たくさんの困難を経験した子ども達の未来に光を届けるプロジェクト「BEAUDOUBLE(ビューダブル)」が本格始動。児童養護施設の子どもたちに、無償でヘアカットやヘアカラーを提供していくという。
BEAUDOUBLEの取り組み、目指す未来とは

「BEAUDOUBLE」は、ヘアカットにお金をかけたり、お気に入りのサロンに通ったりするのが難しい児童養護施設の子どものためのプロジェクト。児童養護施設だけでなく里親家庭、自立援助ホーム、一時保護所、アフターケア相談所に関連する子どもや、施設を退所した若者、さらに各施設で子ども達のサポートに追われる職員を対象に、ヘアカットやヘアカラーを無料で提供するもの。
サービスは、発起人である佐東亜耶氏の思いに賛同するヘアサロンのアシスタントが担当するため、サロンにとってはアシスタントの技術、接客の向上にもつながり、サービスを受ける側と提供する側、双方にとって意義のある活動だ。

2022年7月から一般社団法人としての活動をスタートさせた「BEAUDOUBLE」の理事には、株式会社ウカ 代表取締役CEOの渡邉弘幸氏、株式会社ツイギー 代表の松浦美穂氏、ハリウッド株式会社 代表取締役社長の牛山大輔氏、株式会社ガモウ 代表取締役執行役員社長の蒲生典子氏が就任。
これまで児童養護施設等を対象に、個々や地域でのカットボランティア活動は行われてきたものの、全国規模のプロジェクトはまだ未整備という状態。「BEAUDOUBLE」の活動は、現在はその想いに賛同する「TWIGGY.」と「uka」の2サロンで行われているため東京都内が中心だが、将来的にはを全国へと広げ、さらに地元美容室の参加により、地域と施設・地域と子ども達を結ぶ架け橋になることを目指していくという。
ヘアスタイルを整えることで子どもたちには自信が生まれ、ヘアスタイリストにとってもかけがえのない経験となる——美容を通じてお互いに笑顔になれる「BEAUDOUBLE」。今後の活動にも注目したい。