【DIESEL（ディーゼル）読む試着室】話題の「1988 D-ARK」をライターが試着レビュー！万能シルエットで大人のデニムをアップデート

ライターが「今使える！」と思った優秀アイテムを紹介する連載「読む試着室」。読者が本物を手に取ったのと同じくらいにアイテムのよさやディテールが伝わるよう、サイズなどを編集部独自に調べ、細部の写真多めでご紹介します！　

ここ数年はワイドシルエットなどのボリュームがあるボトムが人気ですが、そろそろアップデートしてもいいかも？　新しいデニムを探している人に真っ先に推したいのが、この「1988 D-ARK（09L21）」（￥35200）です。リラックス感のあるローウエストに、ゆるやかなテーパード、そして絶妙な色落ち加工。DIESEL（ディーゼル）らしいヴィンテージ感を保ちながら、今の空気にぴったりな“こなれデニム”なんです。

「ジーンズってどれも同じじゃないの？」「今どきローウエストって、ちょっと……」「キレイめが好きなのでデニムは不要！」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは？　早速見てみましょう。

今回レビューするのは、1988 D-ARKのダークブルー、サイズは24インチ。デザイン豊富な、人気デニムブランドのシンプルな１本に注目しました。

※サンプル品で撮影したため、左ヒップのポケットには赤いブランドタグが付いたままですが、実際は取り外せる仕様です。

素材は99%綿、1%ポリウレタン。手に取った瞬間にわかるのが、程よい肉厚感と柔らかさのバランス。ゴワつきが少なく、デニムなのに身体に馴染むようなふわっとした柔らかさもあって、はいた瞬間から「あぁこれ、いいやつだわ……」と実感できます。

デニムにもかかわらず、柔らかくてさらにストレッチも効いているので、はいていて窮屈な感じはありません。また、デニムで厚みがあるので、もちろん透け感はありません。

今回選んだ１本は、ザ・デニムなダークブルー。また、洗い加工によりムラや色抜け部分がいい表情を作ってくれるので、「ダーク」といっても重い印象になることはありません。加減も絶妙で、ラフになりすぎず、大人の余裕を漂わせてくれます。

「1988 D-ARK」は、DIESELの中では「レギュラー」にカテゴライズされており、フィットしすぎるわけでも、ルーズすぎるわけでもないので、汎用性の高い形というのが特徴です。また、裾に向かって自然に細くなるテーパードが効いていて、脚のラインはすっきり見えるのが嬉しいポイント。

今回は24インチを着用。ローウエストとされていますが、一昔前とは違い、あまり浅くない股上は安心感があります。ハイウエストが苦手な人には、とくにおすすめかも！

ちなみに、DIESELのデニムは、裏返すとポケット部分にシルエットなどのタイプが記載されています。１本気に入ったシルエットが見つかったら、このリストを覚えておけば、次のデニム選びに役立ちそう！

「1988 D-ARK」は、王道カジュアルにはもちろん、キレイめにも取り入れやすい美シルエットが魅力。そして何より、ジーンズを研究し尽くしたDIESELブランドとして、細部のデザインにこだわりを感じるポイントが散りばめられていました。

まず目が行くのが、ヒップにあるパッチ・青と赤のレトロな雰囲気がまたおしゃれです。また、フロントポケットにもチラッとタグが。トップスをインしたときにチラッと見えるのがおしゃれですね。

さらによ〜く見ると、各ボタンや、リベットという、デニムを補強するボタンのような形のものには「DIESEL」の刻印が。細かいところにもこだわりを感じます。

全体のデザインでいうと、まずフロントは「ボタンフライ」。レトロなデザインで可愛いだけでなく、ジーンズをたくさんはいたり、洗ったりして型崩れをしてしまった場合も、ファスナーと違って噛み合わせがずれるなどの心配がないというメリットがあります。

