【私と仕事と生理】モデル 益若つばささんの「生理の日のマイルール」

各界で活躍する女性に、生理とのつきあい方を聞く連載企画。第3回は、モデルの益若つばささん。避妊リングを入れたことを動画で発信した益若さん。今、生理を語る理由は？

通称“避妊リング”と呼ばれる「ミレーナ」を入れたことをYouTubeで報告し、大きな話題を呼んだ益若つばささん。実はミレーナを入れて、初めて自分が月経過多だったと気づいたそう。

「動画をきっかけに、プライベートでも生理の話をする機会が増えたんです。生理中もタンポンを入れてTバックをはく、という友人に仰天し別の場で共有したら、みんなさほど驚かなくて。夜用ナプキンとタンポンをダブル使いし、生理用ショーツの上からインナーショーツをはいていた私って？と混乱しました（笑）」

発信した背景には、そんな自身の発見を多くの人に共有したい！という思いが。

「もっとつらい人もいるし、自分なんかが弱音を吐くのはおこがましいと思って相談できずにいたんですよ。同じような女性のためにも、インフルエンサーとしての立場を活用しない手はないな、と。正直、想像をはるかに超える反響の大きさでした。動画を見て友達やパートナーと生理について話せるようになった、初めて婦人科に行ってみた、などのコメントをたくさんいただいて、それだけで価値があったと感じています。批判も多かったけど、後悔は一切ありません」

衣装を汚した経験もあり、以前は仕事に集中できなかった益若さんが、今は生理中であることを忘れてしまうほどに！「生理不順と肌荒れを治すためにピルを飲んでいた時期もあったのですが、副作用で太っちゃったんです。モデルという職業柄、太るのは避けたいし、不規則な生活だから飲む時間を定められないのもネックでした。その点ミレーナは、私の場合施術後に激痛がありましたが、それ以外はノーストレス。今は昔の生理5日目の量が5日ほど続くだけで、ぐっすり眠れるし、好きな服も着られるし、生理用品でバッグがパンパンになることもありません。もっと早く知りたかった！」

「新作コスメや恋愛のように生理を語れる」社会こそが、益若さんの願う未来。

「私のように、ライフスタイルが変わるほどの情報が隠されているって、もったいないですよね。避妊や病気の早期発見、偏見の改善にもつながりますし、その結果、女性のキャリアや人生がより豊かになる。自分や大切な人を守るためにも、どんどん情報交換してほしいです」

1. 体を温める
2. ホルモンバランスを整える
3. デリケートゾーンをケアする

撮影／花村克彦　ヘア＆メイク／五十嵐夕子　イラスト／Kaho Iwaya〈opnner〉　取材・原文／中西彩乃　 ※BAILA2022年3月号掲載