2022年のラーメン総杯数は『137杯』。 印象的だった10杯は?
皆さんこんにちは、バイララーメン部(非公式)部長、清水まやです。
バイララーメン部は、誌面でラーメンのページを頂くことを目標に細々と活動をする部活動です(ここまで勝手に言っています、妄想です)。
週に8回くらいラーメンを食べたい系ラー活女子、2022年のラーメン総杯数は137杯でした。
(※UberEats、コンビニやインスタントは含んでおらず純粋にお店で食べた杯数です)
この記事では今年印象的だったラーメン10杯の後篇を紹介しております
↓前篇はこちら
【東京】年間137杯食べる女性ブロガーの選ぶベストラーメン10杯~2022~【前篇】
ぜひ前篇と合わせて楽しんで頂ければと思います。
生粋 花のれん /茗荷谷
茗荷谷にあるビブグルマンも受賞した有名店『生粋 花のれん』さん。
こちらは今年に入りお店をリニューアルされ、まるでカフェのような作りになりました。女性が一人でも入りやすいお店です。
鶏油のしっかり効いた『旨味 鶏だし 特製醤油らーめん』(1,500円)は無化調とは思えないほどの深い味わい。
お店も綺麗で入りやすいのですが、こちらはラーメンのビジュアルが美しい。
見ての通り花びらが乗っていて「かわいい」。ラーメンに対して可愛いという言葉を用いるとすれば、真っ先に浮かぶのはこちらのお店です。
花びらの黄色とネギのコントラスト、そして透けるワンタン。素朴な美しさを感じるビジュアルは芸術的だなと感じています。
ラーメンと言えば「不健康」が付いて回りがちですが、こちら花のれんのご店主は『健康志向』を掲げています。
過度な調味料の使用を控え、素材本来の味を引き出すことで「ラーメンとしての完成度」を高めた一品。素材は全て添加物無使用、鮮度は良いものなどラーメンとしての調理をする前段階から作りこまれています。
スープは青森シャモロック、奥久慈しゃも、比内地鶏をじっくりと炊き、美味しく煮詰められた一杯。良質な鶏の旨味の上に醤油の味がしっかりと引き立っています。
麺は流れるような美しい細ストレート麺。加水率が低くパツンとした歯ごたえです。スープもよく吸ってくれるので、ラーメン自体の旨味をよく感じます。
本当に無添加なのかと思うほど奥の深さは素材の良さから生まれる良い質なのかと考えさせられます。
あまりスープまで飲み干すことは少ないのですが、今年スープを全て飲み干した店舗のひとつでした。本当に美味しいです。
キャッシュレスのお店のため、クレジットカードもしくは電子マネーをご持参ください。
まるでカフェのようなナチュラルな作りをしているので、心から落ち着く空間です。
リニューアルしてとっても可愛くなりました。看板がおしゃれ。
スープを飲み干すことが滅多にないのですが、こちらは全部飲めます。気が付いたら無くなっていました。
生粋 花のれん
住所:
東京都文京区大塚3-5-4 茗荷谷ハイツ 1F
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅(1番出口)から徒歩5分
定休日:月曜
営業時間:
11:30~15:00(L.O.14:45)
17:30~21:00(L.O.20:30)
Ramen Break Beats /祐天寺
以前ブログでもご紹介した『Ramen Break Beats』さん。
流行りと様々な国の料理をしっかりと押さえたご店主だからこそ作ることのできるレベルの高い一杯です。
こちらのお店は、フレンチ、イタリアン、和食などの様々なジャンルの料理人を経験されたご店主が2022年1月に祐天寺の駅から徒歩15分の住宅街の一角にオープン。
今年のTRY新店部門では6位を獲得。もともと人気のあるお店ではありましたが、記帳が埋まってしまう難易度の高いお店となってしまいました。
記帳製と聞くとなかなかハードルが高いのですが、絶対に後悔はしません。
『特上醤油らぁ麺』(1,550円)。は美しい線状の麺、キリっとした醤油スープが特徴。
ご店主の出身である九州の素材をふんだんに使用したラーメンは『豪華絢爛』の一言に限ります。
高級地鶏である『天草大王』を使用したスープは、キリっとした醤油スープの中に何層にも広がる鶏の旨味に驚かされます。一口目がまさに衝撃的。
まずはスープから頂いてほしいなと思います。
線がとても美しいこちらの麺は三河屋製麺製の細麺。
少し硬めにゆでられており、パツンとした歯ごたえは存在感のあるスープにぴったりの麺です。
とにかくどのアングルから撮っても食べても美しいに限る。うっとりしてしまいます。特製醤油だけについてくるフライドエノキはブレビさんだけの個性。
他では味わえないパリパリのエノキは食べておくべき。ご注文はぜひ特製で。
Ramen Break Beats
住所:東京都目黒区目黒4-21-19 アイビーハイツ 1F
