迷言、ときどき名言も?毎年この時季にわれわれを驚かせ、笑わせ、ときに恐怖に陥れる存在の新人さん。バイラ読者が遭遇した、驚きの新人さんエピソードの数々を収集してきました!読むだけでなんだかクスッと笑えるエピソード必見です!
1.態度だけベテランな新人エピソード
その堂々たる態度とものいいに、私たち先輩もタジタジに……!?
「“私は研修で忙しいので、先輩がこの仕事をしてください”と面と向かって言われた(笑)」(37歳・事務)
「飲み会に誘われて、“気分じゃありません”と上司に言い放った新人がいました」(36歳・営業)
「ほかの新人さんが独り立ちして仕事するなか、まだ先輩にマンツーマンでフォローされているのに、長期休暇希望調査の表に、誰より早く具体的な日付を記入していた新人……」(31歳・看護師)
私の仕事じゃありません
「オフィスのゴミを先輩が捨てに行こうとしても、“私が行きます!”ということもないし、宅配荷物が来ても積極的に自分が対応しようとする姿勢もない…。下が動かないといけないという認識がない気がします。時代が変わったのかなぁ」(37歳・内勤営業)
言ったけれども…
「残業必至の大きな仕事を一緒にしていたとき、上司が新人に19時ごろに上がっていいよ、と言った。彼は19時になると上司や私に“お先に失礼します”のひと言もなく、帰っていた…。知らぬ間に帰っていたので上司が新人にメールすると、“19時に帰っていいって言ったじゃないですか”と反論された。普通は先輩や上司にひと言声をかけて帰るなり、気づかいがあるでしょ!」(37歳・営業)
2.ラフに休むし辞める新人エピソード
「仕事の始業時間の少し前に、“寝坊して今起きたんですけどどうしたらいいですか?”とLINEが。休むつもりなのか?」(35歳・歯科助手)
「研修先に現れず休みを楽しんでいた新人は、研修を任意だと思っていたようです」(32歳・医療)
「入社して13日目の朝、“辞めます”と言って、退職届も出さず帰ってしまった。ロッカーの鍵はなくしてしまったらしく、ロッカーは開かずの扉に……」(32歳・事務)
働き方改革&転職当たり前時代の余波!?
忌引率、コナン並み
「“急に法事が入った”と午後に休みを取った後輩のSNSに、地下アイドルライブに参戦したという投稿が!当日いきなり法事、年に5回もある急な法事…。すでに嘘だってバレバレ。どれだけ身内を殺せば気がすむんだ。あと、有給休暇の申請に、いちいち理由はいりません!」(34歳・公務員)
空白の3日間
「入社して3日目で3日連続無断欠勤をした男の子。家に連絡すると、“会社に行くと言って出た”とのこと。辞める気か?と思ったんですが、6日目からまた出社するようになって、それ以降は機嫌よく働いてます」(36歳・経理)
3.なぜか上から目線な新人エピソード
なぜか先輩にアドバイス。開き直りもここまでくると見事かも?
「どんなに怒られても、“じゃあ、全部自分でやってみせてくださいよ”“自分でできるなら自分でやってほしい”と強気な態度で攻めてくる新人がいて、もはやうらやましい」(31歳・歯科医師)
「既存サービスの改善提案をお願いしたところ、“そもそもこの事業で収益は成り立つのか”という事業計画部分から手直しを提案。しかも間違ってないので対応に困った(笑)」(30歳・WEBサービス)
教え方をアドバイス
「“さて、どこから教えようかなぁ”と先輩がつぶやいたら、“まずは全体の流れからですかね?”と言い放った、超上から目線の新人…。教わる立場のあんたが仕切っちゃダメでしょ! 板挟みポジションの私は背すじが凍りましたよ」(35歳・メーカー)
誰目線ですか?
「全体的に抜けている困った新人。ミスをして落ち込んでいたので、親身になってフォローしようと“私もうっかりしてるところがあるから失敗したときの気持ちわかるよ。元気出してまた一緒に頑張ろう!”と励ましたら、“いやいや、私は新人ですけど先輩はうっかりしてたらまずくないですか~? そこはしっかりしてくださいよ(笑)”と突っ込まれた。あのさぁ…」(32歳・受付)
君の仕事は?
