ベクジョン(チョン・ジフン)が目をつけたことから、物語は急展開。当初は地下組織への勧誘だったものが、ゴヌがその申し出を拒否したことで、乱闘・爆破・拉致といった血みどろの追跡劇へと発展していきます。

いるだけで怖いベクジョン(チョン・ジフン)と、怯えるゴヌとウジン
この「IKFC」は、ダークウェブ上で賭博システムを通じて活動する国際的な地下ボクシングネットワークのこと。精鋭の格闘家たちが、地位と数百万ドルという破格の報酬をかけて、命がけの戦いを繰り広げる無法地帯。拳に鉄板をはめて殴り合ってますからね……そりゃ断りますよね……。
ところが、良心など微塵も持っておらず、自分の思い通りに物事を進めることに慣れているペクジョンは、ゴヌとウジン、そしてその仲間への暴力の連鎖を引き起こし、極めて残忍な手段を用いて主人公の意志を打ち砕いて、リングに上がることを強要。
仲間や母親が危険な目にあうたび、「拳は鋼でも心が綿あめのよう」に心優しいゴヌが「僕のせいで……」と泣きじゃくりながら苦悩する姿は、気の毒で、愛しくて。保護欲を刺激されまくるので何度抱きしめてあげたいと思ったことか!

この役のために13㎏も増量したウ・ドファン
鍛え上げられた肉体がボロ雑巾のようになっていく姿を見てみたいという方、ムッキムキのワンコが泣きじゃくる姿を見たい方にはおススメです。
また、アクションシーンは多いのですが、生きているのが不思議なくらいの打撃を受けても、サクッと治ってしまうのが本シリーズのいいところ。「どうみても、全治半年以上だよね?」というケガであっても数シーンを経れば、また拳で会話しはじめます(笑)。回復能力にリアリティを求めるのは野暮。拳のぶつかり合いに全集中するのが、本作の醍醐味と言えるでしょう。
5.ゴヌとウジンの“ブロメロ”が熱い

神妙にトレーニングを受けるウジン(イ・サンイ)とゴヌ(ウ・ドファン)
本作の何がいいって、正義や大切な人を守るために手を取り合ったバディたちのアツい友情と愛憎殺伐としたストーリーにきらりと光る、癒しの小競り合いです!
ゴヌとウジンの年齢差は2コ。なのに、初対面のときから食事で「ア~ン♡」と、お互いに餌づけするほど爆速で打ち解け合った二人の関係性が微笑ましくて。基本的には血みどろのクライムサスペンスなので殺伐としているのですが、ときどき挟み込まれる二人の小競り合いがかわいいのです♡ サムギョプサルの焼き方とか、本当にしょうもないことでやいのやいの言い合っては、イチャつく姿に癒されます。
シーズン2は、ゴヌのフィジカルの強さとともに、精神面の成長が描かれています。誠実で優しすぎるゴヌの魅力は、敵と対峙するときには大きな弱みになっていたんですが、自分のために怒ることができないゴヌが、仲間や家族のために迷いを覚悟に変え、あがきながら成長していく姿がすごくよかったです。
とくに、対戦相手に侮辱的な扱いを受けても無表情を貫いていたのに、大切な人の傷つけられたときには本人以上に反応するゴヌが尊い。2話で、敵に痛めつけられたウジンの姿を見た瞬間、サァーッと表情を変え、ウジンを痛めつけた相手を数的不利などものともせず、暴走ブルドーザーのように一掃するんですが、大好きなウジンの一大事に取り乱すゴヌを、血まみれのウジンが落ち着かせるという関係性が愛おしい! 暴走のキッカケもウジンだし、この状態を止めるのもウジン。シーズン2では背中合わせで闘うシーンがなくなっちゃったんですが、逆にふたりの絆の深さが際立ったと思います。

睨むゴヌもかわいい

シーズン2では、ゴヌのトレーナーになったウジン(イ・サンイ)
制作発表の会見でも、「僕たちの友情はさらに深まりました。多くの方が(ブラッドハウンドシリーズを)“ブロマンス”とおっしゃるが、僕たちは“ブロメロ(ブロマンス+メロ)”と呼んでいる。二人とも大切な人を失った経験があるので“これ以上誰も傷ついてほしくない、最後まで守り抜きたい”という気持ちを強く持っている。それが運命共同体であり、心の支えになっているはず」とウ・ドファンが語ると、イ・サンイも「完全に共感する」と同調。さらに、キム・ジュファン監督も「今シーズンでは(二人が)一緒に泣くシーンもあり、自分も撮影しながらたくさん泣いた。今まで撮ってきたブロマンスの中で最高だと思っている」と語ったそうです(笑)。
ちなみに、ゴヌとウジン以外のブロマンスもあるのでお楽しみに。
6.最狂ヴィランに変身したチョン・ジフン

ベクジョンを演じた、Rain(ピ)ことチョン・ジフンパッと見、別人に見えます
本作を大きく引き立てているのが、ゴヌとウジンを地獄に引きずり込むベクジョンを演じたチョン・ジフン。韓国や日本のみならず、アジア中で大人気だった歌手RAIN(ピ)として活動していた彼が、本作ではトラウマ級の恐怖を与えているんです……! ベクジョンは残酷で血も涙もない“人間兵器”のような存在。ツーブロックの髪形、常時イラついていて、獲物とあらば徹底的に相手を潰す。三白眼でにらみつける邪悪な笑みの迫力、元々細マッチョだった体を7㎏増量して鍛え上げた肉体から発せられる暴力的なオーラがとても自然で、逆に震えました。
人生初の悪役ということで演技にのめり込むあまり、自宅でもベクジョンになってしまうことがあったそうで、「目つきが悪い」と妻(女優キム・テヒ)にも怒られたそうです。
ちなみに、ベクジョンはお金と強さにしか興味のない悪の権化のような人間なのに、仲間の娘が事故に遭ったという知らせを受け、娘の親である仲間に「行ってこい」と送り出したギャップに、一瞬キュンとしました(これもブロメロ?)。
シーズン2の後半では、グローバルな知名度を誇る人気俳優が続々登場。しかも、「え、ここで終わり!?」という場面でラストを迎えるので、シーズン3に期待しかありません!





















































