東急東横線「祐天寺駅」徒歩13分
定休日:月曜日(隔週で日曜日定休)
[火~日]
11:00~15:00(L.O.14:50)
※現在はお昼営業のみ
自家製麺ロビンソン /虎ノ門ヒルズ
虎ノ門ヒルズのオフィス街にひっそりと佇むのが『自家製麺ロビンソン』さん。
最近都内に増えつつある間借り系のお店のひとつです。なんといっても『昼に三時間だけ営業をしている』という来店ハードルの高さは有名。
もともとこのお店は夜は完全予約制の『小三治』という料亭をなさっていたのですが、ラーメンが大好きで昼の時間に同じお店でこだわりのラーメンを作り始めたとのこと。
筆者も平日の昼、ピークをずらして駆け込んだのですが、店内の待合室で40分ほど待つことに。時間のあるとき、あるいは「ラーメンを食べるため」に訪れることが必須のお店です。
和食ご出身とイタリアンご出身の二人のご店主が作るラーメン店は、和の風味を感じるだし香る一杯。2022-2023のTRY新店部門にも汁なし部門にてつけ麺が入選しました。
この日は急いでいた関係もあり、迷ったあげくつけ麺ではなく『特製中華そば』(1,400円)を注文。
券を買って待つスタイルですが、中待合もあるためそれほど苦も無くのんびりと待つことが出来ました。
こちらのお店は店内の製麺室で毎日打たれた『麺』が特徴。麺は打った後に熟成(寝かせる)させることが多いのですが、ロビンソンさんの麺は『打ち立て麺』が特徴。
みずみずしくチュルチュルとした独特とした食感はこちらのこだわりと、こだわりぬかれた小麦によってつくられています。
使っている小麦は『春よ恋』、『もち姫』、『ゆめちから』など。もち姫は多加水麺との相性が良く、本当にお餅のような食感になるため筆者の好きな銘柄の一つでもあります。
この日の麺は幅広平打ち麺でした。のど越しが良くチュルチュルとしているだけでなく、しっかりと小麦の味と風合いも感じるのは日々研究されたからなのだろうと感慨深く食べておりました。
スープは一口啜ったときに感じる『和』の印象に驚きます。
化学調味料を使わず、地鶏をベースに取られたスープを彩るのは和の素材の数々。昆布や鰹節などの味もしっかりと感じるため、ラーメンのスープを飲んでいるというよりも和だしを頂いている、そんな印象に近いかもしれません。
とても上品で奥の深い優しい味のスープです。
トッピングのワンタンも美味しいのですが、綺麗な三角形をしており、ビジュアルがまず美しいので二度おいしい。味玉まで全て美味しい一杯でした。
なかなか敷居の高い完全予約制の料亭の味がラーメン一杯にギュッと詰まっているのは嬉しいですよね。次はつけ麺に挑戦したいと考えている筆者でした。
卓上のトッピングが豊富。山椒が好きなのでかけていただいたのですが、和だしの風味が強いのでマッチして美味でした。おすすめです。
こだわりは全て卓上に置かれた文書に書かれています。麺もさることながら、スープの出汁の種類は流石料亭のご主人。
暖簾がかかっているときに写真を撮り忘れた…
普段は予約制の割烹として営業なさっています。そのためラーメン屋さんとは気づきにくいです。
自家製麺 ロビンソン
住所:東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル 1F
日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分
定休日:日曜日、祝日
営業時間:
[月〜土]
11:00~14:00(L.O)
志那蕎麦 澤田 /新宿御苑前
以前ブログでもご紹介した、新宿御苑前にある『支那蕎麦 澤田』さん。
関西の方が東京の中華蕎麦を食べると「美味しいんだけど醤油の味がしっかりしているせいかしょっぱく感じる」と仰ることが多いのですが、そういった方には澤田さんを紹介するようにしています。
それほどまでに、こちらのラーメンは角が無く丸いまろやかな味。それなのに醤油の旨味も最大限に引き出している、醤油ラーメンの最高峰だと思っています。
2021-2022年のTRY新人醤油部門では5位を獲得された実力店です。
『特製支那蕎麦』(1,150円)は濃い口でありながらも、全く持って角のない優しい味のスープ。まろやかで甘みも感じます。一口目から衝撃的でした。本当に沁み渡る美味しさ。
ぷりぷりのワンタン、ロースチャーシューどれを取ってもハイレベルなのですが、何よりも味玉が美味しい。半熟具合もさることながら、スープと同じく少し甘めに味付けされているところがたまりません。
筆者が都内で一番好きな味玉です。
三河屋製麺製の中細のストレート麺は滑らかで、のど越しも抜群。スープのうまみをより強く感じられます。
全てにおいてレベルが高く美味しいの一言に尽きます。
お店も和モダンかつ綺麗な作りなので女性でも全く問題なく入れるかと思います。伊勢丹などの商業施設からそれほど離れていないため、買い物帰りなどにいかがでしょうか。
