なにげなく使っているクレジットカードだけど、本当にこれがベストな選択? 使っていないカードは放置でいいの?新たなカードへ乗り換えるタイミングは?クレカに対するモヤモヤや疑問に、ファイナンシャルプランナー 高山一恵さんがアンサー。
「Money&You」取締役。本誌の経済テーマはもちろん、Webメディア「FP Cafe」「Mocha」やYouTube「Money&You TV」の運営、女性にお金の知識を伝える講演や執筆などで活躍中。
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Q ゴールド、プレミアム、プラチナ… ハイグレードなカードって持っていたほうがいいのでしょうか?
A 年会費を上回るメリットがあるならお得です
「ハイグレードカードは一般カードよりも特典がよかったり、より便利なサービスを受けられたりとメリットもあります。とはいえ大事なのはサービスをフル活用できるかどうか。提携店の利用頻度を自分の生活に照らし合わせ、年会費を上回るリターンがありそうなら乗り換えを検討するのがよいでしょう。ただし年会費や特典は改悪されるケースが多いので、常に確認を」(高山さん)
Q カードを複数枚持ちするメリットは?
A 使い分けることでいろんなメリットを享受できる
「普段使いと非日常使いの2枚を使い分けるのがおすすめ。日々の買い物はOliveのような、コンビニ等でポイントを効率的に貯められるカードがベスト。旅行などには、年会費はそれなりに高いけれどその分優待がゴージャスなものが向いています。海外旅行好きの方は、Visa対応のカードを一枚持っておくといいですね。アメリカン・エキスプレスは、ヨーロッパなどでは非対応の場所もあるので注意です。複数枚持ちするならそれぞれ別の国際ブランドにすると安心!」(高山さん)
Q 利用頻度の低い“低浮上カード”。解約したほうがいいですか?
A 即解約を。低浮上でも「与信枠」は使ってます
「使っていないカードは解約したほうがいいですね。というのも、未使用で持っているだけでもカードの与信枠(利用者の信用とそれに基づいた利用限度額のこと)を使っています。『この人はクレカをやたらと持っている』『枚数が多すぎて、支払いがちゃんとできない可能性あり』と見なされてしまうと、新たなカードを作れない場合も」(高山さん)
Q やっぱり「現金主義」なんですが…
A 万が一に備え、1枚はクレカを持っておこう
「実は『カード0枚』というのも、支払い履歴がないため、カード会社からの信用を得られない可能性があります。そのまま年月を重ねて、いざ『支払いにクレカが必要!』となったときに、作れない場合も。1枚はカードを持ち、支払いの実績を積み重ね、ポイントなどのメリットも活用していくのがベターです」(高山さん)
Q 使いすぎを防止する方法ってありますか?
A 基本は明細のチェック。カード会社のサービスも活用してください!
「ルーティン化したいのは毎月の明細チェック。今はアプリで確認できることも多いので、使いすぎていないか、不正利用がないかも確認を。また三井住友カードには、1カ月の利用累計金額が設定金額を超えたタイミングでお知らせしてくれる、『使いすぎ防止サービス』があります。浪費しがちな自覚がある人はこのカードを使うのもいいですね」(高山さん)
Q 収支管理に便利なアプリはありますか?
A 「マネーフォワード ME」が使いやすくて便利です
「カードを複数枚持ち、さらに電子マネー用のアプリも使い、証券口座も持っていて……となると、お金の出入りチェックも面倒になりがち。これらを一括で管理できる専用のアプリ、マネーフォワード MEを使いましょう。一度設定してしまえば、日々のお金の流れが可視化でき、ちりつも浪費の防止になります」(高山さん)

マネーフォワード ME
連携できる金融関連サービスは2400以上。銀行の口座残高、クレカの支払額、ポイントやマイルまで確認可能。収支を自動的に振り分け、グラフで“見える化”してくれる!
Q クレジットカードってライフステージに合わせて見直すべき?タイミングは?
A 見直しは必要。切り替えどきは、年会費の更新直前がベスト
「『仕事が忙しくて旅行に行けなくなり、マイルを使わなくなった』『結婚を機に貯金を頑張りたくなった』など、生活に変化があればクレカの使い勝手を見直して。いつの間にかポイント還元率が下がり、メリットが減っていることもよくあります。年会費の更新直前、あるいはポイントを使いきったタイミングで解約し、今の自分に合うカードに乗り換えを」(高山さん)
取材・原文/石井絵里 ※BAILA2025年11月号掲載

























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