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「美少女顔男子」が話題!漫画『かわいすぎる男子がお家で待っています』の著者・高瀬わか先生にインタビュー!

電子漫画アプリ『マンガMee』の大人気連載『かわいすぎる男子がお家で待っています』。隠れオタクOL・レオとオタ友男子・ハルちゃんの同居ストーリーは、癒しとときめきがつまっていて、疲れたカラダに染みわたる……! 魅力的なキャラクターの誕生秘話や制作エピソードを著者の高瀬わか先生に直撃!

『かわいすぎる男子がお家で待っています』表紙

美少女顔男子・ハルちゃんは秒で生まれました

ー『かわいすぎる男子がお家で待っています』が生まれたキッカケを教えてください。

実はもともとは女の子同士の同居ものということで話を考えていたんです。そのタイミングで、担当編集さんがアプリ『マンガMee』に異動するということになって。じゃあこの同居ものの話を少女漫画の方向にシフトしてみるのはどうかという話になったんです。

ー最初からすでに“オタク”というキャラクター設定はあったんでしょうか?

ありました。私のまわりにはジャンル問わずオタクの子が多いんですが、そのコたちを見ているとみんなすごく楽しそうで。オタクの子たちが主人公の漫画を描いたら、読んでいて楽しい作品になるんじゃないかなと思ったんです。

ー主人公のレオこと山本麗央と、一緒に住むことになるハルちゃんこと飯尾遥希はどうやって考えていきましたか?

レオはもともとの女同士での構想の段階からほとんど変わってないかも。“ビジュアルがかっこいい感じと、可愛らしい顔立ちの子“という組み合わせで考えていて。前者のほうがすでにビジュアルも名前も今のレオでした。

逆にハルの立ち位置は男女ものに変更する中で最初は“どうしようかな”と思った部分で。というのも私、女子を描くほうがめちゃくちゃ好きなので、担当編集さんに「ヒーローを描けるか自信がないのですが…」って言ったんです(笑)。そうしたら担当さんが「外見が女のコっぽい男の子だとどう?」と提案してくださって。その結果、ハルが秒でできました(笑)。

『かわいすぎる男子がお家で待っています』マンガ本文 冒頭

ーそうなんですね! それはビジュアルと内面、両方が秒でできた感じでしょうか?

ビジュアルですね。内面は作りながら考えていきました。ただ、もともと読み手としては“顔が可愛いけど、口が悪い”みたいなギャップのあるキャラクターは好きだったので、最初にビジュアルが思い浮かんだ段階から、ちょっときつめの性格にしようとは思っていた感じです。

ーレオはハンサム系な顔立ちで、ハルちゃんは中世的な顔立ちですが、描く上で気をつけたことはありますか?

顔のパーツで言うとレオよりハルのほうが女子っぽいので、逆に首とか手とか、顔以外のパーツは男っぽさが出るように気をつけていました。筋っぽさを意識するというか。レオはほとんど何も考えずに描いていたかもしれません(笑)。そのくらい顔立ちはハルちゃんのほうが描きやすくはあるんですが、レオはとにかく動かしやすいキャラクターでした。

ハルは可愛いものより美しくてきれいなものが好き

ーレオとハルちゃんがハマるアイドルたちはどうやって考えていきましたか?

ふたりが共通でハマっているグループのメビウスは、“ハルが推すなら?”ということで考えていきました。ハルは可愛らしい感じよりもきれいだったり美しいものが好きなタイプ。いわゆる可愛らしいアイドルよりも中性的な感じのアイドルだろうな……と考えていったときに、私の中でK-POPアイドルの方達はメイクや美容もこだわっていて中性的なイメージがあったので、メビウスはK-POPグループという設定になりました。

ー先生自身には“推し”はいるんでしょうか?

日本のグループになりますが、XGが好きです! 2022年にデビューしたばかりでまだそんなに課金できる場所がなくて、推し活としてはYouTubeにあがる動画をひたすら観る…みたいなことになっちゃいますけど…。

『かわいすぎる男子がお家で待っています』マンガ本文 二人の出会い

ーお話を考えていく上で苦戦したところはありますか?

そうですねぇ……もともとお話を考えること自体がそこまで得意じゃないので、毎話苦戦していたと言えばしています(笑)。でも、コミックスで言うと4巻を過ぎたあたりからはキャラの動き方が自分の中で定まってきたこともあり、展開に迷うことは減っていった記憶です。

それまでは話が思い浮かぶまでも時間がかかるし、思い浮かんでも“じゃあそのときキャラがどう動くか”みたいなことを考えるのも時間がかかって…。リアルな人間関係と同じで、キャラクターを作ったばかりの初期は、自分で考えたキャラではあるけど“誰やこいつ”ってなったりもしたんです(笑)。そこから話が進んでキャラのことを知っていく中で“この子ならこのときこう動く!”というのがスムーズに浮かぶようになりました。


なので、お話の中盤からは話のネタに詰まることがあっても、キャラの動き方で悩むことは自然となくなっていきましたね。

ー高瀬先生は煮詰まったときはどうされていますか?

私は……寝ます(笑)。思い浮かばないときは絶対に思い浮かばないタイプなので、そこは潔くいったん寝てリセット。“締め切り直前の私が思いつくだろう”と思って、たくします(笑)。

1話につき1回はインパクトあるシーンを

ー『マンガMee』が電子漫画アプリということで、描く上で気をつけたことはありますか?