(金曜日の遅い時間だと何度かスープ切れで食べれなかったことがあったため、19時台くらいを目安に行った方が良いのかなと思います)
支那蕎麦 澤田
住所:東京都新宿区新宿1-12-1
新宿御苑前駅から190m
定休日:日曜日
営業時間:
[月・火・木・金]
11:00~21:30
[水・土]
11:00~16:00
むかん / 中野坂上
中野坂上に2021年にオープン。牡蠣の旨味をぎゅっと濃縮した究極の塩ラーメン『むかん』
完全予約制。前日の21時より公式ページより予約開始、『30分に4人のみ』という今までご紹介したどのお店よりも来店ハードルの高いお店です。
メニューも『特製牡蠣塩』(1,000円)のみという少し変わったお店ですが、絶対に後悔することのない素晴らしい空間です。
元々は有名店のご店主であったご主人が新しく始めた不思議なラーメン店は、都内でも珍しい『牡蠣』を主役にした一杯。
バーのようなお洒落なお店のカウンターには4席だけ置かれており、その時間予約をした4人が座ることが出来ます。
『特製牡蠣塩』(1,000円)は牡蠣のアヒージョが麺の上に乗っているという個性的なビジュアル。ニンニクと牡蠣ならではの濃厚な磯の香りが鼻をくすぐります。
ご店主は驚くほど丁寧な方で、食べ方、そしてラーメンについて説明をしてくださいます。このクオリティーを保つのであれば1枠30分というのも頷けます。
麺は滑らかな中太ストレート麺。スープ自体がかなりしっかりとしたコクのあるものなので、このくらいの太さがぴったりだなと感じました。
麺量が200gとしっかりあるため、(通常は140~170gくらいが多いです)、お腹をしっかりとすかせて臨んだ方が良いのかなと思います。
スープは塩をベースに牡蠣の良いところを詰め込んだ濃厚な味。
牡蠣のトッピングが相まってかなりの濃厚さを出しています。レアチャーシューや味玉もレベルが高く、1,000円と言うコストパフォーマンスの良さに驚くばかり。
辛味や海苔を混ぜてもどんどんと味が変わっていくので一度で何度も味が楽しめることが特徴です。
また、卓上にあるぶどう山椒はご店主さんのおススメでもあり、牡蠣との相性も抜群。若干の酸味と痺れと香りの高さが加わり、これも美味でした。
味はさることながら、むかんさんはご主人のお人柄の素晴らしさが光ると感じました。
事前にラーメンの説明がしっかりなされていたり、辛味はしっかりと辛いので、苦手な方のために先に取り分けられるお皿が用意されているなどの配慮が行き届いており流石だなと感じました。
お客さんとお話することを楽しまれているのか、店内には様々なお話が溢れていました。私も加わったのですが、まるで初めて会って集められたとは思えないようなアットホームさが、そこにはあります。
これも全てご店主さんのお人柄の上にある素敵な時間なのだと思いました。何度でも行きたいお店です。
まるでお洒落なバーのような作りです。左のベンチに座ってぼんやりと自分の番を待っていました。
ロゴがとってもお洒落。外には牡蠣の香りが。
盛り付けも美しいです。いろいろな具材があるのでおせち料理を開いたときのような高揚感がありました。
むかん
住所:東京都中野区中央2-2-24 大江戸コーポ 1F
東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線 中野坂上駅 A2出口から徒歩1分
定休日:月曜日
営業時間:
完全予約制、公式ページより予約
→予約ページはこちら
全てのラーメンに愛と感謝を
印象的だったラーメン店10選でした。
実は私はネギが全く食べれなかったのですが、ラーメンを食べ続けることにより克服しました。本当にラーメンって偉大ですよね。
牡蠣も同様に苦手だったのですが、『黒須』さんや『むかん』さんのラーメンを通して美味しさに気づきつつあります。来年あたりもしかしたら好物になっているかもしれません。
ラーメンが国民食と呼ばれるようになりしばらくたちますが、それでも様々なジャンルのものが生まれ、日々変わっていくので、奥が深く面白いなと思っている今日この頃です。
本当に今年はたくさん食べたのですが、それでも食べきれなかったお店があるので来年も引き続きラーメン活動を頑張りたいと思います。
来年の目標はまずは150杯です。温かい目で見守って下さると嬉しいです。
それでは皆様良いお年を!アデュー!
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4日に一回くらいおすすめのラーメンやさん更新されてます。よければあそびにきてください~!質問もなんでもDMよりどうぞ~!
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