「育成のつもりで業務をまかせたところ、“先輩がやったほうが効率的かつ的確です”と返されたこと。いや、言ってること間違ってはないけども」(28歳・営業企画)
4.メンタルが鋼すぎる新人エピソード
いちばんギャップを感じるのは、メンタルの強さ。「新人が早く会社になじめるように歓迎会をしようとしたら“必要ないんで!”と全力拒否」(36歳・事務)、「新卒の子に、できていないことを指摘したところ、非を認めず“あなたのときとは違います!”と反論された」(32歳・サイト運営)、「より効率的にするための課の決定事項に、“俺は反対です”と、従わなかった。自分の思いばかりを強引に押し通そうとする新人に、周りはあきれぎみ」(34歳・公務員)
NO MONEY, NO PARTY
最初の自己紹介で「飲み会など、残業手当がつかないものには参加しません」と表明した新入社員。新世代すぎてジェネレーションギャップ。(31歳・メーカー)
歯に衣着せなすぎ
部内全員の前で、研修で学んだことについてプレゼンをする会で、新人が「失敗してもお給料もらえるの最高!」と語っていた。確かにそうかもしれないが、大勢を前に言えてしまうのが衝撃。(29歳・マーケティング)
歓迎してください!
「僕の歓迎会、いつしてくれますか?」と部長に聞いた新人がいた(笑)。うちの会社は3カ月の研修が終わってから歓迎会を行うのが恒例で、ちょっと遅めだったから不安になったようです。そんな催促してきた新入社員は初めてだし、しかも部長に聞いたので笑ってしまいました。(32歳・営業事務)
5.本当にいるんだ...な新人エピソード
「仕事メールでも“りょ”などと略すのは、ちょっと失礼すぎるかな……」(31歳・教育事務)、「同じ部署の新人とクライアント訪問へ行くときに、ジーパンにスニーカーで来た! どうしようか困り、ユニクロに適当なスーツを買いに行かせ、私の会社に置いているパンプスを貸しました」(29歳・マーケティング)、「LINE世代は、メールの使い方を知らない! 冗談かと思っていたけど本当でした(笑)」(32歳・事務)。都市伝説ではなかったのか……。
電話二刀流
お昼休みで人が少ない時間、新人が電話に出て保留にした。次の瞬間衝撃的な行動を…!なんと保留をそのままにして、隣の別の電話を取った!! テンパってるのはよくわかるけど、先にとった電話も完結してないのにとってどうするの(笑)。今の若い子は電話に不慣れで苦手って、本当なのかも。(34歳・金融機関事務)
パワハラ・ハラスメント
地下に行く用事を頼んだら「地下は幽霊が出るから行けません!」「強要するならパワハラです!」とキレられました。何にでも安易にパワハラというワードを使うのはやめて…。(34歳・団体職員)
バイブス、通じる?
普段の会話で、上司に「バイブス合いますね〜」と話しかけていたこと。上司はバイブスの意味をわかっていないし、本人は通じていると思っているし、周りは冷や冷や。(32歳・企画)
6.わりとなごむ新人エピソード
思わずほっこりの可愛いミスも。「新人さんに商品リストを渡して“これトラックに積んでおいて!”と頼みました。しかしトラックに行くと、商品はない。なんでかな?とあちこち探していたら、助手席のところに私が書いたメモが置いてあるではありませんか! どうやら商品ではなくメモを積んでくれたらしいです」(32歳・営業事務)、「お客さまへの付き添い方がわからず『家政婦は見た!』のように陰から張り込みを行っていた」(28歳・営業企画)
大人の会議にはさみとのり
社外の人もいる会議にて。使うわけがないはさみやのりを「どうぞ!」って出してくれた(笑)。(32歳・メーカー事務)
部長の車で遠足気分
営業部長が車を運転して外回りをしていたら、入って間もない新入りが鼻歌を歌い出したのです! 部長に運転してもらってるのも恐縮なのに、さらに鼻歌って…。遠足に行くのではないぞー! 新人! と思いました。(32歳・営業事務)
7.むしろ見習いたい新人エピソード
時代の変化を感じて、むしろこちらが学ぶべきかも……と感じる事案もたくさん。「新人は、上司に仕事を教わっていても、お昼12時になったら“ごはん行ってきていいですか?”と休憩を取る。最初は気になったけど、働き方改革って言葉もあるのでメリハリをつけるのもいいですよね」(32歳・営業事務)、「メンタルの異常な強さ。注意されてふてくされてたのに、次の日には普通に話しかけてくるメンタルは見習いたい」(28歳・放射線技師)
なぜなぜ精神
今まで見慣れていたもの、慣習について、「どうしてそうなるの?」「誰が決めたの?」と何にでも疑問を持って仕事をする。仕事の進め方の改革にもなるし、この姿勢は大事だなぁと思います。(32歳・サイト運営)
意見ははっきり
ディスプレイに着せる服のコーデを考えているとき、入ったばかりの子に「こっちのほうが、よくないですか?」とばっさり否定されたこと。なかなかの度胸! すごい! その後、コーデや服の話ができて勉強になりました。(37歳・アパレル)
イラスト/平松昭子 取材・原文/東 美希 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2020年5月号掲載
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