【大人のご褒美旅】真珠の故郷・賢島で出会った“運命のパール”

こんにちは、バイラーズの飯倉菜菜子です。

先日、母と一緒に三重県・賢島（かしこじま）を訪れました。

ここは、世界で初めて真珠の養殖に成功した地であり、

あのミキモトパールの創業者・御木本幸吉氏が歴史を刻んだ「真珠のふるさと」なんです！

自然に囲まれた静かな港町で、“特別なひと粒”との出会いを探す。

今回は、そんな大人のご褒美旅になった、三重県賢島と真珠のお話をさせていただきます^^

賢島は、近鉄の特急でアクセスできる志摩半島の小さな島。

駅を降りると、どこか懐かしさを感じる港町の風景が広がります。

賢島はかつては人の住んでいない無人島でしたが、1893年に「真珠のミキモト」で知られる御木本幸吉さんが三重賢島の英虞湾(あごわん)で世界で初めて真珠の養殖に成功し、そこから賢島が真珠養殖の聖地として注目され、真珠加工や販売を専門とする店舗や工房が集まる街になりました。

現在の賢島も、老舗の真珠店たちがたくさん。

「真珠」という文字が町じゅうにあふれていて、

歩くだけで胸がときめく、“パールのまち”そのものでした。

地元で長年愛される真珠店の数々。真珠へのこだわりが強く、スタッフの方がとても丁寧に教えてくださるので、自然と真珠について学びたくなりました。（下記の他にも真珠店は多数！）

   •  松井真珠店（私が双子パールに出会った、老舗の名店）

   •  芳森真珠（モダンで入りやすく、明るい雰囲気）

   •  かしこ堂真珠店（和モダンな建築で落ち着いた空間）

   •  イワジン真珠（真珠の展示とカフェが併設された複合型ショップ）

お店をまわるうちに、真珠の世界の奥深さにすっかり引き込まれてしまった私。

ここで少しだけ、旅の中で学んだことをシェアさせてください♪

まず、真珠はどの貝から生まれるかによって見た目や特徴が大きく異なります。

あこや真珠は、日本の海で育つアコヤガイから採れる、最もポピュラーな国産真珠。

透明感のある輝きと繊細な色味が特徴で、上品な印象があります。

一方で、黒蝶真珠はタヒチ産。クロチョウガイという貝から生まれ、黒や緑がかった深みのある色合いが魅力。

白蝶真珠はオーストラリアやインドネシアの海で育ち、粒が大きく、白〜ゴールドのラグジュアリーな印象。

そして淡水パールはイケチョウガイから生まれ、いびつな形や多彩な色味が個性を楽しむ人に人気です。

真珠の美しさは、一粒の中にぎゅっと詰まっています。

お店の方によると、特に重要なのはこの3つ。

 1.　照り（テリ）：真珠の輝き。光を鏡のように跳ね返すものほど高品質。

 2.  巻き：真珠層の厚み。巻きが厚いほど奥行きのある輝きが出て、耐久性もアップ。

 3.  かたち：真円であればあるほど高価ですが、個性派のバロックも人気上昇中！

そんな中で私が出会ったのが、あこや真珠の「双子パール」ピアス。

ころんと仲良く寄り添ったふた粒のパールが、まるで「手をつないだ姉妹」のようで、一目惚れでした。

この双子パール、実はとっても貴重な存在らしく、現在の養殖方法では、基本的にあこや貝の中に1つしか核を入れないため、貝の中で自然にふた粒のパールがくっついてできる確率は極めて低いそうです。

さらに、形・色・照りのバランスが整った美しいペアとしてピアスに仕上げられるのはごくわずかだそう。

だからこそ、「これは運命の出会いだ！」と感じて、即決でした。

お店の方も「今ではますます出回らなくなっていますよ」とおっしゃっていて、このタイミングで出会えたことにもご縁を感じました。

母も「せっかくだから一粒選びたいね」と話していて、彼女が選んだのはあこやのバロックパールのピアス。

バロック＝いびつな形のパールですが、実際に見てみると本当に唯一無二の美しさ。

とくに、あこや真珠ならではの透明感のある上品な輝きがしっかりあって、個性と気品が同居するような、素敵なひと粒でした。

珍しいあこやのバロックパールのピアスに出会えて、とても嬉しそうに微笑んでいた母の表情が忘れられません♡

賢島で過ごした時間は、静かで穏やかで、だけど自分の心が確かに動いた時間でした。

「ジュエリーは、買った瞬間の記憶をまとってくれるもの」

そんな言葉を聞いたことがありますが、

この双子パールを見るたびに、母と歩いた町の風景や、お店で選んだ時のときめきを思い出すと思います。

いつかこのパールを、誰か大切な人に譲れるような女性になれたら。

そんな願いもこめて、大切に身につけていきたいと思います♪

松井眞珠店

三重県志摩市阿児町賢島733-4

公式サイト：https://matsui-pearls.com/