スマホやタブレットで読むことが大前提なので、コマの数が少ないほうが読みやすいということは担当編集さんに教えてもらって気をつけていた部分です。

あとは1話につきひとつはインパクトのあるシーンがあったほうがおいしいのではないかという話になって、初期は特に1話につき1回はハルのドアップや“ここぞ!”というシーンを入れるようにしていました。

『かわいすぎる男子がお家で待っています』マンガ本文「お嫁に来てください」

ーそういうシーンを描くときはやっぱり気合いが入るものですか?

“このシーンはサボっちゃいけないぞ”という気持ちにはなります。もちろん全ページ、サボってはいないんですけどね(笑)。

ー特に描くのに気合いが入るパーツみたいなものはあるんでしょうか?

私はバサバサのまつ毛を描いてるときが一番楽しいので、目ですね。“まつ毛はやしちゃお〜♪”ってアガります。そういう意味でも中性的な顔立ちを描くほうが好きなんですよね。絵にすると男性はどうしてもシンプルなパーツになりやすいので“まつ毛がない…”ってテンションがあがらないんです(笑)。

作品へのコメントは自分のモチベをあげてくれてます

ー@BAILAでは5話まで公開中ですが、印象に残っているシーンはありますか?

レオが推している女の子アイドルのライブを観にいくシーン。推し活をしているというキャラクターの設定をちゃんと描けて楽しかった部分です。

『かわいすぎる男子がお家で待っています』マンガ本文

ー『マンガMee』では1話ごとに読者からのコメントが書きこめるようになっていますが、先生はそのコメントは読まれますか?

読みます! 自分のモチベをあげるために楽しく読んでいるんですが、漫画を描いてるときに“こういうリアクションをもらえるかなぁ”と考えることはないかもしれないです。

ーコメントや反響によって展開を変えたりもしないものでしょうか?

あ、それはまったくなかったです。“楽しんでもらえてよかった!”という気持ちでコメントは読んでいます。

ーコメントが印象的だった回はありますか?

@BAILAで公開されているよりもだいぶ先ではあるのですが、コメント欄でみなさんが赤飯を炊いていた回がありましたね(笑)。“赤飯を持ってきました”とか“私は炊飯器持ってきました!”とか、祝杯ムードのコメントが並んでいて楽しかったです。

読者の人に“楽しい!”を届ける作品を描きたい

ー本作に限らず、漫画を描く上で大事にしていることはありますか?

楽しく読んでもらえるものにしたいなとは常に思っています。

読んでいて、いい意味でつらい気持ちになったり考えさせられる漫画も読み手としては好きなんです。でも私自身が描けるものとなると、「楽しい」に振りきった漫画のほうがあっているなと思います。ふとしたときに読みはじめられて、読んだらちょっとテンションあがるようなものを描きたい。

ーそれは先生自身の性格的にあっているという感じですか?

そうですね。自分で言うことではないけど、私自身、自己肯定力が高い人間なんですよね(笑)。

ー素敵! 気分の浮き沈みはあまりない感じですか?

はい。悩みとか何か考えて寝られない、みたいなことが基本的になくて…(笑)。

あっけらかんとして楽しそうなキャラクターの方が描きやすいんだとは思います。そういうキャラを見て読者さんたちに楽しい気持ちになってもらう漫画を描くほうが私には向いてると思っています。

ーそんな先生だからこそレオのような好感度の気持ちのいい女性を描けるんですね!

確かに、内面的にはレオのほうが自分に近いかなとは思います。逆にハルは話が進む中で、夢について悩んで成長していく姿も描いていったので、葛藤との向き合い方を考えるむずかしさはあったかもしれません。

『かわいすぎる男子がお家で待っています』マンガ本文 二人のなれそめ

ープロット〜ネーム期間は漫画をあまり読まないとうかがいましたが、その期間以外は読みますか?

私は漫画を読むとかなり没頭して一気読みするタイプなので、ゆっくり読める時間が必要になっちゃうんですよね。

なので、ネームが終わって作画期間に入るとそれはそれで時間がとれなくて、今はあまり漫画を読む時間が作れていないのが正直なところだったりします。読み始めたら楽しくて、気づいたら半日たっていたみたいな経験も多々あります(笑)。

ー先生にとって欠かせない1冊を選ぶとしたら何ですか?

人生で一番最初にハマった漫画だと『鋼の錬金術師』です。“漫画っておもしろい!”とか“漫画家さんってすごい!”と最初に思った作品。

私は今でも主人公側のキャラクターを好きになることが多いんですが、多分その癖は『鋼の錬金術師』の主人公・エド(エドワード・エルリック)で生まれたものだと思っています(笑)。

少女漫画だといわゆる“当て馬“タイプにひかれがちなんですけどね。でも、ちょっと昔の少女漫画あるあるかもですが、当て馬ってクラスのわかりやすいいいヤツなポジションで、いわゆる少年漫画の主人公タイプなことが多くないですか? それでヒーローがちょっととっつきにくくてクールみたいな。私は“友だちが多いほうが絶対にいいやろ!”と思っちゃうので…(笑)。

高瀬わか先生から直筆メッセージ!

ユニ先生から直筆メッセージ!

貴重なお話をありがとうございました!

取材・文/上村祐子

@BAILAでは、マンガMeeの人気作品のほか、BAILAオリジナル漫画も読めます!

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