そして撮影時、スタッフも感動したのがベルトループが二重になっていること！　ブランドの方に聞いたところ「いろんな幅のベルトに対応できるようにしている」とのこと。確かにループが広すぎると、細いベルトをした時にバックルがあちこち行きがち＆上に上がりがちなので、これは嬉しい！

ほか、前身ごろの右ポケットにはコインポケット付きです。

現在取り扱っている「1988 D-ARK」のバリエーションだと、D-ARKのダークブルーのほか、９種あります。単に色みが違う以外にも柄デザインもあるので、同じ形でいろんなタイプを集めてもよさそう！　キレイめ好きにはとくに、下写真の左「0CLBF」のライトブルー（￥39600）と、右の「09L34」のライトブルー（￥46200）もおすすめです。

店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました！　この後コーディネートでも提案時に着ている24インチの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。

※サイズは編集部調べ。DIESELが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね！

ジーンズは丈つめを考えているブランドが多く、DIESELのジーンズの丈も少し長め。私の場合、７cmヒールに合わせて「気持ちもう少し短くしてもいいかな」というくらいでした。

ちょっと腰ばき気味にできるくらいの余裕がありました。

ローウエストとされているシルエットですが、おへそあたりまでありました。

若干広めなので、太ももにピタッとしません。ゆとりが出る分、細見えします。

テーパードシルエットなので、裾に向かって細くなるシルエット。ちなみに中間の膝あたりは22cmでした。

縫い付け部分からの採寸なので、実際ベルトが通るところの幅は１cm弱くらい差がありそうです。

ヒップのポケットは位置や大きさでお尻の印象を大きく変えますが、こちらのポケットは少し大きめ。なので小尻効果が期待できそうです。

同じくDIESELから出ている、ワイドシルエットが可愛い「1996 D-SIRE」の同サイズと重ねてみました。とくにシルエットと、意外にもポケットのサイズで差がよくわかりました。

アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか？　ヒールとフラットシューズに合わせたコーデを考えてみました。

王道なデザインとシルエットだからこそ、いろんなシーンで使えるこのジーンズ。ということで、キレイめと少しカジュアル寄りの着方を考えてみました。

普段からユニクロは基本的にボトムはMサイズ（23〜25インチ）を着ている162cmのライターが、24インチを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。

着用者：身長162㎝

パンツ／1988 D-ARK（09L21）（￥35200）
そのほか／私物


いいジーンズには、思い切ってシャツ１枚で勝負！　シアーなシャツをざっくりラフに着て、ゆるさもほどよいシルエットがキレイなパンツに、足元は女っぷりのあるヌーディーなヒールを合わせました。これがフィット感のあるジーンズだと少し昔っぽくなりますが、あえてカジュアルさも残したこのジーンズだからこそ、今っぽく、かつ上品さもあるコーデができました。

着用者：身長162㎝

パンツ／1988 D-ARK（09L21）（￥35200）
そのほか／私物


来月からはいよいよ梅雨に差し掛かる６月ですが、ジーンズは裾が雨に濡れるのは避けたいもの。そんな時季はあえて思いっきりジーンズの裾を折り返して、梅雨対策をしながらもコーデを楽しむのはいかがでしょうか？　ちょっとのカジュアルにジーンズの折り返してンパクトなカーディガンを合わせ、フレンチシックな着方をしてみました。

ベーシックだけど、ちゃんと洒落てる。はき心地がいいのに、見た目に“手抜き感”がない。そんなデニムを探している人に、ぜひ一度試してほしいのがこの「1988  D-ARK」。高めの価格設定ですが、それに見合う仕立てのよさと、手持ち服との相性のよさを実感できるはずです。これからの季節に向けて「いいデニムを1本」と考えている人に、自信を持っておすすめします！　優秀アイテム「1988  D-ARK」を今すぐゲットして、春夏のジーンズコーデを楽しんじゃいましょ！

ちなみに、アイテム比較で登場した「1996  D-SIRE」も今持っていたい、超優秀な１本。こちらも同連載の下記で徹底レビューするので、お見逃しなく！